表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
憧走走散  作者: 榎美夕
5/12

ポッキーの日(特別編)

今回は、、特別編を書かせ頂きました!


いつもは夢実視点なのですが、今回は『お母さん視点』で書いてみました(*´艸`)


いつものお話より短いです!

すぐに読めると思います!


では!特別編、ポッキーの日……どうぞ!


──ポッキーの日──


「夢実〜! 空〜!」


2人とも喜ぶかなー?


「ん〜?」


夢実だけが返事をし空は返事をすることを忘れ、呼んだ私の元へ来た。


それに気付き彼女も後に続く。


「2人とも来た!」


「うん? 来たよ? どうしたの?」


そう問われると


待ってましたっ!


と、でも言うようにポッキーを2人にポッキーを差し出した。


「お菓子〜! お母さんありがーと!」


「お母さん! ありがと!」


幼い2人は何度も何度もジャンプをする。



……こ、この子達なんでポッキー渡したか分かってない……?



「2人共さー?」


「うーん?」

「ん?」


「なんでポッキー渡したかわかる?」


「いいことしたからっ!」


「ぶっぶー!」


夢実、やっぱり分かって無かったかー。


「空、わかる?」


「んーと、お姉ちゃんと同じだと思ってた」


……空も分かってなかったのね。


「本当に2人とも分かんない?」


「わかんなーい」


二人の声が合わさる。


「そしたらー、ヒント出すね!」


真剣に悩んでいた二人の目に星が光っているのが見える。


「今日は何月何日?」


「お姉ちゃん! 今日何日?」


うんうん。空は分かんないと思ってた。


「えー、んー。 ごめんね、分かんない……」


え、!嘘でしょー?ま、うん、よし!


落ち込む姿が余りにも可哀想になり、優しく笑顔で2人の頭を撫でる。


「2人でカレンダー見ておいでっ!」


そう言いつつ、頭を撫でていた手を背中に移動させカレンダーのある方向へと後押しする。


少し強く押し過ぎてしまったのか、前のめりになった2人は体制を整えほとんど距離もないカレンダーまでの距離を手を繋ぎながら駆けて行った。



「あ、そら! 今日11月11日だって!」


「ふーん? ならー全部1つくね!」



仲いい姉弟になってくれて良かった。



──そんな事を思っていると、2人がそのまま手を繋ぎ今度は私の元へと駆けて来た。


「今日なんでポッキー渡したか分かった?」


夢実と空は目を合わせ、


「せーの、、」


ゆーめーみぃー、それ聞こえないようにしてるつもりでも聞こえてる所可愛いから!


「全部1つくから!!」


ぴったりと重ねた2人の声は、


自信あるよ!


と、言うような力強い声だった。


「うん! 正解! 数字の1ってポッキーに似てるでしょー? だから『ポッキーの日』って言うんだよ!」


────


同じ日の夜。


「おかーさーん」


「んー? ゆめみどうしたの?」


「まだ、ポッキー残ってる?」


「んー。 あるけど、どうしたの?」


食べたいのかなー?でもこんな時間、、


「お父さんに、ポッキーあげないの?」


なるほど、確かにお父さんポッキーの日分かってないかも!


「いいよー! 夢実いいこと思いついたね!」


「そ、そんなことないよっ!」


夢実照れ隠しわかりやっす!

それにしても、子供のアイディアってほんとに凄い。私ならお父さんにまで渡そうとは思わなかった。


「あるある! でもさー! お父さん帰ってくるの遅いから夜ご飯と一緒に置くことにするね!」


「うん! 明日楽しみだね!」


「だね〜! よし! 空も寝てるし、寝よっか!」


「うん! おやすみなさぁ……ふぁ〜い」


急に眠たくなったのか、語尾があくびと混ざる。


「はーい! おやすみ!」


よし。と、ポッキー置こうっと。


ポッキーを夜ご飯の置いてあるテーブルに添える。


────


次の日の朝



お弁当を作っていると会社に行くお父さんが来た。


「おはよー! 今日もお弁当よろしくな!」


「はーい!」


いつもお礼を言ってくれるお父さん。

ほんとに好き。……あ!


「昨日のポッキー食べた?」


「おぉ! 食べた食べた!」


「なんでポッキーだったか分かる?」


「……理由あったのか」


お父さんも分かってなかったんかーーーーい。


「あったのよー!」


気付いてくれなかったことに少し悲しくなったがそれがバレないように私は明るく答えた。

ど、どうでした?(._. )


次のお話は前回のお話の続きにします(*´艸`)


よろしくお願いします(*´ `*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
お母さん視点。 いつもの夢実ちゃんとは違って楽しかったです。 特別編いいですよねー また楽しみが増えました。 色んな視点でまた素敵なエピソード楽しみにしてます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ