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すんません 、「俺」は、記憶ないっす  作者: 志奏
三章 「果つることなき想いは再びに」
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9話 仕事はバレないように……

ではでは本日もよろしくお願いします!

三章 九話「ほどほどから全力になって。」



竹やんはさっさと帰ってしまいやがった…… そこは一緒に弁解して、いや弁護士として協力プレイしたかったよ。 まぁ自業自得も半分くらいはあるからな…… 、似合わないけど頑張る姿勢を見せて乗り切ろう。


「それに、たしか今日は宿泊名簿見る限りじゃ4組くらいだったと思うし、松柴さんも配膳は女子チームだけでなんとかなるって言ってから、そこまで忙しくないはず…… うっし、まずは各部屋の片付けと行きますか!」


そう思って、最初は一階の部屋を見て回る。 俺に悪寒が走る…… 片付いてやがる、これは状況を見るに先輩方で終わらしたという意味か…… まいった。


「どうしよ、今日は朝食の準備とお見送りは担当じゃないし、いよいよもってやることがない。」


このままじゃ、午後のお出迎えまで休憩することになってまうよ!


「あら、話しは終わったの? 随分長い話しだったこと。」



ぐっ、来たか。 後ろから声をかけてきたその人は、同じ夢幸の運びで働く仲居であり、ファイブクロスのリーダー的な人。


浜路(はまじ)さん、おはようございます! さっそくですが、仕事押し付けちゃってすいません! ごめんなさい。」


出会ったのがいきなり中ボスとは…… しかしすいませんとごめんなさいのダブルコンボ、これで少しは取り繕うことができるので? と思っていた時期が俺にもありますたお。


「なにを長く話してるのかと思ったけど、一つ作業を遅らせると従業員全員に迷惑をかけるのよ! それに次来るお客様のことも考えないといけないのに、それを知らない子だとは思わなかったわ。」


ぐふぉ! なんというダメージでしょ、でも見てたなら声かけてくれてもいいじゃない!


「返す言葉もないです。 この埋め合わせは夕方に仕事でさせていただきますので、なんとかご堪忍してください。」


「アタシが堪忍するのと、他にあんたの仕事をした仲居が許すのとは違うと思うけどねぇ。」


ぐっは! さらなる追撃、しかしこの嫌味を隠さぬ感じ、年の功とやらか? 60後半なんだからもっと優しく諭してください、お願いします。


「もちろん、他の人達にも後で謝りに行きます、でもまずはこの場で会った、浜路さんに謝罪をしたくて…… 。」


ね、ね? もう許してつかぁさい。


「ま、今何を言ってももう終わったから、これで終わりだけどちゃんと夕方は仕事しなさい。 」


「ありがとうございます! 全力を尽くしておもてなしと後片付けをさせていただきます! 」


よかった〜、終わりそう。安堵した、してしまった…… 次に来る言葉を聞いてまた、恐怖がリフレインする。



「ちー、が帰ってきたらどう伝えてやるかね。」


なん…… どぅあとぉ…… 今朝にお嬢さんの台風をくらい、また受けろと!? それは御免こうむる。


「いやいや、お嬢さんには勘弁してくださいよ今朝、仕事頑張ります宣言の後にこれだと、次は女将さんからの直々お説教になると思うんで、ホント勘弁してください! 」


そうだ、女将さんなんてもっと怖い…… 魔王と魔王候補からのダブル折檻なんて耐えられる自信がない。


「あら、そんな嘘までついたんなら一層の覚悟が必要になるわねぇ…… 冗談よ、夕方からはサボらないでちゃんとしないさい、さもないと寮まで仲居の仕事についてみっちりと教えに行くよ。」


寮までだと、なんて恐ろしい。 でも今は


「ゔぁりがとぉごじゃいますぅ…… 。」


危うく泣きそうになったけど、堪えたぞ。


「そんなになるなら話しなんて切るんだね。 アタシはまだ仕事が! 残ってるからもう行くけど、休憩だからって気を引き締めて過ごた方がいいわよ。」


全くもってその通りでございます。

そう言い残すと、浜路さんはテケテケと歩いて行ってしまった。


「ほどほどのつもりでやろうと思ってんだけど、こりゃいつもより働くことになりそうだ…… 。」


頑張りますなんて簡単に言うもんじゃねぇな、今度から別(逃げ道あり)の言い方を考えておかないと、俺のことだからまたしでかしそうだし。



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