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AI小説排除ではなく、手創り小説のブランド化を!!

掲載日:2026/05/26

 AI生成作品にはタグをつけるべきだ。


 AIを使った作品は、読者に分かるように表示するべきだ。


 最近、WEB小説の世界では、そういう声をよく見る。

 気持ちは分かる。


 だが、私は少し違う角度から考えている。


 本当にタグをつけるべきなのは、「AI使用作品」ではなく、むしろ「AI完全不使用作品」の方ではないだろうか。


 たとえば、うどんやそばを考えてみればよい。


 普通の店で、わざわざ「これは機械製麺です」と大きく掲げることは少ない。むしろ別枠の価値として掲げられるのは、「手打ち」「手造り」「自家製麺」の方である。


 ……なぜか (。´・ω・)?


 それは、手間そのものがブランド価値になるからだ。


 機械で作ったうどんが悪いわけではない。

 工場で作られたそばが食べ物として劣っているわけでもない。むしろ品質は安定しているし、値段も手頃で、ほとんどの人にとっては十分にうまい。


 それでも人は、「手打ち」という言葉に惹かれる。


 そこには、職人が粉を選び、水を合わせ、こね、寝かせ、切るという工程がある。

 その非効率さ、手間、失敗の可能性まで含めて、ひとつの付加価値になっている。


 ……ならば、小説も同じではないか?



 AI生成作品を分けろという声が大きくなる背景には、ある皮肉な事実がある。

 それは、AIと人間の差が、読者から見て、ほぼ分からなってきたということだ。


 もしAI生成作品が明らかに低品質で、誰が見ても機械的で、人間の作品とは比べ物にならないほどつまらないなら、そもそも大問題にはならない。


 読者は自然に離れる。ランキングにも残らない。話題にもならない。

 つまり、「AI作品を区別しろ」という主張は、裏を返せばこう認めていることになる。


 ……読者から見れば、AI作品と人間作品の差が分からなくなってきている。

 むしろ、AI作品はランキング上位を占めるほどに人気である。


 これはかなり重要なポイントである。


 読者が読んで面白ければ、AIか人間かは気にしない。そういう読者も当然いる。

 文章が整っていて、展開が早く、ストレスなく読めるなら、それで十分という考え方もあるだろう。


 だからこそ、区分の考え方を変えるべきなのだ。


 AI作品に赤札を貼るのではない。

 人間が手で作った作品に、黄金の札を貼るべきなのである。


 ただし、その金札は曖昧な「AI不使用」では駄目だ。

 「AI不使用」という言葉は、あまりにも逃げ道が多い。


 本文生成には使っていないが、プロット相談には使った。

 本文は自分で書いたが、キャラクター名の案は出してもらった。

 タイトルだけ考えてもらった。

 あらすじだけ整えてもらった。

 誤字脱字チェックだけ使った。


 こういうものを一つ一つ分類し始めると、区分がごにゃごにゃになる。

 「AI支援あり」「AI一部使用」「AI補助」「AI生成主体」などと分け始めても、読者からすれば分かりにくいだけだ。


 作者側にも、いくらでも言い訳ができてしまう。

 だから、分類は単純でいい。


 「AI完全不使用」か。

 「それ以外」か……。


 この二つである。


 「AI完全不使用」を名乗るなら、些細なAI利用も許さない。

 厳しすぎると思う人もいるだろう。


 ……だが、厳しいからこそ価値が生まれる ( ˘ω˘ )


 「手打ちそば」と掲げる店が、実はほとんど機械で作っていて、最後に少しだけ手を添えただけだったらどうだろうか。


 客は、騙された気分になるはずだ。

 それと同じである。


 「AI完全不使用」という札は、便利な道具を使わなかったことを示す札である。

 人間だけで書いたという特別なブランド区分なのである。


 AIを道具として使い、読みやすく、面白い作品を作る作者もいるだろう。

 それも創作のひとつである。


 いやむしろ、これからはそちらが主流になるに違いない。

 蕎麦や饂飩が今やほぼ機械で製麺されているように……(´・ω・`)



 AIを少しでも使ったなら、全部「それ以外」でいい。


 ただ特別枠にするのは「完全AI不使用」タグをつけた方であり、丁寧な職人として造り手による「完全手創り」という、これから希少となる一部の作品だけである ( ˘ω˘ )




◇◇追記◇◇


 我々は機械化により、いろいろな商品を廉価化し、安く楽しめるようにしてきた。

 それは技術革新であり、後戻りできない人間の英知でもある。


 だが、希少な手つくりワイン等を楽しむ好事家もいる。

 それは良いワインと言うより、失敗を含めた人々の営みを、高額なお金を払ってでも味わう一部の人々である。


 ……それはやはり、専門店で扱われ、我々庶民の目の届かない棚にある特別なモノなのだ。

現在、SF戦記「星間覇道  ――没落貴族と女海賊、銀河帝位争乱――」を連載中です~♪

良かったら是非読みに来てやってください (*´▽`*)

https://ncode.syosetu.com/n1244lk/

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― 新着の感想 ―
小説における「完全手創り」の価値とは、いったい何なのでしょうか。 例に挙げられていた手打ちうどんを考えてみます。 手打ちが評価される理由は、単に「手間を掛けているから」ではありません。機械製麺には出…
 手間をかけて、その手間に価値を見出すなら、小説もPCやスマホを使わずに、紙に墨汁で手書きをした小説の画像をUPしたものや、もっと言うと竹を削った竹簡(ちくかん)に書いた小説の方がより価値があるように…
昨日運営さんから伝達がありましたが、今後はAI利用状況の設定が必須になるようですね。 「直接使用」と「間接利用」は第三者にも公開されるそうなので、これで少なくとも、文章の作成にAIを利用していない人は…
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