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七七 旅の道中はもっと楽しいと思ってた

ライムさんから辺境の近況連絡がきた。


ワシらが最初に踏破した辺境のダンジョンは名前をまず変える予定だったのだけど、周りには何もないしこれ以上のぴったりの名前が思い浮かべることは困難となり、国公認で辺境ダンジョンという名前になったらしい。島の方も辺境の島ダンジョンと名前が決まった。

名前が決まったまでは良かったのだが、誰も踏破は出来ていないらしい。

島の方は田園風景まではいけるもののくねくねに勝てない・・・接近戦じゃ無ければ勝てそうなモノなんだけどなぁ・・。

辺境ダンジョンはまさかの第一階層でのリタイアである。ワシらと違いちゃんと帰還の羽を必ず持っての潜入なので、死者こそ出ていないものの、中には無残に犯されたっていう人もでるぐらいの被害が出ているらしい。さすがダンジョンレベル9と査定されたダンジョンである。

ギルドとしてはもっとこのダンジョンを大々的に宣伝したりして、中の調査をしてくれる冒険者を増やしたりしたいみたいなんだけど、なにせ辺境、なかなかねぇという所。・・・だったんだけど、国から多大な予算が来て、いったんダンジョンは調査停止して、さきにここに街をつくろうという斜め上の展開になってしまったみたいだ。

たしかに住みやすく活気のある街にすれば、人はあつまるかもしれないけど・・・・・あそこってどちらかといえばラスボス後のエクストラステージって感じだから、そんな一攫千金目指してやってきたぜみたいなのをたくさん集めても何の解決にもならない気がするんだけど・・・。

国としてはダンジョン云々より魅力や目玉がある方が街が作りやすいのかもしれないし、良いのかもしれないけど・・・・『誰も第一階層を突破できない恐怖のダンジョンが売りの街』・・・・うん、今のワシだからこそ行くかも知れんが、あえては行きたくない。


そんな手紙を読みつつワシらが今どこにいるかというと・・・・どこだろう?ここは?

別に迷子になったわけではないのだけど、いかんせんあぜ道っていっていいぐらいの、もしかしたらあぜ道の方がマシってレベルの道を来る日も来る日も進んでいるのだ。

とりあえず辺境ダンジョンから北上し大陸のでっぱりから抜け出したまでは分かっているのだけど、そのあとシルバーウルフの群れを追いかけているうちに進路は東になって、どうせなら海まで出るかとなったんだけど、行けども行けども海は見えない。

計らずともライムさんが様子を見てきてほしいと指さした方に向かっているのだけれども建物ひとつ見えず、人一人見つからない。広大な荒野にどこまでも続く舗装されていないもはやけもの道。人が住んでる?この大陸?って疑いたくなるレベルである。

魔物はといえばこの状態のきっかけとなったシルバーウルフをはじめ、何種類かは見た。

なんでこの世界って普通に馬頭観音が散歩してて襲ってくるのかって突っ込んだくらいだ。

けれども、だいたいは同じ奴ばかりである。ワシの場合、新たな奴がフィギュア落してくれないとレベルアップもないので余計にだれるんだよ。

道すがらミケは一生懸命に戦っているし、魔法の稽古もばっちり。ようやくレベルに体が順応できるぐらいになってきた。・・・・よく考えたら凄いことなんだけどね。今や250を超えるレベルに体が慣れるなんてことは。

タマキは島の頃と変わらない。常にべったりワシに寄りそってくれる。おかげでだれても飽きてもなんとか進もうって気にさせてくれる。とはいえ、


「・・・・のうモリー・・・・流石に飽きてきたのぢゃー・・・」


「言うなって・・・・ワシも相当だぞ・・・・」


流石に限界は近いようだが。

そういえばこの世界の移動方法ってどうなってるのだろうか。まさか一般家庭にまで転移石が普及しているわけではあるまい。

それとなく2人に聞いてみることに。


「一番速いのはケンタウロスと聞くな。これを馬車の馬代わりすると空を飛んでおるのかという程らしい。だたこれは馬人族の魔物使いから買うとかせんとならんのぢゃ。買った後もちゃんと主人と認められんと難儀するらしいのぢゃ」


「普通は馬車とか牛車とか動物さんに引いてもらうかにゃ。ボクも転移石での移動ばかりだったので乗ったことはにゃいんだけど、集団就職とか商人の買い付けにゃんかでは一般的と聞くかにゃあ・・・冒険者も乗り合いで町から町っていうにゃあ・・」


「つまりワシらみたいにこんな何日も歩いているのは・・・・」


「普通はいにゃいにゃあ。夜逃げとか逃走犯とか、下手すれば奴隷かにゃって思われる可能性があるにゃ」


そうか・・・・今の状態、犯罪者と変わらんのか・・・・。

町から町への乗り合い、ねぇ・・・あの辺境には乗り合いどころか動物がいなかったではないか。

がっくりうなだれそうになっていると急にミケが道外れを警戒する。

どうやらスキル・危険察知が発動したらしい。


「モリー、タマキ、あの茂みからにゃんかおおきにゃプレッシャーを感じるにゃ」


道を進むにも飽きていたし、ミケの警戒を無視するわけにもいかない。

そう思って、脇道にそれて草をかきわけ、言われた茂みをかき分けてみると・・・。


そこには大きな穴が開いていた。





◆今回のフィギュア収穫◇

シルバーウルフ

ワーラビット

ワーキャット

ラージマウス

コカトリス

バトウカンノン

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