ログインボーナス98日目 映画券
「おはようございます。今日のログインボーナスは映画券です」
そう言ってムービーチケットを渡してきた配達員さんは、新聞の新規契約の為に遊園地のチケットをサービスする営業を生業とする人のように見えた。
「ありがとうございます。丁度見たい映画があったので助かります」
手渡されたチケットは2枚あった。
「良かったらこれから見に行きませんか?」
「はい是非」
今日の配達員さんの服装はスーツだった。俺も服装を合したので、朝っぱらからスーツ姿の2人組が映画を観ている。
チケットを切ってもらう時、係りの人の顔は困惑の表情を浮かべていた。
映画を観終えた後、隣接されていたハンバーガー屋で配達員さんと共に小腹を済ました。
飲み物がドリンクバー型だったので米国を思い浮かべる。
やはり、誰と何をするのか出会って、その誰が好きな人であれば何をしても楽しく嬉しい。
帰り道、河原に差し掛かったところで、映画を観てテンションが上がった配達員さんがこう言った。
「私こんな事も出来るんですよ」
次の瞬間、俺の頭上から水の塊が降ってきた。
衝撃の勢いで河川に流されるという事はなかったが、スーツはグッショグショだ。
2週間くらい前に似たようなことがあった気がする。
スーツのクリーニング代は配達員さんが持ってくれた。




