恋のリスタートは、君と過ごす夏から
夏休み初日。朝から眩しい太陽の光が部屋に差し込んでいた。俺は蓮との約束を思い出して、ベッドから飛び起きた。
「今日から夏休みか……」
スマホを見ると、蓮からメッセージが届いていた。
『おはよう、海斗。今日は10時に駅前で待ち合わせね。楽しみにしてる』
時計を見ると、まだ8時だった。俺は急いで準備を始めた。
※ ※ ※
駅前に着くと、蓮がすでに待っていた。
今日の蓮は、白いワンピースを着ていた。いつもの学校とは違う雰囲気で、思わず見とれてしまう。夏の日差しの中で、蓮が輝いて見える。ワンピースの裾が、風に揺れている。その仕草一つ一つが、俺の胸を高鳴らせる。
「おはよう、海斗」
「おはよう。蓮、可愛い」
「え……」
蓮は顔を赤らめた。その頬が、桜色に染まる。
「い、いきなり何言ってるの」
「本当のことだよ」
「……ありがとう」
蓮は恥ずかしそうに俯いた。その仕草が、どうしようもなく可愛い。白いうなじが見える。そこに、朝日が当たって眩しい。
「海斗も、私服似合ってる」
「そうか?」
「うん。かっこいい」
蓮は嬉しそうに微笑んだ。その瞳が、俺を見つめている。蓮の視線を感じるだけで、俺の心臓が跳ね上がる。
「じゃあ、行こうか」
「どこ行くんだ?」
「まずは、水族館!」
蓮は目を輝かせた。
「夏だから、涼しいところがいいかなって」
「いいな」
二人で電車に乗り、水族館に向かった。車内では、蓮が楽しそうに話しかけてくる。蓮の声を聞いているだけで、幸せな気持ちになる。
電車が揺れるたびに、蓮の身体が俺に触れる。その度に、俺の心臓が激しく鼓動する。蓮の甘い香りが、鼻をくすぐる。
「ねえ、海斗。水族館、久しぶり?」
「ああ、小学生の時以来かな」
「私も! だから、すごく楽しみ」
蓮は嬉しそうに笑った。その笑顔を見ていると、俺も自然と笑顔になる。
水族館に到着すると、入口には多くの家族連れやカップルが並んでいた。チケットを買って、中に入った。
最初のエリアは、色とりどりの熱帯魚が泳ぐ水槽だった。
「わあ、綺麗……」
蓮は水槽に顔を近づけて、魚たちを見つめている。その横顔が、水槽の光に照らされて美しい。俺は蓮を見つめていた。魚よりも、蓮の方が美しい。
「海斗、見て! この魚、すごく色鮮やか!」
「本当だな」
俺も蓮の隣に立って、水槽を覗き込んだ。蓮の肩が、俺の腕に触れる。その感触だけで、俺の全身に電流が走る。
次のエリアは、クラゲの展示だった。暗い部屋の中で、ライトアップされたクラゲがゆらゆらと泳いでいる。幻想的な光景に、思わず息を呑む。
「幻想的だね……」
蓮が呟いた。その声は、少し艶っぽい。
「ああ」
俺は蓮の手を握った。蓮は少し驚いた表情を浮かべたが、すぐに嬉しそうに握り返してきた。蓮の手は温かい。その温もりが、俺の全身に広がっていく。
「ねえ、海斗」
「ん?」
「この雰囲気、なんかロマンチック」
「そうだな」
「海斗と一緒だから、もっとロマンチック」
蓮は俺の肩に頭を預けた。蓮の温もりが、俺に伝わってくる。蓮の髪の香りが、鼻をくすぐる。甘くて、優しい香りだ。
「幸せ……」
蓮の声は、甘く溶けるようだ。その声を聞いて、俺の胸が熱くなる。
「俺も」
俺は蓮の肩を抱き寄せた。蓮の身体が、俺にぴったりと寄り添ってくる。その柔らかさを感じて、俺の心臓が激しく鼓動する。
しばらくクラゲを眺めていると、蓮が顔を上げた。その瞳が、俺を見つめている。暗闇の中で、蓮の瞳が潤んで見える。
「海斗……」
蓮の声は、切なげだ。その瞳には、何か言いたげなものが宿っている。
「ん?」
「……ううん、何でもない」
蓮は少し恥ずかしそうに俯いた。その頬が、ほんのり赤く染まっている。
「次、行こうか」
「ああ」
次のエリアは、大きな水槽でイルカショーが行われていた。二人で観客席に座った。座席は狭く、蓮の太ももが俺の太ももに触れている。その感触だけで、俺の心臓が跳ね上がる。
ショーが始まると、イルカたちが華麗なジャンプを見せる。
「すごい……!」
蓮は拍手をしながら、感動している。その横顔を見ていると、俺の胸が熱くなる。蓮のこんな笑顔を見られるなら、どこにでも連れて行きたい。
ショーが終わり、二人で水族館を出た。外は、先ほどよりも暑くなっていた。
「楽しかったね」
「ああ」
「海斗と一緒だったから、もっと楽しかった」
蓮は嬉しそうに微笑んだ。
「お腹空いたでしょ? お昼食べようよ」
「そうだな」
近くのレストランに入り、二人で並んで座った。蓮の太ももが、俺の太ももに触れる。その感触を感じながら、俺は蓮を見つめた。
注文を済ませると、蓮が口を開いた。
「ねえ、海斗」
「ん?」
「夏休み初日、楽しい?」
「ああ、すごく」
俺は正直に答えた。
「蓮と一緒だと、何をしても楽しい」
「……私も」
蓮は照れた表情を浮かべた。その頬が、桜色に染まっている。
「海斗と一緒だと、毎日が楽しい」
料理が運ばれてきて、二人で食事を始めた。蓮が食べる姿を見ていると、それだけで胸が高鳴る。蓮の唇が、フォークに触れる。その仕草一つ一つが、どうしようもなく色っぽい。
「ねえ、海斗」
「ん?」
「午後は、どこ行く?」
「どこでもいいよ。蓮が行きたいところに行こう」
「じゃあ……ショッピングモール行きたい」
蓮は少し恥ずかしそうに言った。
「海斗と一緒に、服とか見たいな」
「いいな」
「本当!?」
「ああ。蓮の好きなところに付き合うよ」
「やった!」
蓮は嬉しそうに笑った。
※ ※ ※
食事を終え、ショッピングモールに向かった。モール内は、多くの買い物客で賑わっていた。
「わあ、セールやってる!」
蓮は目を輝かせた。
「海斗、ちょっと見てみようよ!」
「ああ」
蓮は服屋に入り、色々な服を見始めた。その楽しそうな姿を見ていると、俺も自然と笑顔になる。
「ねえ、海斗。この服、どう思う?」
蓮が白いブラウスを手に取った。胸元が少し開いたデザインだ。
「似合うと思う」
「本当?」
「ああ。試着してみたら?」
「じゃあ、試着してくる!」
蓮は嬉しそうに試着室に向かった。
数分後、蓮が試着室から出てきた。白いブラウスに、デニムのスカート。ブラウスの胸元から、蓮の鎖骨が覗いている。その白い肌を見て、俺の心臓が跳ね上がる。
「どう?」
「すごく似合ってる」
俺は正直に答えた。声が、少し掠れている。
「蓮、可愛い」
「……ありがとう」
蓮は顔を赤らめた。その頬が、真っ赤に染まっている。
「じゃあ、これ買おうかな」
蓮は服を買い、次はアクセサリーコーナーに向かった。
「ねえ、海斗。これ可愛くない?」
蓮がシンプルなネックレスを手に取った。
「ああ、蓮に似合いそう」
「そうかな……でも、ちょっと高いかも」
蓮は値札を見て、少し躊躇している。
「俺が買ってやるよ」
「え!? でも――」
「いいから。蓮へのプレゼント」
「海斗……」
蓮は嬉しそうに微笑んだ。その瞳が、潤んでいる。
「ありがとう」
俺はネックレスを買い、蓮に渡した。
「じゃあ、つけて」
「うん」
蓮はネックレスをつけた。シンプルなデザインが、蓮の白い首元によく似合っていた。鎖骨のラインが、美しい。
「似合ってる」
「……ありがとう、海斗」
蓮は嬉しそうに笑った。
「大切にする」
ショッピングを終え、モールを出た。夕方になり、空がオレンジ色に染まっていた。
「もう夕方か……」
「時間が経つの、早いね」
蓮は少し寂しそうに呟いた。
「でも、すごく楽しかった」
「俺も」
駅までの道を、手を繋いで歩く。蓮の手の温もりが、俺の心を満たしていく。繋いだ手から、蓮の体温が伝わってくる。
「ねえ、海斗」
「ん?」
「明日も、一緒に遊ぼうね」
「ああ、もちろん」
「やった!」
蓮は嬉しそうに笑った。
駅の改札前で、蓮が立ち止まった。
「じゃあ、また明日」
「ああ」
別れ際、蓮が俺の頬にキスをした。柔らかい感触が、頬に残る。でも、今日はそれだけじゃなかった。蓮の唇が、俺の頬から耳元に移動する。
「海斗……」
蓮が耳元で囁いた。その声は、甘く溶けるようだ。蓮の吐息が、耳にかかる。その感覚に、俺の全身に電流が走る。
「今日は、本当に楽しかった。ありがとう、海斗」
「こっちこそ」
「おやすみ」
蓮は少し恥ずかしそうに微笑んだ。
「おやすみ、蓮」
蓮が改札を通っていくのを見送りながら、俺は思った。夏休み初日。蓮と一緒に水族館に行って、ショッピングをして。最高の一日だった。
※ ※ ※
家に帰り、ベッドに横になる。スマホを見ると、蓮からメッセージが届いていた。
『今日は本当に楽しかった。ネックレス、すごく嬉しい。大切にするね。明日も、一緒にいっぱい遊ぼうね。海斗と一緒だと、ドキドキが止まらない。おやすみ、海斗』
添付されていた写真には、ネックレスをつけた蓮が笑顔で写っていた。でも、その表情は、少し艶っぽい。その笑顔が、俺の心を満たしていく。
俺は返信を打った。
『蓮が喜んでくれて、嬉しい。明日も楽しみにしてる。俺も、蓮と一緒だとドキドキが止まらない。おやすみ』
送信すると、すぐに既読がついた。そして、ハートマークのスタンプが送られてきた。
「蓮……」
俺は思わず、スマホを抱きしめた。
夏休みは、まだ始まったばかり。でも、もう最高の思い出ができた。そして、これからもっと楽しいことが待っている。蓮と一緒に過ごす、幸せな夏が。
「明日も、俺は」
呟いて、俺は目を閉じた。窓の外から、蝉の声が聞こえてくる。夏が、本格的に始まっていた。蓮と一緒に過ごす、最高の夏が。蓮の笑顔を思い浮かべながら、俺は深い眠りについた。蓮の耳元で囁いた声が、まだ耳に残っている。その感覚を思い出しながら、俺は眠りについた。
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