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ログインボーナス80日目 リップクリーム
6時30分、食事を終えシンクに食器を置くとインターフォンが鳴った。
「おはようございます。今日のログインボーナスはですね」
そう言った配達員さんが俺の唇に軽く触れ、何かを塗った。
ためらいなく上下の唇をなぞっていく。
「んぱっ、としてください」
そのんぱっ、と言う擬音は分からなかったが、配達員さんをまねして上唇と下唇で少し閉じた後に開いた。
そうしたら、んぱっ、という効果音が出た。
「はいこれ、本日のログインボーナスのリップクリームです」
そう言った配達員さんに、判子のような紺色の筒を渡された。
心の臓は未だにドキドキしている。




