表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/354

六八 ネコミミ少女が頑張る理由

朝がきてまずすることはアイテム回収だった。

暗くて分からなかったけどそりゃそうだよね・・あんな集団だったんだもん、落ちているよね・・。

ただまだミケは寝ているし足はしびれているしでアイテム回収は無理ということで、今回は全ての回収をタマキがやってくれた。


「・・痺れたのはウチのせいでもあるからの。罪滅ぼしぢゃ・・しかし膝枕・・あれはいいものぢゃな・・気持ちよすぎのうえ安心する。またやって欲しいのぢゃ」


そんなおねだりの顔で言われたら断れないじゃないか・・。

でも一晩中は勘弁な。


その後ミケは起きたはいいが体調はすぐれない。

しかも筋肉痛だろうか体中が痛いのだそうだ。

どうやら昨日の無理がたたったらしい。

レベルが高いとはいえ今までのミケの半生を考えれば当然だった。

人がいるところに行くことも避けていたような人だ。今風に言えばひきこもりだ。

それにギルドはどう考えても書類仕事がメインだろう。調査とかする部門ならともかくミケはあきらかに書類だけだっただろう。

それがいきなりやれ特訓だ、訓練だ、実践だである。むしろ疲労と筋肉痛で済んでいるのは奇跡である。

残念ながら本日はミケは玉の中で留守番ということになった。


「ごめんなのにゃ・・ボクの為の散策だったのに・・」


「問題ないよ。こっちもなにも考えてなかったのも悪かったんだし。そうだよなレベルが上がったからっていきなりは体も順応しないよな」


「多分、今回のこれが治れば同じぐらいのことをしても大丈夫になるはずぢゃし、無駄にはなっておらんのぢゃ。むしろ昨日のことを最後までできたことを誇りに思っていいのぢゃ」


ミケの事をメイに頼み、ついでにメイにここまでで獲得した追加のフィギュアを渡し、玉から出る。

話し合いの結果、今日はミケなしで島の内部を探索することになった。

昨日の夜襲からみるに何があるか分からない。アマゾネスたちは個々それぞれがなかなかの敵だったわけだしね。たしかに経験は積めるだろうけど、そこまでしてここでは無理に積まなくてもいいだろうというのがワシら夫婦の結論だった。

ミケが経験が少ないというのもあるけど、ここは実戦豊富のタマキとおかしい身体のワシだけで行くのがベスト、背負って行ったダンジョンと違い未知だからな。


・ ・ ・ ・


「しかし、ミケはなかなかやるのぢゃ・・普通あんなに頑張れんのぢゃ。むしろ逃げ出すのぢゃ」


リリウラネを焼きながらタマキが言う。


「だよな。ワシだっていきなりあんな特訓うけたら嫌になるよ」


飛びかかってくるグラスホッパーを殴りながら答える。

ある程度目的を持ってこっちに産み落とされたから耐えれるかもしれないけど、嫌にはなったかもしれん。


「そうぢゃの~、ウチでも逃げ出すかもしれんのぢゃ」


結局ミケの訓練という名目がなくなり、自分たちで敵を倒していかなくてはならなくなったので、今日も今日とて蹂躙劇が展開されている。

外から人が入って来ず平和だっただろうこの島にとっては悪夢だろうな。


「しかし、それだけ人との触れ合いに飢えていたということぢゃろう。なんだかんだいって人との触れ合いを避けていても、心のどこかでは強く居場所を求めておったんぢゃなかろうか」


「たぶんそうだろうね。だから付いて行こうと必死なんだろう。そんなことしなくても見捨てたりしないんだけどな・・」


もともとそういう予定だったんだよ。見捨てないって。

ミケともうすこし触れ合おうと拠点にしようとしていたぐらいだし。

予定はずれたけど、戦う事を嫌がるんであれば玉の事を説明したときにこの中で生活するだけという選択肢もあった。だがミケはそうしなかった。

それはおそらく他人と一緒の時間をすごし一緒の時間を生きているっていう実感と共感を得たかったからなんだろう。

そしてその場所は与えて貰うものではなくつかみ取るものと思ったんだろうな。


ミケについての考察と称賛の雑談を交わしつつ、島の中心部らしき所にでた。

なんだここ?神社?祠?

小さな社が建っていた。その痛み具合からかなりの年月を経たものらしいが・・。


「これは・・・魔素か?モリー、気をつけるのぢゃ。おそらくこの社の中はダンジョンぢゃ」


タマキがそう警告を発したと同時に社の脇と屋根から襲ってくるモノがいた。

一体だけ殴って、他のを避ける。殴った手が今までと全く違った感触に痺れる。

固い・・・なんだ、これ?生物じゃないのか!?

しかし確認は出来ず、殴った奴はいつもの魔物と同じく一瞬光って消えて行く。

ダメージは入ったみたいだけどなによ、一体?

避けた奴らをよく見れば前世で結構見た奴らと南国での守り神だ。

狛犬とシーサー・・こっちではこんなのも魔物化するのか・・。

まあもともとおっかない顔してるし、襲ってきても違和感はないけどね。

とりあえず飛びかかってくるのを殴る殴るで殲滅した。

生物を殴るのと違い石作りなので若干拳が痛い・・やはり手袋ぐらいはするべきだなぁ。

幸い色んな革とか手に入れているし、今度タマキに作って貰おう・・。

めずらしくタマキが手を出さないなと思っていたら、タマキの興味は既に社の中にあり、敵には気づいていたけれど無視して行こうとしていたらしい。

ワシが戦う意思を持ったのを感じて、助太刀しようかとも考えたらしいのだが、森の中にアマゾネスの残党が見えたらしく、そっちを優先して倒してくれた。

夫の邪魔にならないように自らも手柄をあげる・・なんてできた嫁なんだろう。

ひとまずアイテム回収して、二人一緒に社の中に足を運んだ。


足を踏み入れた途端、前のダンジョンと同じようにどこかに転送される奇妙な感覚を味わうこととなった。




◆今回のフィギュア収穫◇

リリウラネ

テンタクル

ケサランパサラン

グラスホッパー

コマイヌ

シーサー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ