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〜 闇風 〜

作者: 秀也



夜風…



夜はまだ…


風が 冷たいね…



一人


バイクにまたがり


スピードを上げて


走ったよ…



僕の気持ちが高ぶり


熱を冷まさないとね…



辺りは静寂に包まれ


鳴り響くエンジン音…



全身に打ち付ける


冷めたい風が


僕の体を突き刺さす…



体が冷やされ


風が


通り過ぎて行ったよ…





久しぶりの再会…





笑ってたと思ったら


突然…


君が僕の胸に


うずくまり



『ごめん…

今日だけ 泣かせて…』



って泣きついてきた…



僕は どうしたらいい…



君とは


友で居たいのに


どうしたらいい…



奪えばよかった…?



僕の頭の中が


解らなくなったよ…



君に惹かれたらいけない…



そう 思いながらも


考えてしまうよ…



君の涙…



みちゃったから…



僕に触れた細い指…


etc…


頭から 離れないよ…



これ以上


触れてはいけない…



自分に言い聞かせ



君が元気になればいいと


明るく試したけど


僕じゃ駄目みたいだ…



あいつじゃないと


駄目みたいだ…



なんで 僕に相談するんだよ…



君を忘れようと


考えるも


頭から離れないよ…



君の涙…



家まで君を 送ったけど…


目を伏せた君…



頭から 離れない…



忘れようと


バイクを飛ばすけど


頭から離れない…



一度 手離した恋…


恋した君だから 余計だ…



忘れようとしても


君の辛さや悲しみ…


聞いても


何もしてあげられない…



悔し涙だけだよ…



何もしてあげれなかった…



情けないな…



悔し涙も


闇夜なら隠し


誰も…


気付かない…



熱く高ぶったこの身体に


冷たい夜風は


頭を冷やすチャンスかな…



今の僕には


調度いい…




もう 恋はしない…



あの時…


陰で守ると


決めた日から


恋に


背を向けて走ってきたつもり…



ねぇ…


知ってた…?


相談聞くのも 辛いって…


知ってた…



これで何度目…



想いを経ちきるには


やっぱり


闇夜がいい…



この涙


誰も 気づかないで…




僕の涙…


悔し涙を 隠してよ…




闇夜なら


悔し涙も バレやしない…



僕は


今日も一人…


バイクを


飛ばすからさ…



今の僕には


闇夜風が


あってて いいのかな…




頭を冷やすには


調度いい…





闇風…




僕の身体を冷まして…




暖かくなる前に




どうか 熱を




冷ましてよ…











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