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【旧作】じゃじゃ馬セレナの不器用真っ直ぐ錬金術〜未来の誰かのための魔導具作り〜  作者: 八坂 葵
第三章 王都という名の試練

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第41話 メイド来訪、ロックボア料理の勝負が始まる

『金の太陽』で料理勝負を受けた翌日。

今日はグレッダさんの家のメイドさんが迎えに来るところからスタートです。

 翌朝。


 一番早く家を出たパパに、「不倫しちゃだめだよー」と声をかけて盛大にコケさせた後、私達は朝ごはんを食べてお迎えを待つことにした。


 すると9時になる5分前にコンコンコンと工房のドアがノックされた。


 工房の人が扉を開けるとメイド!って姿のカワイイお姉さんがいた。


「お初にお目にかかります。私、フォルティウス伯爵家にてメイドの職をいただいております、セレスティン・ブランと申します。」


 メイドのお姉さんは工房のお兄さんに深々と頭を下げて挨拶をした。

 工房のお兄さんはそれだけでもうメロメロだ。


「グレッダ様のご命令でセレナ・シルヴァーノ様とアミーカ・ルナリス様をお迎えに参りました。お二方はご在宅でしょうか?」


 なんだかその話し方に頭がクラクラする…

 こんなしっかりした話し方する人と四日も一緒にやってけるだろうか?


 私達はママに連れられセレスティンさんに紹介された。


「こちらが娘のセレナで、こちらが友達のアミーカちゃんになります。グレッダ様にはご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。」


 ママは頭を深々と下げる。

 敬語使えたんだ…


 また心を読まれないうちに私とアミーカはまず下宿へとセレスティンさんを連れて行った。




 セレスティンさん、私とアミーカはテーブルにつき、まずは作戦会議だ。

 するとセレスティンさんが口火を切ってきた。


「お二人とも、私のこの話し方だと緊張しませんか?もっと砕けた口調の方がよろしければ変えますが、いかがいたしましょうか」


 変えられるの!!

 じゃあそっちの方が全然いいよ。


 私たちは迷う間もなくお互い頷き合い、


「お願いします!」


 とセレスティンさんンにお願いをする。

 するとセレスティンさんはとても行儀よく椅子に座っていたのを一気に姿勢を崩し、


「あー、良かったぁ。このままでって言われたら疲れちゃうから、ホント助かったわー。」


 と、別人?というレベルで砕けた.....というか砕け散った。


「あ、セレスティンも長ったらしいでしょ?セレスでいいわよ、セレスで」


 まるで私のまがい物のような名前を提案してきたが、まあ呼びやすくなるのはこっちもありがたい。ぜひともそれで呼ばせてもらおう。


「じ、じゃあセレスさん、早速なんですけど、貴族の食べる料理って教えてくれません?私もアミーカも庶民なので貴族の方がどういうもの食べてるか想像もつかなくて。」

「任せて!」


 そういうとセレスさんは持ってきたかばんの中から三冊ほど本を取り出して、色々と説明してくれる。どうやらこの状況になることを事前に想定して持ってきたみたいだ。


 口調と態度の変貌に騙されそうになったが、そういう抜け目のなさはさすが伯爵家のメイドさんだなぁと思わせてくれた。


「うーん、基本は焼くか煮るなんだね」


 アミーカがそう分析する。生食系はサラダ的なもののみ、肉や魚の生食はもちろんダメだし、「揚げる」なんてこの世界だと油が貴重品過ぎて、そもそも貴族でも滅多にないらしい。


「ならアプローチは焼くか煮る以外の調理方法考えなきゃかな?あとは何の食材で勝負するかだけど、アミーカ考えある?」

「うん、実はね......ロックボア使いたいんだ」


 ロックボアですと!?


「な、なんでロックボアなの?」

「グレッダさん、『金の太陽』のロックボアが一番旨いって言ってたじゃない?だったら同じ素材で『金の太陽』以上の味を作れれば、それはきっと「食べたことのない」感動する味だと思ったんだけど、どうかな?」


 アミーカすごい。

 あの状況下でもきちんとヒントに気付いて素材まで決めてるなんて。

 これはもしかしたら料理頑張ってるだけの女の子じゃなくて、本当に料理のセンスがあるのかもしれないぞ。


「すごいね、アミーカ。よく思いついたよ」

「えへへ。でも『金の太陽』はタレに漬けて焼くだけであの美味しさだからね。たぶん焼くのであれ以上の味は難しいかも?って思って、それで悩んでるんだよね」


「というかその前にロックボアってお肉固くて食べられたもんじゃないっていうよね?」


 それまで沈黙を決め込んでいたセレスさんが突然そうつぶやいた。


「たしかに......それ忘れてたかも」

「ううん、忘れてないよ、セレナ」


 おいおい、急にアミーカが頼もしいぞ。

 何がどうなってるの??


「あ、もちろん解決済みなんて言わないよ?ただね、私たち固いしか知らないじゃない?だからまずはお肉体験してみようよ。対策考えるのはそれからね」


「そ、そうだね。そしたらまずはロックボアのお肉買ってきて、焼いたりしてみよう」

「オー!」


 私たち三人は早速王都の市場を目指して出かけることに。


 アミーカの急激な頼もしさ。いつもは隠してたのかな?

 いや、二年付き合ってきた私がそんなの気付かないわけがない。

 とすると......成長したんだな。


『つむじ風コンビ』として、親友として、私だって負けてなんかいられない。

 この勝負通して私も今より一段階も二段階も成長してやるからね!

 待っててよ、アミーカ!!

この話以降、しばらく書いてて気づきましたが「セレナ」「セレス」ってほぼ一緒じゃん!と。

書いてる途中で「セレナさん」って名前間違えそうになって気づいたんですよね。

もしこの話以降で間違ってない?と思ったら、教えていただけると助かりますm(_ _)m

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