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冒険者アルカの物語  作者: 輝谷
第一章 王女アルカリア
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魔力量と属性の測定

 アルカリア=ゼロリアドはゼロリアド王国国王グオロスの第七子にして第五王女、つまり王族である。

 では、その王族であるアルカリアがなぜみすぼらしい恰好をし、兄から傷つけられ、使用人のような立場の者に粗雑に扱われるのか。

 

 3歳の誕生日で行われた魔力量と魔力の属性を測る儀式、これが彼女の行く末を決めた。


 

 この世界の全ての生き物には魔力があり、自然には魔素があり、魔力と魔素は必ず属性がある。

 魔力とは生き物に必要なエネルギーであり、魔法や魔術を行使するために使用する力でもある。

 魔素とは自然界に揺蕩うエネルギーであり、この力を使って魔法や魔術を行使することができる。

 魔力と魔素は必ず属性を持ち、魔法や魔術を行使する際は属性との相性が重要になってくる。

 行使する魔法・魔術と相性の悪い属性だと魔力を多く使用することや、魔法・魔術自体が行使できない等のことが起こる。

 水属性の魔力持ちは火関係の魔法・魔術の行使を苦手とするといえば、相性の重要性がわかるだろうか。

 また、魔力は無限に使えるものではない。

 生き物には生まれた時から魔力量が決められていると言われている。

 現に魔力を限界まで使い切ったものは魔力欠乏症にかかり、他のものから魔力を譲渡されるなどの方法によって解決することがある。

 しかし、生き物は基本的に限界まで魔力を使い切ることは本能的に避け、ある程度の魔力を使用すると魔力回復のため体を休めるのが普通であり、生まれ持った魔力量によって体を休める頻度に差が出るものである。

 

 

 オリーティア大陸に属する国々には3~6歳の誕生日に教会の持つ魔道具を使って魔力量と属性を測る儀式を行う風習がある。

 これは生まれてから3年は体内の魔力が体外の環境になじむ為の期間であり、この期間中に体外から大きな魔力を与えられると体内の魔力に歪な影響を与え成長を妨げる考えられており、3年すれば体内の魔力も体外の環境になじみ、ある程度の魔力を外から与えられても大きな影響は受けないと考えられているためである。

 この大陸の国々では本人の魔力量と魔力属性、使用できる魔術は地位や職に直結しやすく、それを確実なものにするための早期専門的教育が推奨されている。

 特に王族・貴族はその考えが強く、3歳の誕生日を迎えることと同時に魔力量と属性を測定されるものがほとんどである。

 

 ゼロリアド王家もこの例外にもれず、3歳の誕生日の祝いと同時に魔力量と属性を測定する儀式が行われる。

 

 アルカリア=ゼロリアドの3歳の誕生日、例外なくこの儀式が行われた。

 


 

お読み頂きありがとうございました。

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