One month
夏の太陽が打ち付けるジメジメとうっとうしい中、消毒液の匂いが立ち込め鼻にツンとくる病院の中の一室がまるで氷河期を迎えたように、冷え固まった彼が居た、、、、
「末期の癌です」医者の一言はそれだけだった、最初は冗談かと思った。たった一人で僕を育ててくれた母も「またまた冗談を」と言い笑っていた。しかし、医者の暗く曇った目が全てを語っていた。
しばらくの沈黙の間母は「本当なんですか」と震えた声で言いやがて病室の気味が悪いほど冷たい床に倒れた。看護師が駆けつけるなか医者に恐れていた一言がかけられた「もって1ヶ月です、今の医学ではもう手遅れです」お前が諦めてどうすると思ったが、彼のゆうとおりだ、その日は、母を病院のベットに寝かせ一夜を過ごした、熱帯夜の中僕は汗もかかなかった。 「余命1ヶ月、、、31日間しか生きられないのか俺は」そう考えると滝のような汗が吹き出しやっと現実がわかってきたような気がしてきた。
死にたくない死にたくない死にたくないそんなことをずっと考えながら朝になっていた。やっと起きた母は泣き叫び僕に抱きついた僕もその時泣いた枯れるくらい泣いた。
その日、医者から詳しい説明があった。どうやら全身に癌がうつっているらしい。今生きているのがおかしいほどだ。余命は1ヶ月治療をしても意味がなく
「何をするかはあなたの自由です私たちも全力でサポートします」と僕に言う。母は座りながら気絶をしていた。
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