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ゲーム


「今日はそうだなぁ、食料もあるし本もゲットで

きた事だし、世紀末ゲームでも」


今日のプランは決まった、食料に関しては一週間

の備蓄をメドに、食料のありそうな所を探す、水

にしても同じだ、ペットボトルの水も、そろそろ

生き残り合戦により見つかる事も少なくなったか

ら、サバイバル本を探したわけだ。


しかし、そんな毎日を焦っていては人生の大半が

無駄になる。俺は折角だから、どんな環境でも、

のんびり楽しむ天才なのだ……


水って意外と、探すには苦労はするけど、まだ今

まではマシな方、日本は特にそうかも知れない、

地震大国日本は大学や公民館などに備蓄もある、

それに意識高い系の家庭が多いから、何軒か回れ

ば備蓄してある事も多いのだ。


そして今日のメインイベントはゲームだ。


あれは良い……時間を無駄にするって大人も多い

が、そんなに焦ってものんびり時間を取っても、

人生にはそんな影響はない。


あるとすれば、焦り冷静な判断力を失う方が遥か

に危険極まりない。


「さてっと……まずは家の新しさを見て、年頃の

ゲームするような家庭っぽい家を探すっと」


これは意外と簡単である、建築年数をみれば大体

わかる、綺麗であれば、子供はいるがまだ小さい

家庭、古過ぎればご年配の家でその世代はすでに

就職や大学なので家庭にはいない事が挙げられる。

つまり程よい建築の古さを探す。


「おっとラッキー!」


見つけたのは屋根にソーラーシステムのある家庭

だ、これなら自家発電も出来、モニターテレビが

あれば即クエスト終了だ。


「すいません~自衛隊の者ですが救援物資届けに

参りました」念の為ご挨拶、てか泥棒みたいだけ

ど……


一応挨拶はする、もし人が居たら、警戒心を持つ

のは当たり前だ、日本と言えど、ピストルは警官

が所持している。故に今誰が何を持って殺し合い

になるかわからないからだ。


もし、出てくればくればで、リュックに入れてい

る、今日のご飯とお菓子はプレゼントする、奪われそ

うな危険人物だったとしても食料さえ渡せば殺せ

ばゾンビとなり、厄介ごとを増やすバカは既にゾ

ンビ化しているだろう……


人が集まる所もあるが大抵危険なゾンビを避ける

ため、マンションの5階層より上に住むのが常識

となっているからね。


普通の家屋に居たとしても、そんな凶暴な奴が居

る確率は低い、誰も居ない事を確認後、俺は家を

徘徊する、先ずは安全だ、音に敏感なゾンビ、各

部屋に入る前と家自体に入る時は必ず行う儀式み

たいなものだ。


棒に鈴を取り付ける、距離の離れた所で音を鳴ら

す、涼やかな音が辺りに響く、激しい音は厳禁だ

が、鈴の音は自然の音に溶け込みやすく、またサ

イレンの様に遠くには響きにくい。


ゾンビ「ぬぐぉぉ……」

「ぬっ、ぬぬぬ、一体居たな」


ここの家の人だろうか、鈴を静かに鳴らしゾンビ

を誘導する、映画でよくここで頭なんかカチ割る

バカがいるが、そんな事した日には血の匂いで臭

くってたまらんですよ。


音も出るし、ワザワザ近ずく意味が解らん後は、

いつも杖にしてる、第2の武器、学校で拝借してき

た対、犯罪者用、前回紹介したアレだ、名前が無

いのも呼びにくいビリビリの棒。


ビリボ君と名ずけた。


ここでポイント、ゾンビは通常、足を狙い、こか

せるのが僕の常套手段だが、速やかにご退場願う

には、これで転けないように慎重に誘導する事だ。


ここまで近ずくとゾンビも本気出す!故に少し力

はいるが……ゾンビが転けないように壁に背を預

け、玄関に押し出す。


暴れようものならビリボ君の出番である、うほっ。

縛りつけても良いのだが危険な者には近づかない、

これも重要だ。


「さてと片付いた所で、ゲームは……あったあっ

たボックス10、俺が持っていたゲーム機本体と同

じだ」


ゴソゴソと配線を弄いじる。アナログの良い所は

何があっても電源さえ入れば可能な事なんだよなぁ」


この時代インターネットの復旧によりクラウド化

したゲームが主流となっていた、故に、使えない

物が多く、結局、基本に帰る基本は大事だねぇ……


「おっと、後は対人間用に支度しなきゃ人間は賢

い、先ずは 見つからない事が前提である、異星人

にもだ。


カーテンを閉じ、光漏れが無いか確認、漏れれば

何かで塞ぎ夜でも誰も居ないように見せかける。


泥棒避けの対策と真逆である。周りが灯りが無い

のだから暗くて当然だからだ人の目をくらますに

は(木は森へ隠せ)である。


どんな状況でも周りの変化に合わせ、溶け込むの

がコツだ。


支度が出来、食事も済ませた、今日のディナーは

俺が嫌いなサバ缶だ……まぁ贅沢は言ってられな

いが食事も今後は考えよう、出ないとサバ……

クチャい。


「良し!電源!オーン!!」

「ぬほほっ、出来た出来た、こいつ……

セーブデータがハンパ無いな、やるな……」


こうして俺は、この世紀末のひと時をゲームで明

け暮れる事、一週間、外にも出ず、黙々と此処で

暮らした。


「やば遊び過ぎた、ロールプレイングゲームだった

から時間食っちまったぜ、しかしあのエンディン

グどうだかなぁ……」


「あー魔法が使えたらもっと楽に行くんだけどな

……中学位でやった、誰も居ない事を確かめ、魔

法を放つ真似をする。


そんなたわいも無い1人言を呟く日だった。


【家に居るメリット】


○外敵侵入を防ぐ、人間以外

○家電が使える(自家発電の家のみ)

○暖かい布団で寝れる(健康につながる、

風邪等ひいた時は必須、健康が一番大事)


○マンション等、探せば貯水タンク式ならば

お風呂にも入れる。

(正し水も古くなるから使えるかどうかは半々だ)


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