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裕太戦 ②



クリス「パワーが違いすぎる……」

誠「あぁ……力の差はある程度開くと勝負の枠を越えるからな、何

でもありなら話は別とも……言い難いか、だが少なくとも試合形式

となると……」

純衣「裕太……」

クリス「チッ、レベル差を埋めるのは……そう大抵あるもんじゃな

い、チート技でもない限り」

誠「チートか、ない事はないがな、だがそれを使う訳にもいかねぇ

訳もある」

クリス「そんなの持ってんのかアイツ」

純衣「裕太は生まれ持って先天性の脳に疾患があって上手く力をコ

ントロール出来ないの、今は経験で力の20パー程の力で今まで

やってきた、でもそれを使ったら筋肉とは違う修復が出来ない腱は

千切れ今の医療じゃ修復は不可能なの」

クリス「そんな裏技持ってたのか、だがそんな危険なもん持ちなが

ら何故アイツは力と力が最もぶつかる可能性があるこの戦いに自ら

志願した!」

誠「……そんなの決まってるじゃねぇか」

純衣「私達の為……でもこんな力の差があったって知ってたら私が

私が行ったのに」

誠「お前が行けば万が一にも勝てる要素はあったろう、少なくとも

0とは言い切れねぇ、だがな俺がその場にいてもハクでも晴でもク

リスでも皆お前だけは行かさなかっただろう、わかってんだろ?そ

して裕太自ら選んだ道だ」

クリス「そう言うわけか……力の差が開き過ぎてる場合小細工は効

かねぇ……子供が武器持ったって大人の格闘家には決して勝てる事

は無ぇ……俺達じゃ奴に勝つ事は無理だって事か」

誠「適材適所、悔しが勝つ可能性があるのは瞬間でも自らの体を

犠牲にしても同等の力を1発でも出せる裕太しか居無い、仲間のパ

ワータイプの晴でも同じだ、桁が違いすぎんだあの宇宙人が」

誠「熊と戦った奴ら見たろ、決して無傷で倒してた訳じゃねぇ、

いくら進化の先にあった体躯だろうがある程度の衝撃を与えれば

脳震盪だって起こせる、骨だって限界はあるはずだ、だがそこを

超える力が必要ってのは変わらねぇ」


 不安が募る中、誰もグリマンを応援する事は無かった、賭けだと

しても不用意に彼らの機嫌を損ねる事は施設内部でも命の保障がな

いからだ。


観客「なんだこれ戦いにもならねぇ、これじゃ公開処刑だ……」


騒めく中、1人の男が来栖に近づいた。

男「準備は順調です」

来栖「そうか、親父の方はどうだ」

男「……いいとは言えません、持って1週間と言った所です」

来栖「ともかく急げ、いいかこれはチャンスだと思え、この局面を

乗り切らねば日本に未来は無い」

男「ツーマンセル、そしてスリーマンセルで」

来栖「手筈はわかってるな」

男「通信機は使わず、スリーマンセル、メインツーマンセルしかし

全てと言っていい物を使いこの先大丈夫なのでしょうか」

来栖「考えるのはこちらの役目だ、黙って従う事に専念しろ」

男は敬礼をすると駆け出していった。

来栖(ここが正念場だ、通りは作戦開始から小出しに繰り返してき

た、奴らの目はそれにこちらに向いているはず、ハク……頼むぞ、

最早この作戦の全てはお前達にかかっていると言っていい、時間を

稼げ、あと最低でも1日は戦い続けろ、そんな事出来る筈はないの

は理解している……が最早これしか手がない)


笠田陣営ーー

笠田「上手くいっている様だな」

秘書「の様で」

笠田「もう一つの方はどうだ」

秘書「順調です、ご安心を」

秘書「さっき言っていたグリマンの言葉ですが……」

笠田「心配するな、奴らも言っていただろう、搾取できなければ、

と、奴隷以外に女は子を生ますために大量に確保してある、年齢別

に子供から大人までな、養殖は地球人の得意分野だろう、それが植

物や動物から人間に移っただけの事だ」

笠田「そんなことより後は心配なのは気候か」

秘書「……こればっかりは予測がつきません、試合は2試合ほぼ同

時に開催はしますが雪丸戦のステージの開設は間に合いませんでし

た施設の一角を使う事で補ってはいますが」

笠田「雪丸か、アイツなら何処でも答えは同じだろう」

秘書「言い難い事ですが……今モニターを回します、応急に先程壊

されたカメラの代わりをこの拠点の警備用を回し用意はしましたが

なんせ応急です、あと数時間で3分の1程のカメラの移動が終わり

ます、それが終われば前戦の様な事態にはならないかと、それに今

度は設置場所以外にも内部にカメラを数台持たせています、それを

瞬時に全て暴く事は不可能」

笠田「念には念を……だな」

秘書「……そ、その雪丸戦のモニターを映します」

モニターを見た笠田の目が怒りに変わろうとしていた。

笠田「……説明しろ」

秘書「……はい」

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