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すんません 、「俺」は、記憶ないっす  作者: 志奏
三章 「果つることなき想いは再びに」
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13話 もう一つ職場のだもんね

ちょっとだけ視点が変わりますが、温かい目で見て頂けたら幸いです!



三章 十三話 「ちょっとカッコイイじゃん」




物語の視点は変わり、"台風"のお嬢さんにーー


ここは、私立・翠鳴(すいめい)女子高等学校

"私達"の通う学校でありもう一つの職場かな。



ここに来るまでは、家(旅館)からすぐの停留所まで行き、そこからバスで40分くらいかけて学校に着く。


正直慣れたらそうでもないけど、最初は辛かったな〜

…… 中学の時は歩いて行ける距離にあったから気付かなかったけど、やっぱり遠いと何かと不便に思う時があるかな。


「 やっと3限目終わった〜、もうちょいでお昼にありつける。」


うんうん、3限目終わるともう少しだって思えるんだね。お昼も近いし、それが終われば5、6限目受けて終わりだって思えるから。


美羽(みう)〜、お昼考える前に次の時間でやる、古典を乗り越える力を貸してよ。」


同じクラスの駒井(こまい) 律子(りつこ) 高校からの友達だけど、1年次の時も同じクラスだったから今ではすっかり打ち解けている。やっぱり話しかけてくれる子がいるだけで学校も楽しいと思う。


「律子は古典を毛嫌いしすぎ、やってる内に面白く思えてくるよ? 和歌とかさ。」


「そんなモチベーションが上がるわけないじゃん! 和歌聴くよりも、流行りの曲を聴く方が断然上がる。」


そりゃそうでしょ、私だって勉強するより洋服見に行ったり、映画を観に行ったりする方がよっぽど楽しい。


「なら、流行りの曲に和歌を足してみたら? 脳内再生なら誰にも文句言われずに流し放題。」


「そのアイディアはいいかも、さすが次期経営者は発想が違うね!」


そう? そうだよね!私にはやっぱり経営に携わってきた経験が…… って実際に経営を任せられたことはないな、基本おばあちゃんが仕切ってるから。


「勉強しろって言わないから、甘い甘い経営者になるかな。」


「なら、アタシの就職先は甘々旅館に決定だ!」


む、従業員が増えるのはいいことだけど、やっぱり甘

いだけじゃダメね、おばあちゃん…… 私一つ勉強したかも。


「従業員には、勉強勉強! って言う女将になるように修行するよそれまでに。」


「うひゃー、鬼の女将誕生の予感。」


なによそれ、ちょっとだけカッコいいじゃない。



「あれ、 あそこにいるの松柴さんだっけ隣のクラスの、たしか美羽の友達でしょ! 行ってきたら?」


ホントだ、でもあと2、3分で休憩終わりだし、後でにしよう。 ジェスチャーでお昼の時間に一緒に行こうをうまく伝えられるかな…… ほっほっは!どうだ、上手く伝えられたかな?


「なにそれ、ウケるんだけど! 」


え、 おかしいな普通に食べてる真似なんだけど…… おっ、さすが長年の友達だぞ初絵! 理解してくれたみたいだ。


「行ったね、あれで分かるなんてすごいよ松柴さん。 そんな感じでクラスの子とも仲良くすれば良いのにね。 」


「うーん、昔から喋るの得意じゃない方だからね初絵は、でも優しいし案外あれでしっかりとしてるから、頼りになるんだよ。 」


「羨ましいな〜、分かり合えてる感がある! 」


照れるな、改めてそう言われると。


「さ、もう少しだから私らも頑張りましょうね、従業員候補ちゃん。」


「了解です! 次期女将さん。 でも眠いよ〜 」

言わないで〜、私も眠くなるから!



4限目が終わるチャイムが鳴り、クラスが騒がし区なる。結局、律子は寝てしまった…… この子は後でお仕置きしてやる! 今は初絵とのお昼を優先しなきゃ、ごめんね律子このままおやすみなさい。


「みーちゃん、いいの? 友達寝てるよ。」


「大丈夫、夢でお昼ごはん食べてるから。」


もしお昼休みずっと寝てたら、それがお仕置きってことにしてやろうかな。


「行こ!、お腹すいて私まであーなっちゃいそう。」


お昼はいつも視覚準備室、ここなら普通人が入ってくることはない。初絵が頼んで使えるようにしてもらっている。私は別に外で食べても大丈夫なんだけど、やっぱり外は緊張するみたい。


「今日のごはんもやっぱり、おにぎりと昨日の残りものたち…… おっ初絵さんのは相変わらず私のとは比べ物にならないくらい豪華〜 」


すごい、卵焼きが卵焼きとして輝いている。 その他にも煮物や唐揚げが入っていて、スーパーで出せるレベルでは! いやむしろ旅館で提供できるくらいに、美味しいそうに見える。


「そ、そうかないつもと同じで結構手抜きで作ってるんだけどね。」


こ、こやつ手作りしてるんだった。 なんていうか同じ女子としてこの差は何? って言いたい!


「初絵は気が小さいけど、家事とかちゃんとこなせてるから見習いたよ。 私なんて初絵と同じ一人っ子なのに、残り物詰めるしかできないんだよ!? 」


「一人っ子関係なくない? で、でもみーちゃんは他人とのコミュニケーションが取れるし、女将としての将来を見据えて仕事に精を出してるところとか、私だって見習うことがたくさんあるよ。」


えへへ、褒められた!


いかがでしょうか、台風のお嬢さん 汗

この子たちは今後どのような行く末を迎えるのか、楽しみです。


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