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ニャンギロザウルスの逆襲  -ハチワレ猫日記-

作者: 銀色自転車

家のハチワレ猫は、ふてぶてしくて、カッコよくて可愛くて、凶暴で健気で、遊び好きで、かなりのビビリです。

楽しんで読んでいただければ嬉しいです。




今日も家のニャンギロザウルスがニャーと鳴く。


家の猫ゴハンの時間は6時と決まっている。まだです。まだゴハンの時間じゃありません。

 ニャーニャーニャー!5時をまわる頃になると、けたたましい鳴き声になってくる。でもゴハンにはちょっと早い。

 この頃になると、膝に乗ってきたり、肩にタッチしてきたり、ありとあらゆるアピールをして来てくれる。か、可愛い。でも、でもでも、知っている、この可愛さは、今だけのもの。エサのためのもの。飼い主は常にエサよりランクが下なのだ。

 そして最終形態。

 ドスのきいた低い声で、「んなぁーごおーー!」  

さっきまでの可愛い仕草はどこいった。

なんとなく、人間の言葉に訳したらすんごい事言ってそうでこわい。

 「おいいいかげん寄越せやゴルァー」みたいな。


そもそも家の猫は、目付きもちょっと座っている、可愛い系というよりはふてぶてしい系の猫である。すごんだら似合っちゃうのだ。


 ようやく6時になり、家のニャンギロザウルスもエサにありついた。

 ぱくぱく。カリカリ。一心不乱。

食べ終わると心底満足した顔をしてゆっくり歩く。

ドス。といきなり寝っころぶ。アクビ。就寝。

もうホントに幸せなヤツだ。


人間達は、それから夕飯の準備。できたらやっと食べて、片付け。このくだりがなかなか手間がかかる。仕事して帰ってきて、また仕事って感じだ。小人さんが出てきて全部やってくれないかな。


 ともかく全て片付けて、コーヒー淹れて、こたつに入る。

至福の時のはずだった。

 ん?こたつに入れない。こたつの中、そのど真ん中に、どどーんと斜めに手足を伸ばし、占領している毛むくじゃらの物体がいる。家のネコはちょっと大きめなので、すっかりこれでこたつの世界征服だ。

 ううひどい。これからのんびりリラックスタイムなんだ!と、意気込んでこたつに足を入れる。端っこに。猫様の邪魔にならぬように。

 本を読んだり、テレビを見たり、ダラダラ過ごす。たまに、こたつの中で、裸足の足で猫に触る。ほわほわで、すっごく気持ちいい。また触る。何度も触る。ほわほわ。ふかふか。ポカポカ。フワフワ。

 

 ガシ!ギギ!カッカッカッカッ!

痛い痛い!至福の時がふっとんだ。こたつの中で前足確保と押さえ込みからの猫キックの攻撃が繰り出された!裸足だからダメージも半端なかった。もはやHPは0になった。


 こたつの中を見ると、俺様に触ると怪我するぜと、振り返るニャンギロザウルスがいた。

   



最後まで読んでいただきありがとうございました!

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