二人の時間、それはきっと深い愛
翌日の放課後。
俺は、生徒会室で蓮を待っていた。今日は生徒会の定例会議がある日だ。窓の外は、既に暗くなり始めている。十一月も半ばを過ぎると、日が落ちるのが早い。窓ガラスに、生徒会室の明かりが映り込んでいる。外の冷たい空気が、窓越しに伝わってくる。
ドアが開き、蓮が入ってきた。その瞬間、部屋の空気が変わったような気がした。蓮の制服姿が、生徒会室の明かりに照らされて美しい。いつものクールな表情だが、俺を見つけると、その表情が柔らかくなる。
「お疲れ様」
「お疲れ様、海斗」
蓮は微笑んで、俺の隣に座った。その距離が、自然と近い。蓮の制服から、甘い香りが漂ってくる。シャンプーの香りと、蓮独特の甘い匂いが混じり合っている。その香りが、俺の鼻をくすぐる。
「今日の会議、長かったね」
「ああ。でも、無事に終わってよかった」
蓮は、机の上の資料を整理し始めた。その横顔を見つめながら、俺は幸せを感じる。真剣な表情で資料に目を通す蓮。その姿は、いつもの副会長の蓮だ。完璧で、美しい。でも、その蓮が、俺の恋人だという事実が、信じられないほど嬉しい。
「海斗、見つめないでよ。恥ずかしい」
蓮が、少し頬を赤らめて言った。資料から目を離さずに、でもその声は甘い。
「だって、蓮が綺麗だから」
「もう……」
蓮は俺の腕を軽く叩いた。その仕草が、可愛らしい。資料を整理し終えると、蓮は深くため息をついた。その肩が、少し下がる。疲れているのが、見て分かる。
「疲れた?」
「うん、ちょっと」
蓮は俺の肩に頭を預けた。その重みが、心地よい。蓮の髪から、シャンプーの香りが漂ってくる。俺の肩に頭を預けた蓮の身体が、柔らかく温かい。その温もりが、俺の肩から全身に広がっていく。
「海斗の肩、落ち着く」
「好きなだけ、休んでいいよ」
俺は蓮の頭を撫でた。蓮の髪が、指の間をすり抜けていく。サラサラとした感触が、気持ちいい。蓮の髪は、いつも綺麗に手入れされている。その髪に触れられる幸せを、俺は噛み締める。
「ねえ、海斗」
「ん?」
「このまま、ずっとこうしていたいな」
蓮の声が、甘く響く。その声に、俺の胸が高鳴る。蓮の吐息が、俺の首筋にかかる。その温かさが、心地よい。
「俺も」
しばらく、二人で黙っていた。静かな生徒会室。二人きりの空間。時計の音だけが、静かに響いている。外は既に暗くなり、窓の外に見える校庭には誰もいない。この静けさが、二人だけの世界を作り出している。
「海斗」
「ん?」
「キス、していい?」
蓮の言葉に、俺の心臓が跳ねた。蓮からキスをしたいと言ってくるなんて。その積極的な態度が、嬉しい。蓮は体育祭の後、こうして自分から想いを伝えてくれるようになった。
「ああ、もちろん」
蓮は顔を上げた。その瞳が、潤んでいる。頬が、少し赤く染まっている。その表情が、どこか艶やかだ。蓮の唇が、少し開いている。その唇が、俺を誘っている。
「じゃあ……」
蓮の顔が、近づいてくる。その唇が、俺の唇に触れようとする。蓮の吐息が、俺の顔にかかる。その甘い吐息が、俺の理性を溶かしていく。
唇が、重なった。
柔らかい。温かい。甘い。蓮の唇の感触がたまらない。何度キスをしても、この感触に慣れることはない。むしろ、キスをする度に、もっと蓮が欲しくなる。
蓮の手が俺の頬に触れた。その手のひらが、俺の頬を包み込む。柔らかく、温かい手。その手の感触が、愛おしい。
俺も蓮の腰に手を回した。蓮の身体を、引き寄せる。蓮の身体が、俺の身体に密着する。制服越しに伝わってくる、蓮の身体の柔らかさ。その感触に、俺の胸が高鳴る。
キスを深めていく。蓮の唇を、何度も重ねる。角度を変えて、何度も。その度に、蓮の身体が震える。
「ん……」
蓮の小さな吐息が、俺の口に流れ込んでくる。その甘い吐息が、俺の理性を溶かしていく。もっと、蓮に触れたい。もっと、蓮を感じたい。
俺は蓮の唇をゆっくりと開かせた。蓮も、素直に応じてくれる。その素直さが、可愛らしい。
舌が、触れ合った。
蓮の舌が、柔らかい。温かい。甘い。俺の舌と、蓮の舌が絡み合う。ゆっくりと、丁寧に、愛おしむように。蓮の舌の感触が、どこまでも甘い。
「んん……海斗……」
蓮の声が、キスの合間から漏れる。その声が、甘く、艶やかだ。蓮の身体が、俺の身体にもっと密着してくる。その柔らかさ。その温もり。全てが、俺を満たしていく。
俺は蓮の背中をゆっくりと撫でた。制服越しに伝わってくる、蓮の身体の温もり。その感触が、愛おしい。蓮の身体の線を、手のひらでなぞる。その曲線が、美しい。
「んん……あ……」
蓮の吐息が、どんどん荒くなっていく。その吐息が、俺の口に流れ込んでくる。舌を深く絡め合わせる。蓮の舌が、俺の舌に絡みついてくる。積極的に。求めるように。
「蓮……」
「海斗……」
キスの合間に、お互いの名前を呼び合う。その声が、甘く、切ない。蓮の手が、俺の髪に絡まった。その指が俺の髪を掴む。蓮も、俺を求めている。その事実が、嬉しい。
どれくらい、キスをしていたか。時間の感覚が分からなくなっていた。
ようやく、唇を離した。
二人とも息が荒い。蓮の頬が真っ赤に染まっている。その唇が、濡れて艶やかに光っている。その表情が、どこまでも色っぽい。
「海斗……すごい……」
蓮は、恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋めた。その身体が、小さく震えている。俺の胸に顔を埋めた蓮の吐息が、制服越しに伝わってくる。その温かさが、心地よい。
「わるい、我慢できなくて……」
「ううん……私も、嬉しかった」
蓮は顔を上げた。その目が、潤んでいる。その頬が、赤く染まっている。その表情が、俺を誘っている。まるで、あの日の体育祭の後のような感覚に襲われる。
「海斗と、もっと触れ合いたい……」
蓮の言葉に、俺の胸が高鳴る。蓮も、俺を求めてくれている。その想いが、嬉しい。
蓮の手が、俺のネクタイに触れた。ゆっくりと、ネクタイを緩めていく。その動作が、どこか艶やかだ。
「蓮……?」
「海斗……もっと、触れたい……」
蓮の目が、熱を帯びている。その視線が、俺を見つめる。蓮の手が俺のシャツのボタンに触れた。一番上のボタンを、ゆっくりと外していく。
「蓮……ここは……」
「分かってる……でも、我慢できない……」
蓮は、俺の首筋に顔を埋めた。その吐息が、俺の首筋を撫でる。蓮の唇が、俺の首筋に触れた。その柔らかい感触に、俺の身体が震える。
「んん……海斗の匂い……」
蓮の声が、艶やかに響く。その吐息が、俺の首筋を撫でる。蓮の唇が俺の首筋を這う。その柔らかい感触。その温かさ。全てが、俺の理性を溶かしていく。
「蓮、待って……」
「やだ……もっと、海斗を感じたい……」
蓮は、甘えるように俺にしがみついた。その身体が俺の身体に密着する。
その時、廊下から足音が聞こえてきた。
二人は慌てて離れた。蓮は、急いで制服を直す。俺も、ネクタイを締め直す。息を整えながら、平静を装う。
ドアがノックされた。
「失礼します」
桐谷会長が、生徒会室に入ってきた。
「おお、春川と鈴波。まだいたのか」
「あ、はい……資料の整理をしていて……」
俺は少し慌てて答えた。蓮の頬がまだ赤い。会長が気づかないか、内心ヒヤヒヤする。
「そうか。でも、もう遅いぞ。帰った方がいい」
「はい、分かりました」
桐谷会長は、何か書類を取りに来たようだ。すぐに出ていった。ドアが閉まると、蓮が小さく笑った。
「危なかった……」
「ああ……」
二人で顔を見合わせて、笑った。その笑顔が、どこか悪戯っぽい。
「帰ろうか」
「うん」
二人で、生徒会室を出た。廊下を並んで歩く。手を繋いで。蓮の手が、温かい。
※ ※ ※
校門を出ると、冷たい風が吹いていた。冬の気配が確実に近づいている。
「寒いね」
蓮が俺の腕にしがみついた。その温もりが、心地よい。
「ああ。もうすぐ、冬だな」
「うん。冬になったら、クリスマスだね」
「ああ」
「海斗、一緒に過ごしてくれる?」
「当たり前だろ」
俺は蓮の頭を撫でた。蓮が嬉しそうに微笑む。その笑顔が、美しい。
「楽しみだな」
「うん。私も」
二人で、駅に向かって歩いた。手を繋いで、寄り添いながら。冬が、近づいている。蓮との初めてのクリスマス。その期待を胸に、俺たちは歩き続けた。
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