武器
ゾンビは遅い、しかし早い者もいる、逝って間も
無いゾンビは血流も良いが、右脳、左脳、前頭葉
の均等バランスが取れてはいない分、走り方は変、
といか、普通にこちらが早い、だが追いかけられ
ている最中に走るゾンビは見ない方がいい、お勧
めしておく、理由は一つ……
『怖い……』なんかカクカクしてるからあああ!
要は走れば早いコチラが見極めが大事……しつこ
い様だが念を押しておく、これの判断を間違うと、
一瞬であの世行きだ。
人間いつかは召される宿命なのだろうが慌てる必
要はない、ゲームの如く、期間が決められている
のだから、フェードアウトは避けたい。
ある本を読んだ、あの世は存在して自分で命を絶
ったものは、この世から、向こうへと行けず彷徨
い続けると、他人との干渉も出来ず、ひたすら時
が過ぎるのを眺めていると言う。
『もし!』で例えると、それが無いとは言い切れ
ない、なんせ、この世は不思議だらけ、化学だっ
て一般人から見れば、立派な魔法だ、先程言った
永遠の1人の時間其れこそ時の計算をしてみたであ
ろうか、誰とも会話も出来ず、見ても貰えない、
触る事も、食べる事も、寝る事も叶わない。
いやぁ!と言ったところで何も干渉されない、ま
ぁいいとこ、気分がいいのは1週間位か後は永遠
……想像するだけでまさに地獄だ。
人類の歴史はまだ浅い。
令和という年が始まった時から換算すると150年前
は明治の変わり目辺り、長生きするご老人も最近
じゃ多かった。100歳生きた人が2人分でもなく1人
半、そんな時代にお侍さんチョンマゲがいたという
から時は恐ろしい。
そんな時代にスマホなんか見せた日にゃ、中世辺
りのどっかでは魔女狩りあってるぜ。
そんな感じだ。
故にこんな時代でも悲観する必要も無い、悲観す
る日々を過ごすかは自分次第なのだから、
今日は去年学校でゲットした刺股、棒の先が二つ
曲がっており、犯罪者をゲットする為の物。
似た様なのを江戸時代のテレビで見た記憶もある
ような……
しかしコレ、犯罪者を捕まえた所でグリップが使
う側一つ、犯罪者側は2点掴む事が出来る代物だ。
どう考えても力の強さが同じであったとしても捕
まえた側のグリップが一つの方が不利な気もする
が……女性の教師も居るのだから、もうちと何か
方法を考え無かったのかな?なんて思ったりもす
る、複数人数で一斉にならイケるだろうが犯罪者
がーー
「やれるものならやってみな」
「人数集まるまで待っててやるぜ」
「いい奴だろ?俺って」
の様に待ってくれるとは到底思えないが……
俺は昔、武道をやっていた事もあり、そう思うの
かも知れない。て事で俺は自分が可愛い、故に改
造する事にした、そして今は必須のアイテムに化
けた。
ブツはコレだ、スタンガン、これの配線を延長し
て繋げグリップの所でオンオフ切り替えできるよ
うにした、配線を長くすればいいだけなので簡単
改造だ。
グリップは自分も感電して、お笑いコントになら
ない様に絶縁体であるゴムを巻く。
たったコレだけで、大概の動物や人間には対処出
来るモノなのだ、生ける生き物は脳から動かす部
位に微弱な電気を送り、腕を動かしたり鼻をホジ
くったり出来るモノなのだ。
故にそれ以上の電気を送り機能伝達の微弱な電気
を遮断してやれば良いだけだ。
後はボタンを押すだけで、刺すなりして危険動物
から身を守るのである。電圧が続く限り、そりゃ
もうドSですよこれはもちろんゾンビにも適応可
能である、元は人なのだから、倒し、動かなくな
ったゾンビにトドメ刺すなり、お暇いただくなり
好きに出来る。
まぁ僕のは更にコレをトンボ状、あー学校でグラ
ンドの砂を整備するアレだな、こうすると持ち運
びにも便利だ。先は少し短くしてある。Tの英語の
文字と同じだな。
当たれば良いだけ、つまり囲むより当てる事が重
視、となればこの方が持ち運びにも便利極まり無
い、人間でも力関係は、正にパワーが一つそして
スピード、最後に反射速度に比例する距離だ。
先ずは距離、それは武器の長さで優位に立てる。
スピード、コレも同じ、大体、この武器を前に漫
画に主人公でもあるまいし瞬間移動出来る筈も無
い、いくら素早く動こうが此方は、手で棒を少し
動かすだけで前方180度動かせる、そしてパワーは
重さでカバー出来る、今回はそのパワーを電気で
補っている訳だ。
女性でも簡単に扱える。
コレこそが防犯グッズという訳だ。
それに動物園の近くを通る時は必須アイテムだ。
逃げ出したクマなんか遭遇した日には銃でも無い
と近接攻撃なんて怖すぎる。
銃にしろプロが使って急所を狙うから数発で済む、
素人がいくら打った所で、動物に勝てるとは思わ
ない、動物達も生きるので必死なのだから。
しかしクマに効くかはわからない、体躯がデカイ
分、電圧も上げねばダメな気もするが元々、対人
用に作られたスタンガンはゾンビはおろか、人間
の体躯以下の動物には効く。
僕も、もしクマに遭遇したら……試さない。
失敗は即、あの世行きだ。
充電は、ソーラーパネルの自家発電してる家を探
すか、病院等、自家発電の場所を探しても良いし、
電気自動車でも充電は出来る。
今日もコレを使い一般家庭宅のゾンビにお暇して
頂いた所である。
電気が勿体無いので、しばし動けない時にゾンビ
の背後に回り込み股からお尻に棒を引っ掛け、玄
関まで押し出すのだ。後はガチャリ
そして僕はのんびりライフ、人間でも捕縛方法は
俺が思いつくだけでも、かなりある。折角、頭付
いてるんだから使わなきゃ損、損。
あ、ついでにコレの使い道はまだ有る、工夫は一
つでは無いが、またいずれ……