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ハク戦再び



ーーハク戦ーー


多人数を前にして口元から笑みが微かに漏れた時ハクの行動に変化

があった……


 三体同時攻撃を前に攻撃に出たハク、レイダーもまた不敵に笑う

表情が一瞬にして棒がめり込む頬が歪む、また脇を固めたレイダー

も不敵な笑みの中で鞘から剣が半分程抜かれた状態の時その表情は

一瞬ににして真逆へと変貌する。

 ハクの持つ棒の先が爆発したのである、その勢い猛る炎は眼前に

立ち塞がるレイダーの頬をスライムが波打つ現象の後に顔を覆い隠

す程の青白き炎と共に本能で出た悲鳴は爆発音で掻き消されドレッ

ドを束ねた髪は瞬時に焼けると同時に鼓膜が破れ耳からは垂れる血

が頬を伝うとその自慢の大きな巨体は力なく地面へと沈んだ……状

況を脳は理解出来ないまま2人の剣は鞘から出る事もなく1人は腰

を抜かした様に地面へとへたり込むのだった、同時に視界に入った

のは脇にいるもう1人の男の脇にエグい程深く棒先がめり込む様が

見えたのであった……。

 

 ハクが棒先から出る爆発の反動を利用し握った手の力を抜いた、

棒は爆発による反作用現象で起こる勢いを活用し棒が手に滑りゆく

事を利用、体を同時に半身にする事で爆発した反対方向にある棒先

が向かう進路を変えたからである、まるで射出された銃の様に鋭

く、元々銃の弾丸の様に射出して敵を倒す事が目的だったと思う程

に勢い乗った凄まじい威力を無駄にするだけで無く1発で倒すだけ

の攻撃でレイダー2人を纏めて叩き込んだのだった、先程まで自慢

していた巨体は更に筋肉が壁の役目を果たし爆発の勢いを二つの巨

体で相殺されるとまるで何も無かったかのように静かに、そしてピ

タリとハクの手に綺麗に収まったのだった、そしてクルリと返した

棒先はへたり込むレイダーに向けられた。

レイダー「ななな!」

ハク「……ん、何か言った?」

耳栓を外すハクだった。



ーー刺突ーー爆槍ーー

古くは火槍 宋の時代


ハク「終わっちゃったね……」

 白目で倒れ込むレイダーだったがピクピクと体は動いている、ど

うやら生きているようだ、悲鳴を挙げその場から逃げるレイダーを

追うこともないハクはその僅かな時間の隙間にカートリッジでも外

す様に爆発し先が破裂した棒先を交換したのだった。

ハク「皆無事だね、了解、じゃ始めますか」

小さく頷いたハクだった。


司会「……はっ、おい!また何かしてるぞ!時間与えんなっつたろ、

普通は追撃が来ると思うのが普通だろうがあの馬鹿は好き与えたら

すぐ違う事しやがるだろうが!学習能力あんのかテメェら!その隙

を与えねぇ為だろうが何の為にお前ら送り出したと思ってんだ!」


敵「……くっ」

 ハッとした表情で再び剣を構えるレイダー、だが先程とは違い棒

の先から目線は外せず無闇にハクに近ずく事すら出来なくなってい

た、倒れた仲間を見ると鼓膜は破れ髪は焼け皮膚も火傷を負ってい

る中、白目で泡を吹いていた、そんな姿を見て無闇に突っ込んで行

ける筈もなかった、ハクが棒先を仕向けると一歩下がる彼に対し

ちょこちょこと何かを作業し始めるハク、こんな状況下でもブレな

いハクにとっては貴重な制作時間が出来ただけのようだった、司会

が激しくレイダーを煽るも攻め込むことが出来ないでいた。

『なんだ今のは……あれ火薬じゃん!行けるわけねぇだろが』

ハク「火薬じゃないよ、故に禁止の飛び道具でもないし合法って事

で、にゃはは」

レイダー「地獄耳か!だったら何だあれは」

「圧縮と粉末と高濃度のと……あ、良い子が真似したらいけないし

秘密って事で」

レイダー「悪い子しかいねぇだろ此処には!」

ハク「……あ、そうか!」

「言え!」

ハク「何言っちゃってんのさ、悪い子には特に言えないでしょ」

「グググ勿体つけてそれか!だがこの人数で勝てると思うなよ、こ

うなりゃ皆でお前を袋にしてやるわ」

ハク「……皆でねぇ、後見てみてちょ、どうなるかなぁ?」


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