表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影色  作者: 奏良
18/37

NO・17

「・・・」

そこはまさに戦場だった。

先についていた斗鬼さんが最新の武器を持つ兵隊と対峙している。

村の人たちは逃げようと躍起になっている。

そして、たくさんの血が流れていた。

「おい、仍」

「ん?」

日向に声をかけられ、私は振り返った。

「この戦いの目的はお前の確保も含まれている。

目の色も違うし髪形も違うが・・・少々気をつけたほうがいいかもしれない」

私はその言葉に黙ってうなずいた。

そして、日向と日和もかけていった。

私もその後を追った。


たいしたことは出来ていないかもしれない。

それでも必死で「水」を使った。

斗鬼さん見たいには戦えないけど、私も能力者。

相手の武器を奪ったり、鋭く尖らせて相手に傷をつけることは出来る。

私はちらりと後ろを見た。

日向と日和は、所謂、暗器と呼ばれるものを使っていた。

昔から、暗殺などでよく用いられるらしい道具だ。


憎い憎い憎い


都市に対する憎しみが増えるほど、「水」は力を増した。

だけど、都市に対する憎しみが増える分、

村や森、村の人たち、そしてあの三人に対する嬉や愛はどんどん増えていった。


私は都市が大嫌いだ


何故今の今までその気持ちに気づかなかったんだろう。

生贄になる前から、どうも自分に合わないと思っていた。

他に行き場もなかったから、都市にいた。

だけど、ここに来て、まるで小さな頃からここに住んでいたような気分になった。

都市の人に比べてみんな優しかった。

だから、私はみんなを守りたい

その思いが私の「水」を動かしていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ