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「ひぅ・・・」

 

 最初に会った時のような、見下す感じはなく、角がなかろうとどうやらこの鬼眼からは魔力が漏れ出ているというのが反応でわかった。

 

「なぁ、どう見えるんだ?」

 

「え、えーっと・・・その目から枝分かれした角が生えているような感じに見えます。とても強くて・・・その最初に角無しとさげすんで申し訳ございませんでした」

 

 椅子から立ち上がり、九十度の礼をしていた。

 

「い、いや・・・いいんだ。ありがとう」

 

 ナミがすごく誇らしい表情をしていた。なんでお前誇らしそうにしてるの?

 

「どのくらいその鬼眼ってすごいのか、試せる場所ってある?あ、とりあえず立ったままじゃなくていいから座って」

 

「はいっ、あります・・・ただ、その・・・」

 

「何よ?」

 

 俺とナミをちらちら見ながら、言い淀んでいた。

 

「構わないわ、言って」

 

「眼で魅了するサービスを提供するところがありまして、そこで格別な夢を見せてくれるお店があります。そこにいけば、一目惚れのような状態から虜にされる状態まで視線を介して行ってくれます」

 

「なるほど・・・ふぅん、面白そうね。レンツ、自分の眼なんだから使いこなすには丁度いい場所じゃない?」

 

「使いこなすって言ってもなぁ・・・」

 

「まあ、物の試しにその眼の魅了って試してみましょう。私は失明してるから通じないし、いざとなったらサイキックで起こして上げるわ」

 

 かくして、料理を食べ情報共有し、次なる方針が決まり、眼の魅了のお店へと向かう事となった。道中、俺は鬼眼から漏れ出す魔力を意識的に抑えようとしたが、うまく行かずどうしたものかと思い、ナビに聞いてみる事にした。

 

 ミュート状態が一定時間を経過した為、ナビが今後も必要かどうか回答を求めます。

 

 やはりこいつバグってないか?必要、っと・・・。

 

 鬼眼の適応率が上昇したことにより、鬼眼の出力が向上しました。それに伴い、義体が鬼眼に引っ張られている状態になっています。鬼眼の出力処理に適したソフトウェアをカスタムアップデートを行いますか?

 

 アップデート許可する。

 

 アップデート承認されました、アップデート完了まで・・・。

 

 これでよし、と・・・。

 

「その魅了って永続性だったりするの?」

 

 ナミが歩きながら、案内人に聞いた。確かに永続性があるものだったら、とんでもない状態になる。

 

「いえ、時間限定になります。中毒性もないため、優良店となっています。中毒状態や永続性にした場合、魔力の質が低下するので・・・」

 

「ふぅん、なるほどね」

 

 到着した店は、歓楽街の中にある大きなお店だった。ナミの表情はわからないが、周りの客層を見るとみないい顔をしており、どうにも苦手な感じがした。元の世界でもこういう場所に足を踏み入れた事がないからだ。そんな暇すらなく戦っていたからだ。



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