待たない公爵令嬢
転生もの書いてみたかった。
わたくしはローズマリー。ランコム公爵家の一人娘。
黒髪に紫目の、我が公爵家特有の色。
そう、人呼んで“公爵令嬢”よ。
下郎ども頭が高い!控えおろう!
お察しの通り異世界転生、ついに私の時代が来た!
乙女ゲーム?知らんがな。小説の世界?だったら何だ!
だって魔法があるんだよ、やるでしょ俺TUEE!!
例によって例のごとく、このディオール王国のカストロ第二王子の婚約者になった。わたくしが跡取りの予定だったし、我が家は丁重にお断りしていたんだけど、王命使われちゃったらね…。
前世の記憶もまだ思い出してなかった幼少の時すでに婚約が決まっていた。
今ならギャン泣きしてやるのに。なんならアホの子のふりもするよ!よだれ垂らしてアヘアヘ言ってればいいんでしょ?
私10歳、第二王子殿下カストロ・ディオール同じく10歳。
この日は婚約が決まってからの初の顔合わせ。
だいたいね、婚約決める前に会わせんかっ!相性とかあるでしょうよ。
「俺様がカストロである!貴様が婚約者か。ふんっ。生意気そうな顔をしてるが、まぁ顔は合格ラインだな、ギリギリだが。俺様の婚約者になれた事を光栄に思え!」
ほら見ろ。俺様だってさ。それにわたくしの事を貴様呼ばわりときたもんだ。
金髪に水色の瞳、整った顔だけどふてぶてしいこの態度。何様だ!王子様か。
それに…えっ?スカトロ王子?スカトロはちょっとね、ほら病気とか怖いし…。
あっ!?私っ、転生してるよ!よし、とりあえず巻いていこうっ!
「ふんっ。俺様に見とれて言葉も出ないか。少しは可愛げも…」
「おほん!お初にお目にかかります、ローズマリー・ランコムと申します。スカトロ第二王子殿下。本日はわたくしの為にお時間を頂き有難うございます」
「う、うむ。そうだ、カストロだぞ!貴様のために俺様の貴重な…」
「おほん!貴重なお時間をわたくし如きの為に費やして下さる殿下に感謝しております」
「そ、そうだ。俺様は忙しいのだ。やがてこの国の王…」
「おほん!やがてはこの国の王となられる事もあるやもしれませんものね」
「そ、そうだとも、兄上と俺様は…」
「おほん!第一王子殿下と第二王子殿下は、それぞれ正妃様、側室様と、お母上は違えど同い年であらせられます。どちらが王太子となるかはわかりませんものね」
「ふ、ふんっ。もはや決まっている様なものだ!あえて不安なのは貴様が俺の足…」
「おほん!わたくしが第二王子殿下の足を引っ張る様な事があれば責任重大ですわね」
「そ、そうだ!せい…」
「おほん!誠心誠意尽くす事をお約束しますわ、スカトロ王子殿下」
「は、励むがいい!そして俺様はカス…」
「おほん!委細承知でございます。あら、ご多忙な殿下のお時間を既に72秒もわたくし如きに…これ以上殿下の貴重なお時間を消費させる訳にはまいりません。私も殿下に相応しくある為に精進せねば」
「ふ、ふんっ。この俺様のために精々励むがいい。そして俺様の…」
「おほん!では、御前失礼いたしますわ。御機嫌よう、スカトロ第二王子殿下」
「お、、、な?、、、ス、、、」
さぁ、ちゃっちゃと帰ろう。
おナスが何とか言ってるけど、きっとなんかのお道具ね。
お野菜がお気に入りとか?齢10にして末恐ろしい子供だわ。誕生日プレゼントはお野菜っと。
とりあえず帰って、考える事が山積みよ!!
****
屋敷に帰るなり自室に引きこもり熟考…
サラッと前世は思い出したわけだけど。ここがどんな世界なのかは別にいい。
どう生きるか!だ。
婚約は解消もしくは破棄に持ち込む事、まぁあの様子なら放っておけば自爆するでしょ!それまでは適当に放置して、目障りになるようなら消そう。社会的に。
お野菜好きのスカトロ王子なんて、ねぇ。
それとも自爆する前に引き取り手を探す?貴族学園に通う三年間のうちに片付けなくてはね。仮にも王子なんだから欲しがる人もいるでしょう。
ヒロインとかいるわよね?じゃなくても、それっぽいの。どうにもならなかったら存在を消そう。知識チートは完全犯罪に上手くハマるかしら。
因みに前世は調理師だったの。調味料でも一定量で致死に至る。婚約者なんだから隙はいくらでもあるでしょ。
とりあえず公爵家はわたくしが継ぐ方向で、弟とか出来たらその時考えよう。
後継ぎとしての教育はしっかりと学んで、王子妃教育は適当に…そして魔法!!
両親にも伝えておこう。
「お父様お母様、スカトロ王子殿下との婚約はいずれ解消して、わたくしはこの公爵家を継いでいきたいと思います」
「あらあら、まぁまぁ」
「そうなのか?第二王子殿下は気に入らなかったか?」
「気に入る気に入らない以前に、わたくしが婚約者に選ばれたのは第二王子殿下の後ろ盾欲しさでしょう?対して我が家にはデメリットしかありません」
「あらあら」
「して、お前の思うデメリットとは?」
「まず、あのスカトロ王子殿下に王位を掴む様な器量は皆無。公の場に出れば無能をさらし、やがて王家が切り捨てるでしょう。
そして王家は体裁を保つため我が公爵家に婿入りを強要し、次期公爵家当主の座を強奪。王家による乗っ取りですわ。
無能に無双されて公爵家の品位は地に落ちて、そして最後は名ばかりの当主の下、我が家は没落するでしょう」
「あらまぁ、それは困るわねぇ」
「それほどか?」
「それほどですし、スカトロ王子殿下の尻拭いをさせられる事を想定すればそれ以上の…。加えて特殊な性癖をお持ちのようで、子作りする前に下の病気になります」
「あら、大変ねぇ」
「そもそも王家との契約では、お前が二人以上子を持ち、そのうち一人をもらい受けて公爵家を継がせるとある。スカトロ王子殿下が臣下に下るとしても、この家の当主にさせるつもりはない。
が、また王命を使ってくる可能性はあるか…」
「婚約の解消を申し出ても通りませんでしょう?」
「王命であるからな…」
「ですから、わたくし考えましたの。
貴族学園に通う三年でスカトロ王子殿下にわたくしの婚約者の席から降りてもらいます。
それが叶わない様でしたら始末いたします。死人に口なしと言いますでしょう?」
「あらまぁ。頼もしい事」
「いいだろう、私としてはこの公爵家はお前に継がせたいのだ。お前の手腕に期待しているよ」
「ふふふ。お任せ下さい、お父様お母様」
「何かあれば頼るのよ?わたくし達の可愛い娘なのだから、協力は惜しまないわ」
「うむ、私も同じ考えだ愛しい娘よ。逐一情報は共有しておくれ」
「お二人とも有難うございます。わたくし、お二人の子供に産まれて幸せですわ」
これで両親と方向性の共有は出来た。
理解のある親で良かった、さすがわたくしのお父様とお母様だわ!
****
貴族学園は15歳から18歳まで。高校生みたいなものね。
後継ぎの教育は滞りなく順調に進んだ。学園入学前には終わる予定だ。
王子妃教育も言わずもがな。さすがハイスペックな公爵令嬢。サラブレッドなめんなよ!
第一王子殿下クロード様とご婚約者のエリザベス・ランバン公爵令嬢は仲睦まじい。
金髪に碧眼のクロード様、プラチナブロンドに赤い瞳のエリザベス。碧と赤って相性いいのね。
対して水色と紫って、微妙だわ。
お二人とわたくしは、すぐに親友とも言える仲になった。三人で悪巧みをする事もしばしば。
わたくしがスカトロ王子に嫌がらせをするのをニコニコと見守ってくれている。
時には助勢も。特にクロード様、よほど嫌いなのね。
スカトロ王子は嫌味しか言ってこないけど、側妃様は婚約を拗らせたくないからか、今の所害は無い。
だって、エリザベスは完璧な淑女の皮を被っているし、公爵令嬢に立ち向かえるのはやっぱ公爵令嬢って事でしょ。
ちなみにエリザベスは少し?サディスティックなの。クロード様にそれを求めてはいないだけ。
「喋ったらコ○しますわ、ホホホ」と言われた時に目が笑ってなかった。言わないわよ…絶対に、うん、ヤクソク。
まぁ、わたくし達三人の王子教育、王子妃教育の憂さ晴らしはスカトロ王子を置いて他に居ない。
楽しく嫌がらせの日々を続けたわ。
例えば礼をした時にズボンのお尻が破ける様に細工してみたり、
四人合同のお茶会で、スカトロ王子だけ無視して話してみたり、
他にもそれぞれの固有魔法で色々と。
固有魔法と言うのは、稀に属性以外のその人特有の魔法が現れるもので、国に報告義務がある。
クロード様は人の心を読むことが出来るの。これは一国の王として強力な武器になる。
エリザベスは特定の条件を満たすと相手の言動をある程度操れる。文字通り下僕に…あっゴメンナサイ。
そしてわたくしは報告していない。何故なら言わなきゃバレないから!
それに次期王と次期王妃が知ってるんだから、問題ないでしょ?
わたくしの固有魔法は、物質を変化させる事。
手を触れる必要があるけど、塩を砂糖に、麻の布をシルクに、石屑を宝石に、鉄を金に。
魔力量に応じた分しかできないけど、将来はウハウハなのだ。お金に困ってないけども。
ちなみにスカトロ王子に固有魔法は無い。
そんな訳でスカトロ王子の恥ずかしい趣味を暴露したり、女言葉を話させてみたり、
わたくし自らお茶を入れてあげて、一人だけ塩の入ったお茶を飲ませたりした。
婚約者としてお誕生日にはお野菜の形をした金の張型を贈っておいた。
胡瓜に人参、お茄子にゴーヤ。
この世界にゴーヤはあるか分からないけど純金製で作ってあげた。
最悪、市井に放たれても資金源にはなるだろう。わたくしって慈悲深いわ。
****
実に楽しい日々を過ごして、
そろって貴族学園入学の日を迎えた。
(あっ、エリザベスは一つ歳上なのだけど、クロード様と通いたいからって一年遅らせたのよ。
愛し合ってるわね〜)
この学園は国の大臣達によって運営されていて、貴族社会の縮図である。
階級制度は存在しているけれども実力主義だ。
試験に合格さえすれば平民でも通うことが出来るし、何かに特別秀でていれば特待生として通う事もできる。
クラス分けはS(超エリートコース)と、A.B.C。
上から順の成績分けで実にわかりやすい。
クロード様とエリザベス、そしてわたくしも共にSクラス、当然よ。ふふん。
意外な事にスカトロ王子はAクラス。腐っても王族という事?賄賂は使えないはずだもの。
少し見直したわ。
Sクラスは学園で学ぶ事を履修している事が最低条件で、たまに抜き打ちの試験があるけど、基本的には試験さえ受ければ毎日通う必要はない。
それでもほとんどの人が通うのは人脈作りや、成人前のひと時を楽しむためよ。
わたくし達三人も大いに楽しむつもり。
「ローズ、これからの三年間も一緒ね!これまで通り三人で居られるのね」
「ええ、卒業するまでは三人で居られるわ」
「ローズマリー、それは残り三年と言う意味でもあるんだろう?」
この二人には学園在籍中にスカトロ王子との婚約を解消するって伝えてあるから、そう思われるのもしょうがないわね。
「いいえ、いずれわたくしは臣下の立場になるけれど、次期公爵として貴方達と共に在るわ。少し形が変わるだけよ、大袈裟に捉えないで下さいまし。クロード様?」
エリザベスの顔が曇ってしまったわ。クロード様に目で訴える。
「…!!ベス、安心して?ローズマリーは私達の一番近くに居るんだ。なにせ公爵家当主になるのだから王家に近い立場と言える。今までもこれからも、それは変わらないよ?」
「それでも、誰か他の方が第二王子妃として王家に残るのでしょう?上手くやれるかしら」
下僕に変えればいい。とは言えないので黙る。
「例えそうであっても、君は王妃になるんだ。ローズマリーだからこそ私達の仲になりえたけれど、妃同士の役割も違うんだ。接点は少ないと思うよ?」
「そう…ですわよね。それに臣下となれば呼びつければいいのですものね。わたくしが呼んだら直ぐに来るのよ?ローズ」
Yes!!Mom!! おおっといけない。
「もちろんよ。いつでもあなた達の力になるに決まっているじゃない」
「とにかく私達は学園生活を謳歌しよう。限りある許された時間だ」
「そうは言っても王子二人が在籍するとなると、騒がしくなりそうですわね。ローズ、スカトロ王子殿下も今頃鼻の下を伸ばしていらっしゃるのでは?」
「ええ、しばらくは様子を見てみるわ」
そしてついに…
「ローズマリー様!!貴女はカストロ様に相応しくありません!あなたはそれでも婚約者ですか!?」
びっくりした。貴族令嬢が一生出さないだろう大声で叫ばれて本当に驚いた。不意打ちは心臓に悪いわ。
「聞いているんですか?婚約者ならカストロ様をもっと大切にするべきです!」
名前呼ばれたけど知らない人だからとりあえず無視。
顔色ひとつ変えずに歩み去るわたくし。心の中では喝采。
ピンクブロンドに薄水色の瞳。
スカトロ王子とすごくお似合いじゃない?合格!一発合格!!
多分彼女がヒロインね。伯爵家の養子に入った方よ、アリス・フォード伯爵令嬢。
彼女の事はもちろん知っている。愛人の子だけど、固有魔法を持っているのがわかって引き取られた。
その愛人はお金だけ貰って消えたらしい…。
お父様に頼んで調べてもらったけど、どうやら転生者では無いみたいだ。
でもそんなのどうでもいいわ。わたくしは貴女を待っていたのだから!
彼女の固有魔法については未だわからない事が多いらしいけど、聞いた話では他人の力を増幅する?バフみたいなものかしら。
魔力量は少ないみたいだけど。こればかりは血筋がものを言うから仕方ないわね。
とにかくこの展開になったと言う事は、わたくしは待つだけでいい。
スカトロ王子とアリス・フォード伯爵令嬢の愛が育つのを待つだけ…。
なんなら、一線超えてくれたら話が早いわね。
そうして何度かアリス・フォード伯爵令嬢の突撃を受けた。
****
わたくし達が最終学年に上がる前、一年上の卒業生を送るための卒業パーティーの日…。
きっと今日だと思っていた。そして…
ホールの中心に立ったスカトロ王子が、片手にアリス・フォードをぶら下げて叫ぶ。
「ローズマリー・ランコム!!ここにいるな!今すぐに…」
「お呼びでしょうか、殿下?」
真後ろに配置していたわたくし。
「ひゃぁっ!?き、貴様というやつは!!」
「そんなに驚かなくても…。婚約者ですもの、お側に控えておりますとも」
「ふ、ふんっ。残念だったな!貴様が婚約者だったのももう終わりだ、俺様は貴様と…」
「婚約破棄でございますね?承知いたしました」
「はっ?お、俺様はこの愛しいアリスと…」
「おほん!わたくしとの婚約を破棄もしくは解消して、そちらのアリス・フォード伯爵令嬢とご婚約なさるのですね」
「そ、そうだ!貴様はアリスを散々…」
「おほん!お初にお目にかかります、アリス・フォード伯爵令嬢。身分が上の者から声掛けせねば話しかける事はマナー違反ですもの、お話するのは今日が初めてですわね。そしてご婚約おめでとうございます」
「あっ、ありがとうございます…」
「む?そうであったの…」
「そうでございます。そして婚約破棄にともなう書類は殿下の侍従にすでに署名済みにて預けております。あとは殿下の署名だけですわ」
「こっ公しゃ…」
「公爵家当主の父もすでに承知しております」
「お、お前の嫁ぎ…」
「本来、我が公爵家の後継はわたくしでございましたから、本来の予定通りわたくしが次期公爵となりますので嫁ぎ先は不要でございます」
「で、では!そく…」
「おほん!次期公爵として立たねばならぬので、側妃にはなれませんわ」
「そ、それなら…」
「お二人の末永い幸せを祈っておりますわ。それではご機嫌よう、スカトロ第二王子殿下」
****
公の場での婚約破棄は撤回できず、幸いアリス・フォード伯爵令嬢の身分が伯爵とあって、スカトロ王子との婚約は認められた。
彼女の頑張り次第ではあるけど、王家に名を連ねる事が出来るのだ。
彼女には感謝しているので頑張って欲しい。
****
((カストロ王子視点))
幼少の頃決まった婚約に最初は不満は無かった。
仲良くしてやろうと思ったのに、冷めた感じが気に入らなかった。
でも、あいつが毎年誕生日にプレゼントしてくれる何かのオブジェは気に入ってた。
芸術はよくわからないが純金製だったから高価な物だったんだろう。
そんなプレゼントをくれるって事は素直になれないだけで、俺様に惚れてたんだろ?
なのにあっけなく婚約破棄に応じるなんて、ショックだった。泣いて縋ってくれれば浮気は辞めたのに。
本当はアリスなんて別に好きじゃなかった。
兄上には敵わなかったけど、俺だって王子だ。勉強だって頑張った。所詮Aクラスでも。
婚約の意味だって途中からだけどわかっていたんだ。
俺が王家に残れる為のあいつだったって。
王になりたいなんて今は思ってない。王家に残りたいとも思ってないんだ。
そうだ、俺が公爵家に婿に入ればいいんだ。
あいつは家が大切だったんだ。
だから俺と距離を置いたんだな!
手紙を出そう、俺が公爵家を継いでやるって!
侍従を呼んで命令する。
「おい、これを俺様の婚約者に届けろ」
侍従は冷めた顔で宛名を確認して俺に問う。
「ランコム公爵家のローズマリー様に…ですか?」
「そうだ、言われなくてもわかるだろう!」
「恐れながら、殿下のご婚約者はアリス・フォード伯爵令嬢でございますが…」
「・・・わかっている!とにかくローズマリーに届ければいいんだ!」
「・・・殿下、すでにランコム公爵令嬢様からお返事をお預かりしています。こちらになります」
「何だと?何故それを先に渡さないのだ。さっさと寄越せ!」
待て…返事と言ったのか?手紙を出す前に返事だと?
―スカトロ第二王子殿下へ―
公爵家に殿下が婿入りする事は出来ません。
お家乗っ取りは他国ならばさらし首でございます。
わたくしに対して最初で最後のお手紙を書いて下さり有り難うございます。
拝見することが出来ず残念です。
ちなみに、わたくし事ではありますが…
宰相のご子息が婿入りしてくださる事が決まりました。
アリス・フォード伯爵令嬢とお幸せに。
****
こうしてスカトロ王子との婚約は円満に解消した。
水面下で話は進めていた本命の相手と婚約して、改めてこの人生を楽しんでいこうと思う!
誰も不幸になっていないし、エリザベス曰く、アリス嬢は天然なんだけど素直で地頭もいいらしい。
そう言えば彼女もAクラスだったわね。
そして彼女の固有魔法がなんと洗脳。勝手に相手に多幸感をもたらしていたみたい。
彼女の感情に引きずられるのかしら。王家は手放さないんじゃない?
わたくしだけじゃない、みんなの人生はまだまだこれからよ!
おしまい。
読んでくださって有難うございます!
連載予定だったけど思ってたより短くなったので短編に変更しました。
評価頂けたら嬉しいです。
誤字報告有難うございます!!大変助かります、感謝(^^)




