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6 伝説の防具を装備してみる

基本的に物語はゆっくり進むと思います^^;

じれったいかも知れませんがお付き合い下さると嬉しいです。

「さて、テンプレだとゴブリンとかが出てきたりしそうなもんだが……」


 風にそよぐ緑色の密林を歩きながら周りを見回すが、視界には怪しいものもはない。

それに探知系スキルがMAXで統合された【完全察知】にも人や魔物の気配はないんだが……。


「いちおう武器防具くらいは装備しておくか。まだ平和な地球にいたときの感覚が抜けてないから、そんな中二っぽい恰好は抵抗があるが……死んじまったら馬鹿らしいしな」


まず【無限収納】から鎧を取り出す、順番からいえば鎧からだろう。


「ほお……」


 取り出した風纏の鎧は全体が淡く緑がかった綺麗な色で、金属鎧としては薄く軽い。


風纏(ふうてん)の鎧:L(伝説級) 

物理防御:S 魔法防御:SS 

重量軽減-特大/体力回復-大/魔力回復-大/耐性-風属性無効

世界を構成する四元素のひとつ『風』の力で作り上げた伝説の鎧。所有者の体格に合わせてその大きさを変える。


【鑑定】をすればその性能の破格さは一目瞭然だな。しかもサイズ調整がいらないとかさすが伝説級。といってもどうやって装備すればいいんだ? 下から被ればいいか?


「おわ!」


 うお、焦った! 持っていた鎧に頭を通そうとしたらいきなり鎧が消えて俺の体に装着された。しかもこれ、全然体の動きを妨げないしマジで軽い。これで【鑑定】どおりの性能を発揮してくれるんなら、装備だけで十分チートだな。

それに面倒な着脱も必要なくて、装備する意思さえ示せば装備できるらしい? もう一度試してみるか。

 

 頭の中で鎧を脱ぐことをイメージする。……やっぱりな。俺の体から外れた風纏の鎧が目の前に現れた。これはありがたい、他のも試してみるか。


【無限収納】から今度は火滅の長靴を取り出して【鑑定】。


火滅(ひめつ)の長靴:L(伝説級)

物理防御:S 魔法防御:S 

重量軽減-大/敏捷補正-大/耐性-火属性無効

世界を構成する四元素のひとつ『火』の力で作り上げた伝説のブーツ。所有者の体格に合わせてその大きさを変える。


 よし、性能は問題ない。やや薄めに赤みがかった長靴は、ちょっとごつい感じのデザインだ。まずは自前の靴を【無限収納】に放り込んでから、装備。


「お、やっぱり念じれば装備できるな」

 

 ということは防具を装備していないときに急に襲われても、【無限収納】から取り出して即装備ができるってことだ。なかなかいい仕事してるじゃないか駄女神。それにこいつも金属製なのに全然足首の動きを妨げない、むしろ動きやすい。高級な靴下を履いているみたいな感触だな。よし次は……。


水守(みずもり)の籠手:L(伝説級)

物理防御:SS 魔法防御:SS 

重量軽減-中/腕力補正-大/耐性-水属性無効

世界を構成する四元素のひとつ『水』の力で作り上げた伝説の籠手。所有者の体格に合わせてその大きさを変える。


 これもいいな。淡い水色を帯びた籠手……これも手首や指の動きに違和感がない。これなら武器や盾を持っても大丈夫そうだ。


 あとは盾と剣か……ここまでの恰好ですでに俺の中にある地球の常識が二十歳(はたち)にもなっているくせにイタイ、イタイ! って叫んでいるんだが……これは仕方がない。死ぬよりましだし、この世界じゃ武器防具を装備していることは不自然じゃないはずだから、イタイ子認定はされないだろう。


 よし、次は盾だ。


地護(ちご)の盾:L(伝説級)

物理防御:SSS 魔法防御:SSS 

重量軽減-小/体力補正-大/耐性-地属性無効

世界を構成する四元素のひとつ『土』の力で作り上げた伝説の盾。所有者の意思に応じてその形状を変えることができる。


 おっと、これは他のに比べるとちょっと重いか? そのぶん防御力はほかと比べても段違いだけどな。それに盾ということを考えれば、ある程度の重量感はあったほうがいいか。色はややメタリックなブラウン、見ようによってはオレンジ? ……鎧が緑で足が赤、腕が青、盾が橙とか、色のセンスがどうなんだと突っ込みたいところだが色味としてはどれもうっすらとしているし、全体的にメタリックな質感で統一が取れているからそんなに変じゃない。……と思う。


 性能としては間違いなく伝説級の装備だし、その辺は我慢するしかないな。さすがに俺も装備の見た目にまで注文を付けるなんて思いつかなかったしな。


 ただ、今はオーソドックスな形をしているこの盾は、俺の体格に合わせてサイズを調整するのではなく、俺の意思に応じていろいろな盾に変わるらしい。色も迷彩柄とかに変えられるし、デザインについてはさほど気にすることはない。ちょっと試してみたが、スパイクシールドのようにトゲトゲにすることもできるし、鏡面装甲のようなミラーシールド的なものもできる。大きさも自由自在だった。


 ただ、どうやら変形させるには少なくない魔力を使うようだ。もっとも俺はレベル99という基礎能力の高さに加えて【魔力増大】【魔力回復】スキルもMAX。しかも鎧の効果までプラスして魔力の回復量は桁外れになっているため、ひたすら形状を変え続けても俺の魔力の数パーセントすら消費しない。


 つまり俺はこの盾の形状を無制限に好きなだけ変えられるということだ。となれば、律義に片手を塞いで持って歩くのも面倒くさい。バックラーにして左腕に装着しておく。こうしておけば邪魔にならないし、いざというときも形を変えればすぐに防御に使える。


 で、最後は武器か。



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