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ログインボーナス96日目 ネモフィラ
今日はいつもの様にインターフォンが鳴った。
毎日と言っていいほど朝にインターフォンが鳴っている部屋は、事情を知らない外部の人から見たら恐怖ではないのかと思った。
「おはようございます。今日のログインボーナスはネモフィラです」
配達員さんから小ぶりの花束を手渡された。
包まれていたのは空色のキャンパスの中心に白い絵の具を垂らしたような花だった。
「来年満開のこの花、ネモフィラを見に行きませんか?」
自然と口走っていたのはデートのお誘いだった。
本当は明日にでも見に行きたいが、時期が先月と間が悪い。
「ぜひ。私はお弁当作っていきますね」
配達員さんから承諾の言葉が即、返された。お弁当を作ってきてくれるらしい。嬉しい。これで来年まで生きようと思える。
「ネモフィラの花言葉は、どこでも成功、可憐などですよ」
確かにどこでも成功だった。




