御作品への興味?作者様への興味?どちらに対しても?親密性③
ご感想覧が、読者からの一方的なファンレターを送る場ではないという場の提供は、あらゆる面で、御作品にダメージを与え、あらゆる面で、作者様にスポットが当たる結果となると私は想像いたします。
作者様が、御作品の神秘性を守り通したいという思いがお有りならば、バラエティ番組に出さず、あらゆる俗世から切り離すようにタレントを守るマネージャー及び、所属事務所のように、作者様ご自身が、御作品の周りの守りを固め、ご自身からも切り離す必要があるとすら私は思います。
けれど、作者様が、その御作品を自身の創り出したものであり、自身の一部であると思考するのならば、寧ろ、辱めを受ける立ち位置にそれを放り出すこともやぶさかではないでしょう。獅子は、子を谷底へ落とすもののようですから。より大きな人気を勝ち取る為に必要なことであるのかもしれません。(それは、自身を子と喩え、御作品をご自身の一部と思考されるのであれば、自身がよりよいものを書こうとする為に)
読者は、楽しいことが好きです。作者様は、その楽しさの舵取りが出来る立ち位置におられます。作者様が反応されるのであれば、そこは、作者様の本位はどこであれ、その場で作者様が認めた(公認した)遊び場。その遊びは弱いものいじめではなく、エンターテインメントに成り代わってしまうのでしょう。
作者様にそういったご自覚はお有りですか……?私は、ほんのりお尋ねしたく思います。舵を取るべきはあなた様であるのですよ。……どのような状況、どのような場合に置いても。御作品の在り方を定めたのは、他でもないあなた様なのですから。
開かれた遊び場、それは親密性を感じているどのような読者にも公認された場、それが難しいのならその微妙な舵取りは、他ならぬ作者様がすることになるのです。