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脱出 クリス




 赤城とクリスは先に行ったC棟の者達とは真逆の方向で脱出に向

かっていた。

クリス「上の状況は」

赤城「ハクの野郎か……アイツは変わらねぇな、まっお前も知って

の通りのアレが奴の通常運転って所だろうがな、まさかあの雪丸相

手にもあの調子だ、アイツには恐怖や戸惑いってのが無ぇのか、し

かもだ、周りから見れば今のところ一枚上手って所だ」

「そうか……無事なんだな」


「だがな雪丸の強さはこんな物じゃねぇ、奴の小細工が何処まで通

用するか、奴はまだ真髄の技を見せて無ぇ、その独特の技に人が勝

てるとも思わねぇ……あのグリマンですらだ」

クリス「……俺はまだハクと知り合って間が無ぇがハクはハクらしく

いる限り大丈夫だ」

「言うねぇ、だがあの技は特殊だ……だが本音で語ればハク自身の行

動と考え自体がその次元に無ぇ気がしてならない、そう言う意味で

は予測が確かにつかねぇんだよな……至って大した事はしてんぇ筈

なんだが、それに何故か奴はいつも中心に居る、アイツは人を惹き

つけ自分の力に変える……いや違うな、アイツに自ら力をかそうと

する、不思議な強さだ、そこに俺も賭けたんだがな」

クリス「人の強さか……」

赤城「対する奴は人類最強と言っていい」

「……お前真の人類最強って何だと思うよ?」

クリス「……」

「くくく」

「ははは」

赤城「笑うって事はお前も聞いたか!」

クリス「あれだろ!」

赤城 「本当の意味で地球最強を示すなら種を増やす事」

クリス「本当の意味で地球最強を示すなら種を増やす事」

顔を見合わせた2人は大声で笑った。

「はははっ聞いた聞いた、故に容姿端麗な芸能人の男だとさ!」

「あー腹痛ぇ、確かにそうだよな、いくら強くっても寄ってくる女

の数からすりゃ容姿端麗な男に女は自ら寄ってくる」

「確かに確かに、次は金持ちって」

「だが金に寄ってくるのは適齢期中心だ、全体とは言えなぇな」

「年齢の幅からしても確かにそうだ、いくら強くても普通で考え

りゃコンサートでも人をあんなに集められるものに比べたらな」

「犯罪起こせば捕まるからな力の強さなんて意味がない」

「だが本当に求める安らぎは心が決めるもの、その本当の意味での

安らぎはやはりその最強でも無い、互いが求める物を追求すれば

質に当たる、故に生物的に最強と理性が伴った人間としての最強は

違うとも言ってたな、そこが生物と知的生命体の違いだともな」

「……」

「ってか俺らなに話してんだろな」

「よくわからん……」

「不思議な奴だよなアイツは」

赤城「ほら着いたぞ、此処からは一気に外へ出る」

「……んな事だとは思ったぜ」

赤城「いくら幹部とは言え堂々とお前を連れて外へ出る訳にはいか

ねぇからな、内部の調査の為に俺は幹部になった、贅沢抜かすな

それにクソがクッションの役割も果たす、怪我してるお前の為の

ルートでもあるぜ?」

 顰めっ面で睨見つけた先の赤城もイカつい容姿とは裏腹に友情に

は厚い漢にクリスもまた口元が緩んだのだった。

クリス「クソみたいな世の中で本当にクソの仲間入りするとは」


 排泄物に紛れて内部肥料として使うルートと量が多い為排出され

る側、外へ放出される糞と共に外部脱出した2人だった酸素が薄く

メタンガスが充満する為にボンベを担ぎながらの脱出である。


クリス『誠組はまだか……』


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