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「ねぇ、元の世界に帰れる方法がかなり低いから、いっそ謳歌しない?」

 

 ナミが何を言い出すかと思えば・・・確かにこの世界は元居た世界と比べて楽だ。毎日生と死の堺をさまよわなくていいし、ここ数日とても穏やかだった。

 

「まあ、確かに悪くないな」

 

「えっ、この世界を気に入ってくれたの!うわー!ありがとう!なんだこれとても嬉しいな!」

 

 自称神様がなんか喜んでる、笑える。

 

「よし、オレももらってばっかりじゃあれだから、二人にいいものあげるよ!」

 

 そういって何も持っていなかったのに、片手に卵型の中央に透明な鉱石が埋め込まれた物をナミに浮かせながら渡した。

 

「それなら、ナミさんにぴったりな武器にも防具にもなるから!サイキックで使えるからいろいろ試してみて」

 

「あ、あ、ありがとう」

 

 ナミが今まで見た事のない驚きの表情で卵型の何かを持っていた。凝視していて、硬直していて、新鮮だった。そんな顔もするんだな・・・なんていうか美人が台無しの顔だった。

 

「それでレンツくんには、これかなぁ・・・よいしょっと」

 

 自称神様のパープリープは自身の眼をくりぬいて、俺に渡そうとした。生物なら欠損した部位は再生するには、時間がかかるのにくりぬいた瞬間に眼が瞬時に現れた。

 

「君の左眼に、ぴったりと入るから」

 

「あ、ああ・・・?」

 

 圧倒されながらも、眼をなんとか受け取るものの、左眼に装着できるのか?という思考がよぎった。

 

 スキャン完了、現在の眼より高性能。エネルギー結晶体であり・・・

 

 ナビがバグったかのようにスキャンした結果を垂れ流し、速攻でミュートにした。

 

「つけれるはずだよ、大丈夫だよ」

 

「いいんじゃない?きっと似合うと思うわ」

 

 ナミまでどうしてしまったんだろうと思ったが、試してダメだったら別にいいかと思い装着することにした。戦場では破損したパーツが互換性があれば、よく付け替えて生き延びた事があるから、抵抗はあまりなかった。

 

 鬼眼の装着が確認されました。

 

 ナビが対応した、が・・・鬼眼ってなんだ?

 

 アップデート開始、適合するまでお待ちください。

 

 適合するまでにある程度時間がかかるが、問題ないのか・・・。

 

「似合ってる似合ってる!」

 

 ナミがなかなかのテンションで褒めてくれたので悪い気がしなかった。

 

「いいね!」

 

 そのあと、ナミが聞きたいことが他にもあるのだけどと質問していたが、大半はネタバレになるから自分で確かめてみてと言って、自称神様は森の奥の方へと歩いて行った。



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