妹の友達
暁 舞です。
とても、友達愛が溢れている作品です
流れ星が沢山降り注ぐ、僕の人生はその日、始まった。
「おら!早く起きろ糞ボウズが。」
このうるさい声は妹の友達だ。妹は、まだ12歳にも関わらず、ヤンチャしすぎて、いつの間にか妹の友達は、ヤンキーだらけになって
しまった。その友達の歳は妹の2倍くらい、
僕の8個上だ、何故か家が近いせいか、いつも起こしに来る。
「僕は糞ボウズじゃないよ。しっかりと空翔って言う名前があるんだから。」
「口答えするんじゃないよ糞ボウズが、姉さんがうるさくて起きちゃうじゃないか!」
「姉さん?」
「どうしたの?瑞希、お兄起きた?」
この声は、妹の青空だ。
「はい!起きさせました、姉さん。」
姉さんって青空の事かーー!?
20歳が10歳に姉さんって言ってる。
前々から、姉さん、言ってるのは聞いたことあったけど、まさか妹に言ってたなんて、
(何をしたんだ妹は?)
妹の存在が急に怖くなってきた。
「お兄」
「はい!何でしょう青空様!」
ついつい様を使ってしまった。
「何で様?」
「ごめん、何か言葉に出ちゃった。」
「まぁいいか。今日は、瑞希が学校に送ってくれるから、お兄も乗ってく?」
「乗って良いの?瑞希さん?」
「まぁ、姉さんが言うなら。」
その目はまるで乗せたくなさそうな顔だった。目つきが鋭くいつでも殺せるぞというような感じだった。
「やっぱいいよ。ひとりで行くから」
「お前、姉さんの誘ってるんだから乗れよ」
「は、はい」
従うしか無かった。
この生活が始まったのは、半年前だ。
あまりにも急に始まったので最初は怖かった。
だけど、前よりは慣れた。瑞希さんとも結構喋れるようになったし、たまには2人で会話をする。
ただ、妹はたまにしか喋ってくれない。
僕を避けているのか、ただ嫌いなのか。分からない。
そんなことを思いながら、部屋を出て下に行くと叔母がいた。叔母は朝ごはんを作っていた。
「空翔くん、ご飯が出来ましたよ。」
「はーい!」
丁度、瑞希さんと青空が階段から降りてきた。
朝ごはんは、4人分ある。いつも瑞希さんが来るから、一緒に食べている。
みんなが席に座り、みんなで、
『いただきまーす』と言った
「今日も賑やかでいいね〜」
叔母は言う、元々叔母もヤンキーだったため
瑞希さんとはとても仲がいい。
「先輩。いつもありがとうございます!」
瑞希さんは叔母の事を先輩って呼んでいる。
不思議な光景だ。
ご飯も食べ終わり、瑞希さんの車で学校に行った。降りた時、瑞希さんには、
「姉さんに何かあったらお前を八つ裂きにするぞ」
「はい、」
こんなことを言われても同じクラスでも無いからなんとも言えない。
クラスでは、あまり喋らない方だから、ただ終わるまでボーッといた。
妹は昼休みになると校庭で、自分のクラスの男の子を蹴って遊んでいた。
「あれってお前の妹?」
そう言ってきたのは、前の席の池崎だ。
「うん、そうだけど」
「怖いな、お前の妹」
「前まで違ったけどね」
妹が変わったのは五年前だった...
五年前、両親を交通事故で、失くした。
妹はその影響で、グレてしまった。
僕は妹に言う言葉も無かった。
自分も悲しかったけど。妹にとってはお母さんとお父さんは命よりも大事な存在だった。
その2人が1度に消えてしまったのだ、
グレるのもしょうがない。
そんな時、妹があったのが瑞希さんだった...
次のお話では、瑞希さんのいい所が見られると思いますので乞うご期待を、