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シークレット

前回に追加したので、それを読んでからお願いします。orz

 「イテェよ。助けてくれよ」


 這い寄るディミトリを冷酷に見下ろし、呟く男。


 「何故だ? お前は、魔王ではなかったのか?」


 「何言ってんのか知らねぇけど、早く傷を治せって……」


 「ふん、その必要はない」


 そう言ってレイガンを放った。



 「グギャーーッ」


 何て叫び声だ。


 もう、十年も出した事のない涙が頬を伝わったぞ。



 「ラキが悲しんでいるのか……参ったな」



 「ライル! 貴様も覚悟するんだな」


 今度は、私達を始末するつもりか?


 グオン、グオン。


 凄い音がしたと思ったら、亀の魔物のような大きな物が、崖の割れ目から出現した。


 いや、亀なんかじゃないな。頑丈な砲台付きのタンク……って、警察(シークレット)じゃないか!


 随分、お世話になったから間違いない。


 「貴様さえ、貴様さえ、落ちて来なければ、全ては上手く行く筈だったんだ!」



 「何の事だ?」


 まさか、警察(シークレット)がここまで私を追って来たとか?


 いや、それは無いな。


 指名手配なんかされるドジは、踏んでいないからな。



 


 「うっわ!」


 ラキからのダメ出しが、何だか心を抉る。


 「私は、心を入れ替えたんだ。信じてくれよ?」



 ジリジリ焼かれるようだったが、それが、ほわっと緩んだ。


 「許されたのか。ああ、居心地が悪かった」



 ズガーン、ズガーン、ズガーン!



 「きゃぅぅっ」


 あれを打ってきやがった。


 未来の武器には、やはり敵わないか。


 顔を庇ったモールの腕の鱗がボロボロだ。


 「まだ、立っていられるとは、魔物風情が頑張りますね」


 「くそ、どうやったらこの三位一体を解除出来るんだ? 直接、アイツを伸してやりたいのに」


 




 何も出来ずにいた私が、焦っている中、とどめを刺されたと思っていたディミトリの体が突然浮いて……。


 白い靄が滲んだんだ。


 「その方、良くやった。褒めてつかわす」


 何処かで知った奴が出てきたぞ。


 「全く、我が弱ったからと、コヤツ、優しい事を言って我を閉じ込めたのじゃ」


 「だ、誰だ、貴様!」


 出てきたのは霊体、魂だからなあ……そりゃ、引くわ。




 『トールゥ、トールゥ』


 さっきから、ラキが騒がしい。


 「じゃが、糊代を殺されてしもうたら、我の行き場がないではないか」


 「な、何んなんだ、魔法なのか?」


 チグモセがレイガンを乱射しているが、霊体だっつうの。


 「そなた、シークレットであるな。良いところで出会うた。我を元の世界に連れ返るように頼んだぞよ」


 「な、何を馬鹿な……。く、来るな! や、止めろ……ワーーッ!」


 ナイスだ。よく、チグモセに取りついてくれた。


 たまには、トールのオッサンも役に立つんだなと、少しは、見直したところだったのに……。


 

 「じゃが、その前に、ライルを、あやつを倒してからじゃ!」


 何でだか、牙を剥かれたぞ。

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