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美優


こうして僕達は東京目指して旅に出る事となった。


村の人には大変親切にしてくれた。活性炭で作っ

た濾過装置もいただいた。これは大きな収穫だ。


村で溶接技術を持つ人がいたので、今回の旅に出

るに当たって皆んなが協力してくれた、僕の注文

に合わせて作ってもらったNEWビリボ君、これで

ビリボ君は完璧な姿へと変貌を遂げたのだ、ぐへ。


そして相変わらずツンデレのツンしか見た事のな

い美優、面倒くさいから呼び捨てにする事にした。


それでも以前よりは、あの竹藪の一件から警戒心

はマシになった気もする……うた、たぶん、そう

きっと……モゴモゴ


車で行ける所まで進める、山道を行くのは1人なら

ともかく、五歳児を連れて行くのは無理であった

からだ。


走り始めて、1時間、結構進めた、音楽に昔の文明

の風を感じながら窓の外に顔を出し鈴ははしゃい

でいた、彼女は自然の風も堪能しているだろう、

木々の匂いを嗅ぎ、ひた走る、美優は静かに席に

座り大人しくいていた、彼女は何かイライラする

感情を抑えきれないようだ思春期特有のモノなの

か怒りの矛先をどこに向けるか探っている様で少

し怖いんですケド……ね。


辺りに全く何もない場所で車を停める、ドアを開

けると木々の葉っぱが良き音を奏で遮るものが何

もない状況に風が語りかける様な場所だ。


そこから歩き田舎の方へ行くとポツンと一軒だけ

佇んでいる、倉庫のような家の様な物を誰もが見

た事はあると思う。

そこで一晩休憩を取る事にした。


美優「こんな所で休むの?嫌なんだけど」

ハク「はい贅沢言わない」

「地面でキャンプする?虫が来てムニョモニョ気

持ち悪いよぉ、それに」


そう言うと近くの石を持ち上げ美優に見せた、察

しの通りヤツデやダンゴムシがモニョモニョ動い

ている。


美優「……此処でいい」

ハク「此処から先は中規模の町があるケド、調査

してからじゃ無いと危ないから、それに此処には

屋根と壁がある、それは既にハッピーライフ!」


布団はあった、恐らく農家が休憩の為に建てた家

だろう、実は近くに自動販売機を見つけていた。


中があるのか、わからないが、彼女らがご飯を食

べて就寝してから僕は自動販売機へと向かう。


「おー荒らされて無い、 バールを村から持って

きた僕はそれをこじ開け中からジュースを取り出

す、一本を拝借し、飲み切る……


「ぷっはー!文明の味がする……」

そして、お土産に5本ばかりをリュックに詰めて、

小屋に戻った。


朝食を取る、食事は1日2回だ、詰めれるだけ食料

は持たせてくれた物があり一週間は3人で問題なく

行ける量だ。


村の人は隠して置いた猟銃を護身の為に渡してく

れようとしたが断った。


村の人自身の護衛にも必要な物だったからだ、老

人が中心な公民館にはあがらう術が無い猟銃は最

終手段として彼らが必要となる人だけではない、

動物も文明が壊れた今は人は人類で最弱と言って

いい、人は文明を放り出されて、水の確保もテレ

ビで曖昧な記憶と食料など何人の人が判別し的確

に食す事が出来るだろう?


貴方お腹減って近くの草やキノコ食べれますか?

貴方動物を捕らえられますか?彼等は自然の大先

輩、そう簡単には捕らえる事は出来ません、野犬

と戦えますか?マッチョでもそう簡単にはいきま

せん、武器は牙のみそれでもまともに戦えば人は

犬にも勝てません、噛まれたとしたらそれはもう

感染症含め負ける率が高い故に人は文明の残り香、

缶詰やペットボトルの様な人の手によって作り出

されたものをほぼ他班の人が生産できない状況で

奪い合う以外無い。


それに銃なら異星人の武器もある、これは使い方

を教え、美優に持たせた。


僕に何かあった時、妹を守る為には必要な物だか

らだ。僕はピストルとNEWビリボ君がついている。


「今日は、町に行こう、あの村よりは大きいが人

口はそんなに居ない筈の所だから色々物資を調達

しよう」


いつもの様に結構手前の所で車を停める。今回は

人口密度の少ないローカル線の電車の駅だ、駅付

近の手頃な隠せる場所に草木を置き、車を隠す、

慎重に隠す、鈴はお留守番。


美優「窓は小さく開けとくんだよ!水はしっかり

飲む事、 飲みたくなくても飲む」

鈴「うん、わかった、いってらっしゃい」


美優「1人置いていって大丈夫かなぁ……」

心配そうに何度も車の方を見る美優、


ハク「町は危険が多いから仕方ない、早く帰れる

ようにしよう」

美優「うん……」


駅にあった一台の自転車に2人乗りで町の近くの丘

まで行く、美優のお尻が爆発しないよう座布団を

敷いてだ、美優にソラ『異星人のライフル』で辺

りを見回してもらう。


美優「大丈夫、何も、い……いや一体、あの赤い

建物の横、東に10m」


ハク「了解、じゃ俺があちらに行くから、もし何

かあったら、援護頼むね、基本それレーザーだか

ら風の影響は受けないから、的をスコープで覗き、

スコープのクロスしてる所に敵が見えたら喉の辺

を狙って手振れがしても胴か頭に当たり易いから」


「出る前、練習した感じでやれば大丈夫」

美優「う……うん」


ハクは丘へ滑るように先行する、ビリボ君を構え、

忍びこみ侵入、元々身の軽いハクはそれを生かし

パルクールを得意としていた。


美優「しっかり的を見逃さず……」

駄目、汗で手が滑りそう……」


美優「……そんな時は言われた通り、深呼吸、そ

して手を拭いて……的がブレそうなら寝る、そし

て……なんだっけ」


「そ、そうだ渡された銃を安定させる台をセット、

銃を置く、そして見る!」


ハクは予測していたのか、ゾンビの相手をせず、

近くの民家にゾンビの視界に入らない様に侵入、

そして、暫くして出てきた。


落ち着いた様子の美優がスコープを構え直すと、

本格的にハクも動き出す。


正面から堂々とゾンビに近づく、呻き声をあげな

がらハクに近寄ろうとするゾンビに距離を一定に

保つ様に、先ほど入った家へと誘う。


ドア付近に来てビリボ君を使い押し込む様に誘導、

そしてドアを閉めた、手を振り安全のサインを出

す。


合流、そして狙撃に安全な場所を先ずは探す、少

し高い位置から、監視して貰い、美優の視界範囲

内の捜索、そして移動の繰り返しだ。


絶えず安全を確保しながら進んで行くのだ、そし

て、ある程度安全だと言うことが解り、鈴を迎え

に行く、車も此方に持ってくるが隠す事は変わら

ない今日泊まる家の下はガレージになっており、

その下に車を停める。


他の車を持つ民家の家に侵入し、鍵を取ると、そ

の車を動かし、自分達の泊まる家の付近に自然な

感じで放置する。ガソリンも満タンにしておく。


もし人間が来たなら手前の『囮』の車を取って行っ

てもらう為、出来るだけ此方の居場所が分からな

いようにする事が鉄則。


そして自分達の車にもガソリンを入れ直す、他の

車から頂いたものだ。入れ替えの吸い上げポンプ

の予備はあるがコレも電池式は、電池の重さと、

持ち運びの不便さからオススメはしない。普通の

自分の手でシュポシュポ入れるヤツ、これに限る。


予備のタンクにもガソリンを入れる、携行缶はガ

ソリンを入れる為の容器だが欲しい時はホームセ

ンターや、車の整備会社等、周ればすぐに見つか

る。


次は家の準備に取り掛かった、部屋は真ん中の部

屋、いざとなった時の為窓があり下は雑草が生い

茂る逃げるルートも確認、そして光が漏れないか

点検、蝋燭の明かりがメインだが光漏れは暗くな

り始める夕方になるとすぐチェック。


夜は思ったより暗い、自分の足元が見えるなんて

ものじゃ無い、暗黒の暗さだ。


こんな時、人に襲われた日には、逃げるに際、3

人がバラバラになる事は明白、そしてゾンビの美

味しい夕食となる。


階段を上がり、下からの侵入に備える。普段はも

う少し簡素な物だが、守るモノがある行動とは、

こう言う事だ。自分だけが逃れる素早さも失われ

てしまう。


さらに自分のみの行動と違い意思疎通が取れない

と言う事は瞬時の判断で動く事の判断が遅くなる

事を意味している。というか、ほぼ機能しない。


階段の上に落とせるタンス等を美優と共に配置、

いざの時には落とす、そして何か入って来るのを

防ぐ防護柵とそれを発見する鈴の役目も果たすの

である。


勿論その際はさっき言った窓から逃げる道の確保

も必要、ルートを互いが確認、集合場所もその時

に決める。

鈴「じじー!」

ハク「じじーじゃなーいお兄さんと呼びたまえ」

美優「公民館におじいさんが多かったからね、年

上はみんな、じじーなのよ、鈴にとって」


ハク「ムムム……童顔で通ってたのに」

美優「私からしてもじじー手前だけどね」


ハク「じじーって23だぞ俺は」

美優「高校でしょ…大学でしょ……そして社会人

……じじーよ」


ハク「……そうね、そう表現すると遥か遠いね」

美優「はい、じゃニックネームはじじー名前もハ

クってじじーぽいし」

ハク「ポくねーわぁぁ!」


鈴「じじー……眠たい」

ハクの膝で眠りにつく鈴。

「まぁ……疲れたもんな」


自分の上着を脱ぎ、鈴にそっと被せる。

美優「ホラ!アンタも風邪引いたら私達も困るの

よ!」


そういうと毛布を僕に投げる美優。

ハク「まっ!初デレ!」

美優「デレって何よ!」

ハク「あ、いや何でもないですモニョモニョ」


美優「この子さ両親が仕事で忙しくて、いつも私

が世話してんだけどね、甘えたなの。


ハク「愛情をもっと受けたい年頃だもんね」

美優「今回こんな事があって5歳で離れ離れ

になって、私もだけど……」


「生きてるのかな……」

ハク「……そか、横浜行く決断、相当悩んだんだ

ね……」


美優「うん、このまま、いつか両親が迎えに来る

の、あの村で待ってようて思ったの……でも鈴も

私に両親の事しきりに聞くしでも……やっぱ、うぅ

でも……私も、私も会いたいの」


そう言うと泣き出した美優

ハク「だね……」

(我慢してたよねそりゃ……)


「横浜は以前、出会った人に聞いた事がある横浜

の米軍基地も襲撃されたけど、都心よマシで武力

を無効化した後はほったらかしになって基地は生

き残りの避難所もあるって聞いたよ、目的地はそ

こだ、行ってから考えよ、今は目標に向けて進む、

結果が出たらそん時考えよう、今あれこれ考える

事は目的から自分で遠ざかってる事と同じだから、

もう寝よう、明日に備えて」


美優「うん……」

ハク「じゃ隣にベッドあるから鈴と寝て、考えちゃ

ダメよ、寝れなくなったなんてそれコソ目的から

遠ざかる事になるから」


鈴を抱えて美優は隣のベッドに向かった。

ドア付近で振り向く美優。

美優「あ……あの、あ…りがとう」


ハクは何も言わずニコリと笑った。

ハク「さて俺も寝るかぁ~」

ハクの心配はまだ幼い鈴の体調管理だった、そし

て夜明けを迎えた。



【今日のポイント】


家で泊まる時は最新の注意が必要だ。

町は人が多く集まるポイント

物資目当ての人間のみならず、ゾンビも多い

と見るのが当然だ。


いかに危険を避けるか

ハクは対人間用に車の予備を周りに配置した

先に目的を果たさせる為だ。

自分達が泊まる民家の窓は開かない様に細工

だがそれは見た目と逆で既に荒らされて

何も無い様にリメイクしていた。

窓は上部を割り、ドアは傾くまで破壊、

だが侵入できない様に固定し

自分達は鍵のある裏の出入り口を利用した。


更に囮の車にはマフラーに石を

詰めておいた。


簡単には取れない様に、少し空気穴がある分

走るには走るがパワーは出にくくなり

カーチェイスになったとしても、

追いつかれるリスクが減る為だ。


取っていったとしてもしばらくは気付かない

だろう。

これはもし逃なくてはならない時を想定

しての事である。


灯は危険、そして逃げ道も必ず確保する事が

重要だ。

ゾンビ社会以外真似しない様に、犯罪だぞ


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