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一一二 二人目の奥さん

「さて・・それじゃミケを娶ることは決定したんだけど・・」


「にゃあ♪」


嬉しそうなミケ。その様子を穏やかな笑顔で見ているタマキ。

・・なんかいいな・・。この感じ。


「ただ娶るといっただけで結婚したことになるものなの?こんなダンジョンでも?」


「そんにゃ口約束だけじゃにゃいよ。ちゃんと宣誓しにゃがら血の交換が必要にゃ。いわゆる血の一滴の儀式にゃ」


「・・ワシとタマキはそんな儀式していないんだが・・」


「そうぢゃのう・・した覚えがないのぢゃ」


「にゃっ!?それはおかしいにゃ・・でも確か・・」


「そうなんだよね。辺境ギルドの玉で見た時はワシのギルドカードもタマキのギルドカードも立派に結婚してたんだよね」


「やはりあれ古いものぢゃったし、使われていないものぢゃったし不具合があったんぢゃないか?」


「そんにゃはずは・・・あっ!もしかして二人はお互い初めて同士だったんじゃにゃいの?」


「ん?そうだけど・・」


「で。その行為の前に宣誓みたいにゃ事した?」


「確か・・プロポーズして、その返事を聞いて・・その後すぐ・・」


「じゃあそれにゃ。結婚っていうのは結婚神に宣誓したのちに血の契約をすることでこの世界に認められることが一般的にゃんだけど、例外的にそれに準じることでも認められることがあるらしいにゃ。その、お互いの初めての交換がその例外に当てはまったってことにゃ」


「あの時は、一刻もはやくモリーが欲しくて行為におよんだが・・・結果的にあの素早い行動が結婚としてみとめられたんぢゃな・・」


まあ今回はワシがもう初めてではないから血の契約しかないんだけど。


「最後に・・実はワシらはまだミケに隠していることがあるんだけど、それもここで言っておこうと思う。結構な内容だけどずっと一緒に、となるといつか隠しきれなくなるから」


「そうぢゃのう・・冒険者のパーティーとしての付き合いならば隠し通さないといかんかもぢゃが、家族としての付き合いとなるならば隠し事はのう」


「・・今更二人が何者だろうとも、もう二人は家族にゃのにゃ。どんと来いにゃの!」


そこからワシやタマキの生い立ちを話す。

ミケの生い立ちは聞いていたけど、ワシら側のはライムさんに話した作り上げた話しかしていなかったよな。

まずワシのことから話をした。前世の記憶を持った異世界からの転生人であることや人の魔法と魔物の魔法を使える事まで包み隠さずだ。

次にタマキのことも話をした。ワシの能力により魔物からの転生人であることから、九尾の狐であり実は本来尻尾が九股にわかれていることまでこちらも包み隠さず。

最初はどう言う事とか口を挟んで来ていたが、話を終えるころにはミケは黙って話を噛みしめていた。


「・・・二人ともにゃにかあるにゃあとは常々思っていたけど、想像以上にゃあ・・でもボクは受け入れるよ!だって家族だもん!」


てっきりもっと驚いたり、下手すりゃこの話はなかった事にって事もありうると思ったけど案外すんなり受け入れて貰えたみたいだ。

これだけの話を聞いても大丈夫なんて、必要以上の愛情をもって育てて貰えなかった(一人で生きていける程度にはしてもらっているけど)ミケはワシらが思っている以上に家族というものに憧れがあるのかもしれないな。


その後、ミケの先導のもと結婚の為の儀式を進めて行く。

互いの指から血をなめ合いここにめでたく結婚が成立した。

いいよね。こういう結ばれ方も。

前世では数珠の交換だったり、指輪の交換だったり、紙に書いてお役所いったり物の交換って感じだったけど、なんか血の交換だと本当に魂の交換っぽい。より深く繋がってる感じがする。

あとでワシの世界眼で確認したら間違いなくミケはワシの嫁となっていた。

嬉し涙をぬぐいもしないミケ。貰い泣きのタマキ。

しかしなぁ・・これって結局ハイスペックな嫁が一人増えたってことだろ?

今はまだそんなに威力はないけどタマキが苦手な聖魔法を使える嫁とか・・。今でさえフィールドじゃ目立った活躍できてないワシが今後一生目立たないままで終わるんじゃないだろうな・・。そんな不安がよぎった。


さて結婚をしたと言ってもここはダンジョン。いつまでもこの幸せな気持ちに浸っていてもはじまらないので、攻略の続きの準備をする。

とはいっても軽い準備体操で体をほぐし、飯をたべるだけなんだけどね。

朝(?)から重いとは思いながら、まあ昼(?)を食べるかどうか分からないしということで、生姜焼き定食のようながっつりしたものを作り食べる。やっぱキッチンがあるといいなぁ・・。時間経過のない道具箱があってその中には作りたての料理が入っているけど、やっぱ作りたてとは気分が違うね。


「さて。腹ごしらえも済んだことぢゃし、今日も元気にいってみようかの」


「にゃあ!奥さんににゃった新生・ボクも今まで以上に頑張るにゃ!」


タマキはいつも通りだけど、ミケのやる気が半端無い。

というか夫婦最初の共同作業がダンジョン攻略とか、ワシちょっと申し訳なく感じてたんだけど・・ミケの方はあんまりそう言う事は気にしていないみたいだな。

ま、昨日みたいにわけがわからずに様子がおかしいよりは、原因が判っていてやる気にみちている方がいいわな。


それじゃ、今日も頑張りますか。

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