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ログインボーナス84日目 軟水
朝目が覚めて、隣に配達員さんがいないことを確認すると、心の中にぽっかりと隙間が出来たような気持になった。
昨日までその空洞は満たされていた。
そんなことを思いながら作った料理はとても美味しくなかった。
あまりの朝食の出来の悪さに笑っていると、インターフォンが鳴った。
玄関のドアを開けると、眼前から水が掛かってきた。
勢いよく。ちょっと溺れた。
全身びしょぬれになって何事かと考えていると、目の前に配達員さんがひょっこりと顔を表した。
可愛らしい。
「今日のログインボーナスは軟水です」
「ペットボトルに入れられ売られている水や、日本の水源に採取をしに行くとかなんとかなかったんですか?」
文句を言いつつも、今までの鬱な気持ちは洗い流されて、とても心地がよかった。
「そういえば、そうですね。蒼井さん私より配達員向いてません?」
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