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Sword of Athlete  - Fantasy Golf -  作者: たっきゅん
刀と牡羊座の少女
2/18

『刀』

「契約者よ。我が呼びかけに応じてくれて感謝する」


夢、そう。これは夢なのだろう

ふわふわした感じがする。


ここには一希カズキの体は無く、意識体としての一希がいた。


暗闇の中を声の聞こえた方へ進んで行く


次第に何かが見えて来た。


『剣』


台座に刺さったソレは、漆黒の刀剣


片刃のソレは、『刀』と呼ばれるモノだった


「契約者よ。汝の望みは我の望み」


『刀』から声は聞こえていた。


「これより我と汝は一つとなりて、世界を超越する」


その一言で次元が歪み、浮遊感が襲った。



眼下には見たことのない浮遊島や空飛ぶナゾの生物、異国情緒溢れる西洋風な国々が見て取れた


徐々に落下していく


間も無く地面だ。





ガキンッ。。。




そうして、『ぼく』は岩に刺さった。


------

数日が過ぎ、一希は思い出す




(僕は異世界に憧れていた)


異世界へ行こうと考えた人間がいた


(今の現状に満足しながらも)


ゲートとしての刀を打った


(もし機会があるのなら異世界へ行ってみたいと)


計72回の折り返し。物理限界を超えた鍛錬


---

刀鍛冶は異世界へ行きたかった。


しかし、度重なる無理な折り返しに精神を壊していき

刀を打ち終わるのが目的となった。

そして完成と同時に息を引き取った。

---


[72]とは、ゴルフでの一般的な18ホールの規定打数である。


72回目の折り返しが完了したのと同時に一希は命を落とした。


その瞬間の奇跡




異世界へ行くには体を捨てなければならない

しかし、魂だけではすぐに消滅してしまう


世界の法則を超えた刀はゲートを開いたら力を失い、破損してしまう



ならば、魂の受け皿に刀がなればいい



お互いがお互いを補う契約


こうして、刀は異世界で砕ける事無く『カズキ」として存在を許された。





運命の出会いは、ここから3日後の事だった。

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