ログインボーナス90日目 グローブ
「おはようございます。今日のログインボーナスはグローブです」
玄関を開けた時から配達員さんの格好がいつもと違った。
白い生地に所々、黒のロゴが入っているジャージを着ていた。
中々に新鮮で素敵だった。
ログインボーナスを告げた配達員さんからグローブを頂く。
ありがとうございます、と感謝を伝えこれで今日のログインボーナスが終わると思ったら間違いだった。
「これから河原でキャッチボールしませんか?」
配達員さんからの誘いは断れない。
俺もジャージに着替えて、配達員さんとペットボトルを打ち上げた河原に。
「それじゃ行きますよ」
配達員さんの合図でキャッチボールが始まった。
キャッキャウフフと配達員さんとボールと共に雑談を交えるのかと思い楽しみにしていたが、その願望は打ち砕かれた。
先ずは近い距離から、ボールを交わし合って肩を温める。
そして段々と距離を伸ばしていき、最終的には張り上げなければ声が届かない距離でボールを投げ交わした。
30分程キャッチボールをした後、彼女はこう言った。
「もうひと運動しませんか?」
近くの自動販売機で休憩した後、配達員さんに連れられてやって来たのはバッティングセンター。
配達員さんは140キロで放たれる硬球を馬鹿みたいにホームランの的に当てていた。
俺は隣で120キロの軟らかい球を打つので精いっぱいだった。
配達員さんは50本の缶ジュースを、俺は2本の缶ジュースを係の人から頂いた。
そして配達員さんはこう言った。
「ひとっ風呂浴びに行きますか」
近場の銭湯に行き、湯船でこれはデートなのでは、と思ったが、それでは俺が彼女役になってしまうのでそこで煩悩を遮断した。
風呂上がりには、銭湯に併設されているお食事処で、配達員さんと共にカツ丼を胃袋に流し込んだ。
カツ丼をカツドゥーンと書きたかったです




