君と一緒なら
生まれた時から僕はひとりぼっちだった。
これは白いザクザクで、こっちの白いのはフワフワ。
それは、コンコンだね。
コナコナだ。
この白いコナコナは時々上から降ってきてフワフワやザクザクになる。どっちになるかはお楽しみ。
ほら、よく見てごらん、どうだい分かったかい。
コナコナには模様があるんだよ。
これは僕が発見したんだ。
すごいだろう。
僕はずっとひとりぼっちだったけど、その分何だって知ってるし、何だってできるんだ。
ふわふわに飛び込むことも、僕の足と同じ形をつけることも、
あの小さな実を摘むことも。
それから、口に入れてカラダから別のものにすることもできる。
すこーし匂いが違うけど。
大丈夫、心配しないで。
君にだってすぐできるはずだから。
あれ、コナコナが強く吹き出したね。
早く帰ろう。
ここならもう安心だよ。
ここが僕の家さ。
何にもない?
あるさ。
見て、僕の宝物。
ああ、やっぱりそれが気になるのかい。
綺麗だろう。僕の一番の宝物なんだ。
いくらそんなに欲しそうな顔をしたってこれはあげられないよ。
代わりにこれをあげるよ。
僕のワタワタだよ。
ワタワタは便利なんだ。
お布団にだってなるし、君の頬についた汚れもこれでピカピカさ。
強いコナコナが吹くと、僕はずっとここで上を見上げるんだ。
コナコナが止まると見えてくる。
ほら、見えて来た。
キラキラだ。
綺麗だろう。
僕の一番の宝物より綺麗なんだ。
いつかあのキラキラを僕の宝物にするのが僕の夢なんだ。
キラキラは暗い内しか見えない。
でも、君がここに居ればまた見れるさ。
行ってしまうの?
ためだ。
行かないで、ここに来てくれたのは君が初めてなんだよ。
君はここで僕とまたキラキラを見るんだ。
僕はキラキラを君と見たいんだ。
それなのに、
どうしても行ってしまうというのかい。
君が行ってしまったら、僕はまたひとりぼっちだ。
もう、ひとりぼっちは嫌なんだ。
ねぇ、君。
君の宝物探しに僕も連れて行ってくれないかい。
僕は君とまたキラキラが見たいんだ。
君と一緒なら、またキラキラが見れるだろう。
もしキラキラが僕の宝物にならなくても、君と一緒に見るキラキラが宝物になる気がするんだ。




