表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼すぎる領主様 ~領地が火龍の狩り場はキツいです~  作者: 夕綺柳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/26

第五話 きらきらの森


 森は、場所を選べば空から見えにくいところがいくつもありそうだった。


 火龍が目で見ているのか、違う器官で獲物を探しているのか、それはわからないけど。


「この辺が良いかな」


「はい、水場の近くなので便利かと思います」


「よし、クリエイト」


 川の近くに、さっきと同じ家を建てた。


 なるべく目立たないように、緑色の建物にする。


 迷彩柄はやりすぎだと思うので、緑で良いだろう。


「馬車で移動するのは無理だね、クラリスは乗馬は得意かい?」


「王国一と自負しております」


 それはすごい。


 凄すぎるくらいだけど、そうでなくちゃ騎士団で疎まれはしなかっただろう。


 何歳なのかわからないけど、クラリスは見た目の数十倍は経験がありそうだった。


「よし、食糧を馬車に乗せていると動物に取られそうだ、家に移そう」


「はい、今度こそ、オーウェル様は休んでいてください」


「そんなわけにはいかないよ」


 小柄なクラリスに重い物を全部運ばせるのは気が引ける。


 まぁ、僕の方が更に小柄なんだけど。


 馬車から荷物を運び出していく。


 あまりに重い物は、ふたりで下ろした。


「オーウェル様は、王族なのに変わっておられますね」


「そうかな? これくらいセルジュ兄様でもしそうだけど」


「セルジュ様なら、魔法で片付けそうです」


 セルジュは、どんなスキルを持っているのかいまいち判然としなかった。


 9歳の儀式で、完全魔力というスキルを公開されたけど、それがどんなスキルなのか、その後にどんなスキルを得たのかわからない。


 まぁ、セルジュは敵じゃないからいいんだけど。


 むしろ、数少ない味方だ。


 僕らは、一時間かけて、半月分の食糧を家に運び込んだ。


 でも、正直心許ない。


 足りなくなるのは明白だった。


「狩りが必要かな」


「そうですね、獲物はたくさんいるようでした」


 火龍の狩り場と言うだけあって、獲物はたくさんいる。


 まさに肥沃な土地だった。


 火龍さえ居なかったら、ここは素晴らしい領地になるだろう。


「よし、肉だけじゃ栄養が取れない、畑も作ろう」


「今からでございますか?」


 収穫までに半年かかるとかは困る。


「もちろん、クリエイトだよ」


「便利ですね、畑まで作れるのですか」


 実質、作れないものは人間くらいじゃないかと思っている。


 エネルギーが尽きるまでクリエイトしたことはないけれど、レベルのせいなのか、限界を感じたことはなかった。


「何の野菜が好きかな?」


「トマトと……トウモロコシが好きです」


 なんかかわいい。


 トマトとトウモロコシか。


 夏野菜だな。


「いいね、作ろう」


 僕たちは外に出ると、適当な場所まで行く。


「じゃあいくよ、クリエイト」


「うわぁ」


 暗い森の中に、トマトとトウモロコシの実がなっている状態の畑が現れた。


 逆に、実のなってない畑を作る方がイメージしにくいかも。


「他にはあるかな?」


「料理をする身としては、生姜やねぎなどの香味野菜も欲しいです」


「なるほど、それは少なめでいいかな」


 なるべく開けたところに畑を作る。


 日光が所々当たっているけれども、畑なら空から見ても大丈夫だろう。


「後は何かあるかな?」


「うーん、あり過ぎて出て来ません」


「そういうものだよね」


 まぁ、追々、必要な物を増やしていこう。


「クリエイトは無限に使えるのですか?」


「限界まで使ったことがないからわからないけれど、かなり余裕はあるよ」


「戦場でその能力は脅威です、地形を変化させるに等しい働きができます」


 地形を変化させるか。


 集団同士の戦いなら効果がありそうだ。


「戦場は当分先の話だね、今は火龍の狩り場に集中しよう」


「かしこまりました」


 なんだか、きらきらと地面が反射している。


「…………」


 やけにきらきらした森だな。


 地面をよく見ると、所々に鉱物が露出していた。


「これ……金?」


「本当ですね、金に銀……あれは、ミスリル!?」


 森の中を散策すると、いたるところに貴重な鉱物が露出していた。


「これもミスリルですね、宝石も至る所にあります」


「山に行けば、手つかずの鉱脈がありそうだな」


「火龍を何とかできれば、の話ですか?」


「無理だと思うかい?」


 クラリスは小さく微笑む。


「オーウェル様の力を駆使すれば、上手く罠にはめて倒せるかも知れませんが……討伐に派遣された騎士団も無策だったわけではありません」


 攻城用の兵器をもちこんで、鉄線の網や痺れ罠なんかを多用したらしい。


 それも、王国史に残っているだけで十回以上の遠征が行われている。


「しかし無理だった」


「そうですね……」


「うん、火龍を倒すのも今は後回しだ」


 なんとかなりそうなのは、次に得られるスキル次第だろう。


 内容が良ければ、討伐を試してみても良いかも知れない。


 僕らは畑で軽く収穫すると、家に帰った。




【大切なお願い】


もし少しでも、

『ちょっと面白いかな?』

『つづきを読みたい可能性もあるかも?』

『オーウェル頑張れ』

と思って頂けた方は、評価、ブックマークをお願いいたします。

(↓にある☆を押すと評価できます)


励みになりますし嬉しいです。

よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ