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憧走走散  作者: 榎美夕
8/12

クリスマス(特別編)

読者の皆様……メリークリスマスです!


えっと、たまたまっと言うのもあるのですが全然投稿できていなかったお詫び?として2話連続投稿致しました!


初の試みです(._. )


更に!この特別編はお父さん視点から書かせてもらいました!←難しかったぁ


では!クリスマス編……どぞ!



うっわさっむ。



いつもはお母さんに肩を揺すられやっと起きる俺が余りの寒さに目を覚ました。


極寒な日にも関わらず、キッチンからは何かを炒めている音が心地よく響いている。


─毎朝こんなに寒いのにお弁当、いっつも作ってくれてるんだなぁ。


そんなことを考え、危うく二度寝しそうになりお母さんの元へと向かう事にした。


「あれ、起きたの? でも、まだ30分くらい寝れる時間だよ? 寝る?」


いつもなら寝ていたであろう。

が、今は寝ないと決めたのだ。


「あぁ、 いや! 大丈夫。それよ、り、だな、」


な、なんだ?!

日頃のお礼を言いたいのにスラスラと言えない?!

だ、だめだこんな所で逃げる訳には………


「それより?」


お、思ったより恥ずかしい。

……実はツンデレ?!

いや、そんなことどうでもいいんだ。

言うんだ、俺、、さぁ!


「寒くないのか?」


なぜこれを……まぁいい。お礼を言えるように持っていこう。


「いつもより1、2度低いくらいでそこまでだよ?」


冬の1、2度って結構寒いんじゃないのか?!


「そ、そうか」


「うん!」


い、今か、言うなら……よし、!


「いつもお弁当作ってくれてありがとな。 早い時間に起きてさ冬なんて寒いのに、ありがとう」


な、なんか変だけど言いたいことは伝わった?よな


「うん!」


「あ! クリスマスの準備そろそろしてこっか!」


……伝わったのか?これ。まぁ!確かに今日プレゼント買わないといけないしなこの話重要だ。


「夢実も空もまだお菓子セットで大丈夫か?」


「うん! 買ってきてもらえる?どんなのかは写真撮って送って欲しいけど!」


「了解」


毎年バレてしまうのではないかと不安を覚えながらクリスマス当日を迎える。

なぜ不安を感じるのかと言うと─子供たちの夢を崩さないためにだ。


────



仕事が終わり、子供たちのクリスマスプレゼントを買いに来た。の、だが


「げっ、人多すぎだろ。

でも、仕方ない。子供たちの為だ」


今すぐにでも帰りたいところだが今帰っては明日のクリスマスに間に合わなくなってしまう。


んー。どれがいいのか……

種類多い。どうしよう。


─あ、とりあえずーえっとこの四つ写真撮らせてもらってお母さんに送るか。


写真を撮ってはいけないことは知っているのだが、余りにも人が多く全くバレることなく、きちんと4つの写真を送ることが出来た。


電話が来たのはそれから3分位だっただろうか

人が多すぎて聞こえが悪かったのだが、


『夢実のは1番目、空のは4番目がいい』


とのことだった。


よーし。買うか。


そうと決まれば行動は早い。すぐさまレジへ直行するが─どこに並んでも大した変わらない人の多さに少し呆れながら1つの列へ並んだ。


苛立ちを覚えた頃ようやく自分の番になりお金を出す。


「恐れ入りますがお客様、10円足りません」


あ、あれ確認したつもりだったんだけどな


仕事の疲れが出たのか、余りの人の多さに集中力が切れてしまったのか。あるいはその両方だったのかわからないが、間違えてしまったのには変わりがない。


「おぉ、すまんなぁ」


その言葉を添えて10円を出した。


「いえ! 大丈夫です」


クリスマスのラッピングまでしてもらい


申し訳なかったなぁ


と、思いながら店を出た。


ふと時間が気になり時計をのぞくと子の刻。


やべっ。もうクリスマスだ……

早く帰って、枕元に置いてやんねーと!


────


早く帰って来たかったのにも関わらず渋滞していて結局家に着いたのは2時10分。


……疲れたな流石に。

てか今日がクリスマスだ。あープレゼント置いてくっか。


音を立てないようにそっとそっーと布団で寝ている2人の枕元にプレゼントを置いた。


あっ、そーいえば玄関にあるツリー綺麗だったなちゃんと見てこよう。


2人のいや、3人を起さないようにゆっくり、静かに玄関へと向かう。


やっぱり綺麗だな。


2人が大きくなっていくにつれて飾り方が変わっていくのを見るのが楽しみにしている俺は毎年、毎年写真にこのツリーを収めている。


ふぁ〜眠い。

あー。寝よ……喜んでくれるよな?プレゼント。大丈夫かな。


────


「……さんーお父さん! いつまで寝てるの? もー9時だよー?」


……まじか、あ!クリスマス!子供たち喜んでるかな


「起きたよーおは……」


「おとーさん! サンタさんからプレゼントもらったよ!!」


「ぼくももらったー!」


喜んでくれてる

昨日ちゃんと並んでよかった。


「おぉ! 良かったな!」


ふと、お母さんの顔をみると目が合った。その目はまるで俺に『ありがとう』を言ってるかのように見える。


よーし。

来年もちゃんとプレゼントあげれるようにちゃんと仕事すっか!

そう心に誓った今日この頃であった。

読みにくくなかったですか?大丈夫でした??


特別編は今のところ毎回視点を変えているのでこれからもその方向性で頑張っていきます!


では!いい日をお過ごし下さい(*・ω・)*_ _))ペコリン

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― 新着の感想 ―
初のお父さん目線。きっと難しいかったんじゃないかなって思ってしまうくらいよく書けてるんじゃないかと思います。 日頃の感謝の気持ちや、クリスマスプレゼントを買いに行く姿や起こさないように注意しながらプレ…
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