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学校2
・・・・・・・・・・・・。
いつの間にか想像以上に深い眠りについていたみたいだ。
酷く曖昧でなんとなくそう思う・・・だとか。
ただ、そんなことの繰り返し。
明るいか暗いかもわからない。
もしかしたら、そんなことに目を向ける必要なんて無いのかもしれない。
『・・・きて、・・・ねが・・・リヒに・・・』
ふと、誰かに呼ばれた気がした。
少ししてゆっくり瞼を開けると茅乃の顔が目の前に迫って――――。
「・・・・・・うぉっ!」
冷静になり咄嗟に仰け反る。
「おー、ようやく起きたか。どうだ授業中の寝心地は?」
「うーん、わたしが散々やって起きなかったのにカヤノが一発で起こすなんてぇ。なんかずるいよ」
楽しそうに二人で盛り上がる凪沙と茅乃。
どうやらどっちが先に俺を起こすか、なんて遊びでもやってたみたいだ。
「お前らなぁ次からは普通に起こしてくれよ、わりとマジで」
「普通に呼んだって起きなかった癖にー」
むーっと睨んでくる凪沙。
・・・・・・俺が悪いのかよ。