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〇 羨望はあるが現実はきびしい

読み専の人外娘大好き人間が、もっと人外娘を大量に見たい、紹介というかこんなの人外娘にいそうと思って書いてみたものです。拙いとこ多々ありますがよろしければお付き合いください。

ワシの名は森三太(もりさんた)


地方の田舎の小さな村で自分の食いぶち程度の畑と貯蓄で隠居生活をしておる。

性格はいたって穏やかで、近所の子供から「仏のモリーさん」なんてよばれている。

結婚はしていないし家族はもういない。天涯孤独というやつだ。



まだ漫画なんていう娯楽が認知されていない幼いころ妖怪の絵を見て衝撃を受けた。

両親に進められて剣術なんてやって免許皆伝まで行ったのに、心の中では『斬魔剣っ!』なんていっていたっけ。


某世界大戦で徴兵されて、運よく生き残れたワシは日本に戻らずその足で料理人として大都市から未開の地まで歩きまわった。

そのついででその土地その土地の伝承やら空想上の生き物やらの話を聞くのが楽しみだった。



日本に帰って来て小さいながらも食堂を構えてからも都市伝説なんかでヒトガタ系の話をきくと興奮せずにいられなかった。

話が気になって臨時休業なんてこともしばしば。

腕がたつのに残念な店として有名になったぐらいだ。



ビデオゲームでRPGが出てきて以来その世界に夢中となった。

主人公の成長の早さや抜きん出たチートな力に羨望した。

現実にはありえないモンスターとの遭遇に心躍った。

知らない世界を旅をする、こんな浪漫はなかった。



時はたち、そのモンスターは擬人化され時として美型の女の子として描かれるようになりモン娘というジャンルができた。

あの時は衝撃だったな。

討伐対象や使い魔の対象でしかなかったのに、いきなり仲間や恋愛対象になったのだから。

かくゆうワシもモン娘に恥ずかしながら恋をしていた。


最近は仮想現実世界というカテゴリーが急発展している。

期待せずにはいられなかった。

ようやく世の中がワシに追いついてきたと思った。

もうじき画面の中とはいえモン娘たちと戯れることができると思っていた。







が、しかしその願いが今生でかなうことはなかった。

生誕一世紀を数えるその日の朝、沢山の人外資料やグッズに囲まれたベッドからワシは目覚めることはなかった。

死因は老衰であった。



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