知ったふりはあざとい心
暗く深いどぶの中で 周りから向けられる様々な視線
拒絶 中傷 嘲笑 怯え
目に入り込んだ感情が 内から滲み出す色と混じり合って重なる
ここは暗い底の奥
混じった色が溶け出して広がり視界を覆う
気持ちの悪い それは毒
内で広がり小さな子供を飲み込んで 黒く凝り固まる不恰好な成人
心動かす白もふりしだく無数の白も 弾けて崩れる淡い者
その暗いまなこで何が見える 何を見る
何も見えやしないのに 知ったふりはあざとい心
汚いものを嫌っておきながら 自分を汚す術はよく知っている
おかしな話 いつ誰がそれを望んだの
黒く形を失った底の奥で探して 白い子供 白い君
そこにいるから 他の誰にも見つけられやしない自分だけの場所から
苦しそうに息をしている 殺さないで