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親友に彼女をNTRられた俺は、俺にだけ優しいクール系ギャルヒロインとお試しで付き合うことになりました。  作者: 沢田美


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クール系ギャルの美少女が俺にだけ見せる甘い顔

 夏休み二週間目。


 待ちに待った海の日がやってきた。


 俺は朝早くから準備を始めた。水着、タオル、日焼け止め。全てバッグに詰め込む。窓の外は、まだ薄暗い。でも、興奮で目が冴えている。蓮と一緒に海に行ける。その事実だけで、俺の心は高鳴っていた。


 スマホを見ると、蓮からメッセージが届いていた。


『おはよう、海斗。今日は7時に駅で待ち合わせね。早起きできた?』


 俺は返信を打った。


『おはよう。もう準備できてる。楽しみだ』


 送信すると、すぐに既読がついた。


『私も! じゃあ、駅で待ってるね』


 俺は急いで家を出た。朝の空気は、まだ少し冷たい。でも、その冷たさが心地よい。


 ※ ※ ※


 駅に着くと、蓮がすでに待っていた。


 白いワンピースの下に水着を着ているのだろう。大きなビーチバッグを持っている。朝日に照らされた蓮の姿が、眩しく見える。


「おはよう、海斗!」


 蓮は嬉しそうに手を振った。その笑顔が、朝日よりも眩しい。


「おはよう」


「準備できた?」


「ああ、完璧だ」


「よかった」


 蓮は嬉しそうに微笑んだ。


「じゃあ、行こうか」


 二人で電車に乗り、海に向かった。車内では、蓮が楽しそうに話しかけてくる。その声が、いつもより弾んでいる。


「ねえ、海斗。海、久しぶり?」


「ああ、小学生の時以来かな」


「私も! だから、すごく楽しみ」


 蓮は目を輝かせた。


「海で泳いで、砂浜で遊んで……」


「あとは?」


「ビーチバレーとかもやりたいな」


「いいな」


「それに――」


 蓮は少し照れた表情を浮かべた。その頬が、ほんのり赤く染まっている。


「海斗と一緒に、夕日も見たい」


「……ああ、絶対見よう」


 一時間ほどで、海に到着した。改札を出ると、潮の香りが漂ってきた。


「わあ、海の匂い!」


 蓮は嬉しそうに深呼吸をした。


「ねえ、早く行こうよ!」


「ああ」


 二人で海岸に向かった。砂浜に出ると、眩しい太陽と青い海が広がっていた。波の音が、心地よく響いている。


「綺麗……」


 蓮は海を見つめている。その瞳に、海の青が映り込んでいる。


「本当に来れたんだね」


「ああ」


「海斗、ありがとう」


 蓮は嬉しそうに微笑んだ。


「じゃあ、着替えようか」


「ああ」


 二人で海の家に向かい、更衣室で着替えた。着替えている間、俺の心臓は高鳴り続けていた。


 着替え終えて外に出ると、蓮がすでに待っていた。


 今日の蓮は、白いビキニを着ていた。プールの時とは違うデザインで、より大人っぽい。夏の日差しの下で、蓮の肌が白く輝いている。その姿を見た瞬間、俺は息を呑んだ。


「お待たせ」


 蓮は少し恥ずかしそうに言った。


「蓮……」


 俺は思わず、見とれてしまった。心臓が、激しく鼓動している。


「すごく……似合ってる」


「……ありがとう」


 蓮は顔を赤らめた。


「海斗も、かっこいい」


「そうか?」


「うん」


 蓮は俺の腕を取った。その手の感触が、俺に伝わってくる。


「じゃあ、行こうか」


「ああ」


 二人で砂浜を歩き、いい場所を見つけてビーチマットを敷いた。


「ここにしよう」


「いいな」


 荷物を置くと、蓮が立ち上がった。


「ねえ、海斗。早く泳ごうよ!」


「ああ」


 二人で海に入った。水は少し冷たかったが、心地よかった。波が、身体に打ち寄せてくる。


「気持ちいい……!」


 蓮は嬉しそうに水を掛けてくる。


「おい、蓮」


「えへへ」


 蓮はいたずらっぽく笑った。俺も蓮に水を掛け返した。


「きゃあ!」


 蓮は笑いながら逃げる。


 二人で水を掛け合いながら、はしゃいだ。蓮の笑い声が、波の音に混じって響いている。


「海斗、待って!」


「待たないぞ」


 俺は蓮を追いかけた。波しぶきを上げながら、二人で海の中を走る。そして、蓮を捕まえた。


「捕まえた」


「きゃっ」


 蓮が俺の胸に倒れ込んでくる。濡れた蓮の身体が、俺の身体に密着する。その柔らかさを感じて、俺の心臓が跳ね上がる。


「海斗……」


 蓮が顔を上げた。その瞳が、俺を見つめている。濡れた髪が、蓮の顔にかかっている。その姿が、どうしようもなく色っぽい。


「蓮……」


 俺は蓮の頬に手を添えた。


「ここじゃ、ダメだ」


「……うん」


 蓮は少し残念そうに微笑んだ。


 しばらく遊んだ後、二人で浮き輪に掴まって海に浮かんだ。ゆらゆらと波に揺られながら、空を見上げる。


「気持ちいいね……」


 蓮は幸せそうに呟いた。


「ああ」


「海斗、ありがとう」


「何が?」


「こうやって、海に連れてきてくれて」


 蓮は俺を見つめた。


「海斗と一緒じゃなかったら、こんなに楽しくなかった」


「俺も」


 俺は蓮の手を握った。蓮の手は、水に濡れて冷たい。でも、その温もりは確かに伝わってくる。


「蓮と一緒だから、楽しい」


「……うん」


 蓮は嬉しそうに微笑んだ。


 しばらく海で遊んだ後、二人でビーチマットに戻った。


「お腹空いたね」


「ああ」


「お弁当、持ってきたんだ」


 蓮はクーラーバッグを開けた。


「サンドイッチと、おにぎりと、唐揚げ」


「すごいな」


「今朝早く起きて作ったの」


 蓮は照れた表情を浮かべた。


「海斗に食べてもらいたくて」


「ありがとう、蓮」


「いただきます」


 二人で並んでお弁当を食べた。海風が、心地よく吹いている。


「美味い」


「よかった」


 蓮は嬉しそうに微笑んだ。


「ねえ、海斗」


「ん?」


「午後は、何したい?」


「ビーチバレーとか、どうだ?」


「いいね! やろうよ!」


 お弁当を食べ終え、二人でビーチバレーを始めた。最初は上手くできなかったが、少しずつコツを掴んできた。


「海斗、こっち!」


 蓮がボールをトスする。俺はジャンプして、ボールを打ち返した。


「ナイス!」


 蓮は拍手をした。


 しばらくビーチバレーを楽しんだ後、二人で砂浜に座った。


「疲れたね」


「ああ」


 蓮は俺の肩に頭を預けた。蓮の温もりが、俺に伝わってくる。


「でも、楽しかった」


「俺も」


「ねえ、海斗」


「ん?」


「砂のお城、作ろうよ」


「砂のお城?」


「うん。子供の頃、よく作ってたの」


 蓮は嬉しそうに言った。


「海斗と一緒に作りたい」


「いいぞ」


 二人で砂を集め、お城を作り始めた。


「ここは、こうやって……」


 蓮は真剣な表情で砂を固めている。


「海斗、そっちはどう?」


「こんな感じか?」


「うん、いい感じ!」


 三十分ほどかけて、砂のお城が完成した。


「できた!」


 蓮は嬉しそうに笑った。


「すごい、ちゃんとお城になってる!」


「蓮が上手いからだよ」


「二人で作ったからだよ」


 蓮はスマホを取り出した。


「写真撮ろうよ」


「いいな」


 二人で砂のお城の前に座り、自撮りをした。


「はい、チーズ!」


 カシャッと音がして、写真が撮れた。


「いい写真」


 蓮は嬉しそうに写真を見ている。


「海斗との思い出、また一つ増えた」


「ああ」


 ※ ※ ※


 夕方になり、太陽が沈み始めた。空が、オレンジ色に染まっていく。


「ねえ、海斗。夕日、見ようよ」


「ああ」


 二人で砂浜に座り、夕日を眺めた。オレンジ色の空が、海を照らしている。


「綺麗……」


 蓮は夕日を見つめている。その横顔が、夕日に照らされて輝いている。


「本当に綺麗」


「ああ」


 俺は蓮の手を握った。


「蓮」


「ん?」


「今日、楽しかった」


「私も」


 蓮は俺の肩に頭を預けた。


「海斗と一緒に海に来れて、本当に嬉しかった」


「俺も」


「この夏、ずっと忘れない」


 蓮は俺を見上げた。その瞳には、愛情が満ちている。


「海斗と過ごした、最高の夏」


「まだ終わってないぞ」


「そうだね」


 蓮は微笑んだ。


「まだまだ、いっぱい思い出作ろうね」


「ああ、絶対に」


 その時、蓮が俺の顔に顔を近づけてきた。


「海斗……」


「蓮……」


 俺は蓮の頬に手を添え、ゆっくりと顔を近づけた。


 唇が触れ合う。柔らかくて、温かい。夕日の下でのキス。その瞬間が、永遠に続けばいい。


 蓮の唇が、少し開いた。俺は蓮の唇を深く味わった。甘くて、温かい。蓮の舌が、俺の舌に絡みついてくる。ゆっくりと、丁寧に。お互いの舌を確かめ合うように、深く重ねていく。


「んっ……」


 蓮が小さく声を漏らした。その声が、どうしようもなく色っぽい。


 ゆっくりと離れると、蓮の唇に何かついていた。


「蓮……」


「ん?」


「唇に、なんかついてる」


 俺は蓮の唇を指差した。そこには、小さな赤い跡があった。


「あ……」


 蓮は慌てて唇を触った。


「これ……キスマーク?」


「多分」


 俺も自分の唇を触ると、同じような跡があった。


「俺にも……」


「海斗……」


 蓮は恥ずかしそうに俯いた。その頬が、真っ赤に染まっている。


「ごめん、私……強く吸っちゃったみたい」


「いや、俺もだ」


 俺も恥ずかしくなる。二人とも、唇にキスマークがついている。


「どうしよう……」


 蓮は不安そうに呟いた。


「帰りの電車、恥ずかしい……」


「大丈夫。もう暗くなってるから、あんまり目立たないよ」


「そうかな……」


「ああ」


 俺は蓮を抱き寄せた。


「でも、これって……」


「ん?」


「私たちが、本当に愛し合ってる証拠だよね」


 蓮は俺を見上げた。その瞳には、愛情が満ちている。


「……ああ」


「じゃあ、恥ずかしいけど……嬉しい」


 蓮は幸せそうに微笑んだ。


 夕日が完全に沈み、空が暗くなり始めた。


「そろそろ帰ろうか」


「うん」


 二人で荷物をまとめ、海の家で着替えを済ませた。


 駅に向かう道を、手を繋いで歩く。


「ねえ、海斗」


「ん?」


「今日、最高だった」


「俺も」


「海で泳いで、ビーチバレーして、砂のお城作って……」


 蓮は嬉しそうに振り返った。


「全部、海斗と一緒だったから楽しかった」


「俺も」


 駅に着き、電車に乗った。疲れていたのか、蓮は俺の肩に頭を預けて、うとうとし始めた。


「蓮、寝るのか?」


「ん……ちょっとだけ……」


 蓮は目を閉じた。


「海斗の肩、気持ちいい……」


「寝てていいぞ」


 俺は蓮の頭を優しく撫でた。


 蓮は幸せそうに微笑んで、眠りについた。


 駅に着くまで、俺は蓮を起こさないように、じっとしていた。


 ※ ※ ※


「蓮、着いたぞ」


「ん……」


 蓮はゆっくりと目を開けた。


「ごめん、寝ちゃってた」


「気にするな」


 二人で電車を降りた。


 改札前で、蓮が立ち止まった。


「じゃあ、また明日」


「ああ」


 別れ際、蓮が俺の頬にキスをした。


「今日は、本当に最高だった。ありがとう、海斗」


「こっちこそ」


 蓮は少し恥ずかしそうに微笑んだ。


「キスマーク……明日まで残ってるかな」


「多分」


「じゃあ、明日も海斗のキスマークを見られるんだ」


 蓮は嬉しそうに笑った。


「おやすみ」


「おやすみ、蓮」


 蓮が改札を通っていくのを見送りながら、俺は思った。今日の海、最高だった。蓮と一緒に泳いで、遊んで、夕日を見て。そして、お互いの唇にキスマークをつけた。忘れられない一日になった。


 ※ ※ ※


 家に帰り、ベッドに横になる。


 スマホを見ると、蓮からメッセージが届いていた。


『今日は本当に楽しかった。海斗と一緒に海に行けて、夢みたいだった。砂のお城の写真、宝物にするね。夕日も綺麗だったけど、海斗と一緒だったから、もっと綺麗に見えた。それと……キスマーク、鏡で見たらまだ残ってた。恥ずかしいけど、海斗との証だから嬉しい。おやすみ、海斗』


 最後の一文に、俺の心臓が跳ね上がる。


 俺は返信を打った。


『蓮と一緒だったから、最高の一日になった。また一緒に海に行こう。キスマーク、俺も残ってる。蓮との証、大切にする。おやすみ』


 送信すると、すぐに既読がついた。そして、ハートマークのスタンプが送られてきた。


「蓮……」


 俺は思わず、スマホを抱きしめた。


 夏休みは、まだ半分以上残っている。蓮と一緒に過ごす、幸せな日々が。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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