表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/88

任された二パーティー

 西の砦に出る魔物のせいで、騎士は元より兵士達までもが行きたがらないそうだ。


 で、ギルドに依頼して冒険者のパーティーが来てくれたらしいが、どうも新米らしい。


 良く知らないで、金に釣られて来たんだろうな。


 「『トライパータイト』ってんだ。あたいがリーダーのニーア。こっちのつり目男がジュマル。で、髭の男がアッサムだよ。宜しくしとくれ」


 ニーアは、大きなブーメランを背負っていて、ジュマルは、変わった形の剣を提げている。


 アッサムは、キナ臭い臭いがする無口な男のようだ。


 それから、若者のパーティーだ。


 「『フィッシュ&ウォーター』のリーダープランツです。この体格のシッカリした奴がミール。隣りがフローズと相棒の採掘鷲(ミーニグル)のスワロです。幼友達の三人ですが、宜しくお願いします」


 プランツは、スラリとした青年で、剣と盾を装備している。


 ミールは、大きな弓と矢を背負い、腰にもごちゃごちゃと何かを巻きつけていた。


 フローズは、ショートの娘さんだ。肩に魔物の採掘鷲(ミーニグル)をのせている。あれに指示して戦うようだ。


 後は、私とラキとモーラ達。


 今回、バーサーカーのディミトリは置いて行くことになった。


 第二工兵隊と連携が取れないようじゃ困るから仕方ないのさ。


 「悪いけど、新米冒険者はライルに預けるから、ギルドで手続きして明日に備えてくれないか?」



 「初めて会ったのに、連携って……」


 「頼むよライル。君だけが頼りなんだからさ」


 「そう言えば、これに参加して私達に何の得があるんだよ」


 「それなら任せておいて。お祖父様に紹介するし、なんならライルを僕の補佐官にしてもらうからさ」


 「そんなの、お前に都合がいいだけじゃないか!」


 「どうして? ラキ君と住める土地もお金も用意するよ?」


 『うーん、それは正直魅力的じゃないか?』


 「わかった。手を打とう」


 「助かるよ。それじゃあ、第二工兵隊は陽動隊にするから、ライル達一団で殲滅を頼むよ」


 「お前、それは無いんじゃないか?」


 「そうかな? 僕は、ライルとモーラ達だけでも何とかなると思うよ」


 『そんな簡単な魔物を、今まで退治出来なかったって言うのかよ……』


 「さあ、早くギルドで準備して来てよ。ルーミス」


 「はい。こちらに」


 金貨の小袋を渡された。


 仕方なく、ラキを抱いてゾロゾロ向かう。


 「なあ、ギルドに行ってどうするんだ?」


 「先ずは、パーティー申請するんだよ。そんな事も知らないのかよ、あんた」


 ニーアが胡散臭い者でも見るような目付きをしていた。


 「ライルだ。で、こっちがラキ」


 「あ~、ラキ。よろしゅく、ねっ、ねっ」


 「幼児を連れて行くのは反対です」


 真面目そうなプランツの意見。


 「ラキ、お友達を呼んでやれ」


 「ぅん、モーラ~」


 ラキを囲むようにモーラ達が出現して、シャキーンとポーズを取ってみせた。


 「まさか、黄土竜子団(モーラオーチャーズユニット)ですか!」


 どうやら、魔物使いのフローズは知っているようだな。


 「けっ! こいつぁ驚いた『土の傭兵』を従えてるってか」


 ジュマルが腕組みしながら近づいたが、モーラのリーダーに阻まれたようだ。


 「けっ! やるじゃねぇか。おもしれぇ」


 「あ~、だめぇ」


 ラキがモーラのリーダーを抱きしめたから、ジュマルはおとなしく下がってくれた。


 「ライルは、見たところ装備も無いようだが、どんな戦い方をするんだ?」


 ミールはタメ口か。


 「そうだな、特技は頑丈さと怪力ぐらいか?」


 「フッ、冒険者の男はみんなそうですよ、ライル」


 プランツは、気安く笑った。


 「そう言う事なら、訓練も兼ねてギルドでやり合おうじゃないか」


 ニーアの提案にのる事にして、モーラ達には戻ってもらったんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ