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血を操りしモノ  作者: 長月
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文化祭

時は過ぎ文化祭当日。賑わう校内を想は巴と一樹の三人で周り祭りを楽しんでいた。

「ほんと、勿体ないよなぁ馨の奴。まぁ、親の都合だから仕方ないけどよ」

「まだ言っているの?確かに夏休み中に急に引っ越しなんて驚いたけど、あんまりしつこいと女の子にモテないわよ?ねぇ、想?」

「そうだな。確かに一樹はちょっと引き摺りすぎだな」

と三人で笑いながら向かった先は、失神者が出るほど怖いと評判のお化け屋敷だった。

行列を並び中に入ると、そこは学生が知恵を絞って頑張って作った程度のもので、お世辞にも失神する程の怖さはなかったが、嫌な予感がした想が振り向くとそこには一緒に入った筈の二人の姿が無かった。想は来た道を引き戻し、暗幕の中に入るとそこには吸血鬼達に血を吸われている二人の姿があった。想は油断している吸血鬼に殴りかかり、体勢が崩れたその隙に血を吸うと目の色が反転する。

「な、なんだ貴様は!」

想は吸血鬼達に赤い球を投げつけると、吸血鬼は断末魔を上げながら霧散していく。消滅を確認した想は、ふぅと息を吐く。

(あれ以来、格闘術が使えるじいちゃんに鍛えてもらっているから、体も瞬時に動くし吸血鬼の力もある程度は使えるようになったから、これぐらいの敵なら楽勝だな。まぁ、まだじいちゃんには一度も勝っていないけど。にしても今の断末魔で人が来そうだし、とっとと出よう)

想は気絶した二人を両肩に抱え保健室に連れて行く。

目を覚ました二人と一緒に教室へと戻っていく途中、吸血鬼の叫び声が呼び水となり行列が増えるが、失神者が多いことを問題視した教師に営業停止をくらっていた。

(なんか悪いことした気持ちだな・・・)

想は心の中で謝り、その場を後にする。


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