表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/88

ディミトリと対決

 「ぅ~ん、やあっ!」


 また一度光ってから点滅している。


 「まるで生きているみたいだなあ」


 ラキの叫びで、テッテケテー達がかなり霧散して消えたんで、何となく言ってみた。


 「あ、ぅん」


 「うん?」


 「温かい、返事するぅ」


 嬉しそうに見せてきたぞ。


 「ええーーっ!」


 「ライル!」


 私が驚いている後ろから、ディミトリの奴が電撃を食らわしてきた。


 が、万能スーツが仕事をして、下に流してくれたので何ともない。


 「ディミトリ、ラキを連れ去って何をするつもりだったんだ?」


 「ああ? 俺様の魔法が効かないってか。チッ、つくづくやりづれえなあ」


 「答えろよ!」


 「ライルゥ……」


 不安そうだが、私は手で、ラキを少し下がらせた。


 「ラキは、テッテケテーを退治してくれ。後は、モーラを呼べ」


 視線を外さない私に問答無用で、ディミトリの奴は、足払いを掛けてきたんだ。


 避けずに受けてやる。


 ガツ。


 「ってぇな。全身鋼かよ」


 立ち上がって飛びすさり、右足を振っている。



 「今度の事は絶対に許せない」


 ディミトリを睨めば、「いいじゃねぇか。かかって来いよ」と邪悪な笑みを浮かべている。


 多分今まで、お互いに手加減していたのかもしれない。


 殴り合った瞬間、床が崩れ落ちた。


 ラキを庇う間もなくディミトリから拳や蹴りが入り、防御すれば衝撃波が生まれる。


 が、力じゃこちらも負けてはいない。


 

 無理に掴んだ腕を引いて、地面に叩きつけてやった。


 顔面を打ちつけた筈が、ペッと血を吐いた後に、なんと! 足下を凍らされてしまい動けなくされてしまったんだ。


 「お前……」


 「フン、やっぱりな」


 「やっぱりなって、今まで隠していたのか?」


 「めでてぇ頭だな。固くて力には負けるが、凍らせちまえばこっちの勝ちだ」


 確かに、万能スーツのお陰で、私の足は一定の体温を保たれてはいるが、靴の周りを溶かす事は出来ない。


 『不味いぞ』


 この世界に来てから、初めての敗北になるのかと焦りを感じたぞ。


 「ハァッハッ、見下していた奴に負ける気持ちはどうだ? ああん?」


 「見下していた? 違うな。私は、やれば出来る事をしないお前にずっとイラッとはしていたがな」


 「それが、上目線だってぇの。あんただって、ガキがいなきゃただの不良じゃねぇか、ああ?」


 「いや、まあ、そうだが、それが悪いのか?」


 「ああ? 男としての誇りはねぇんか、この、オッサンが!」


 私には、ディミトリがいったい何にイラついているのかが、さっぱり分からなかった。


 「この際だから、言いたい事を言えよ。ディミトリ? いや、トールは最初からいないのか?」


 動揺を見せたディミトリの隙をついて、自分の足下の氷を砕いてみたぞ。


 ガシャン。


 「なんだ、壊せるのか」


 「汚ねぇぞ、ライル!」




 『これは、距離をあけたら不味いな』


 そう考えたが、怒ったディミトリが向かって来てくれたんで、返り討ちにしてやったさ。



 地に伏したディミトリの背を足で押さえて訊いた。


 「何故、ラキを狙う? 答えろよ」


 「認めねぇ、認めねぇ! 俺様が負けるなんぞある訳ねぇ」


 グクッと足に力を増してやる。


 「いい加減、人の話しを聞け」


 「ウグゥ……」


 潰れそうな呻き声を出すもんだから、ラキが止めに来たぞ。


 「ライルゥ、許してねっ、ねっ」


 「ラキ……」


 目をぎゅっと閉じて必死だな。


 その跳ねた髪をポンポンとしてやり「ディミトリ、次にラキに何かしたらその時は……」


 それだけ言って、私は、足を外した。



 最後まで、ディミトリとは会話が出来なかったなと考えていると、何処かから刃物が飛んできて、それはラキに当たった……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ