運動会まで
だぁーーーーーー
さっむい(。-_-。)
今日なんて雪積もって大変でした(._. )←なのに本買いに行きました
まぁ!寒いですが、暖まりながらでも読んでくださると嬉しいです(*´艸`)
では!どーーぞ(・ω<)☆
二、三度目かの体育の授業で初めて50mを測った。
そのタイムが速く、晴れ晴れ運動会の選抜リレーのメンバーになったらしい。
その報告が今された。
やった!!
なっちゃんとお母さんに早く言いたい!!
選抜リレー、リレー選抜どちらでも言うがそれの略称が『リレ選』。
このリレ選はクラスでそれぞれ男女各4人ずつ、更に補欠が男女2人ずつ選ばれる。
その中からクラスで2チームずつチームが作られるのだ。
1組は赤チームか青チーム
2組は白チームか黄チーム
に分けられ、この4チームで戦うのだ。
「あれ~?」
だれだろう?
っと思い、後ろを振り向くとそこにはなっちゃんが居た。
「よかったー! ゆめみちゃんで合ってた!! なんかうれしそうだけどなんかあったの?」
わざわざ話しかけてくれたんだっ!
嬉しい!
体育の授業を終え、教室へと向かい1人で歩いている時にそう声をかけられた。
んー?あっれ?なっちゃんいっつもいっぱいのお友達といるのに今は1人?
わざわざ声かけてくれただけじゃなくて、来てくれたのかな?
まぁ聞いてくれたし!話したいから話そっと!
「あのね! リレ選になったんだよ!」
なっちゃん、なんて言うかな?
「おめでとう !うちもリレ選だったよ!」
あぁ〜!やっぱり!!
「ゆめみちゃんって1組だったよね?」
おぼえてくれてる……!!なんかうれしい!
「うん!」
嬉しいことが重なり、異常にテンションが上がりすぎていて、もの凄く高い声で返事をしてしまった。
「合っててよかった! あ、えーとね?」
んー?どうしたのかな?嫌…… だったとか?!
「青チームと赤チームか分かる?」
「青チームだった!」
「えっ!!」
同じチームとか?
「ん?」
少し期待しながら、期待していないかのように聞いた。
「うちも! うちも青チームだったよ!」
えっ!本当に今予想したのと同じ!?
「お互い頑張って優勝目指そっ!」
「うんっ!」
東小学校のリレーは各学年毎に分かれて勝負する。
だから、私達の場合一緒にバトンを繋げ
ることはできない。
でも同じ1組で、同じ青チームなら沢山応援しても全然変じゃない。
やった!いっっぱいおうえんしよっと!
そう考えると、さっきよりもテンションが上がった。
《キーン、コー……》
え?!もうチャイムなっちゃった?!
なっちゃんは明らかに焦って
「じゃ、じゃあね~!」
玄関から教室の遠いいなっちゃんはもの凄い速さで階段を駆け上っていった。私はその姿に見とれていたのだが……
あっ!た、たいへん!急がなきゃ!!
ほんの少しの時間。
でもなっちゃんに会えた。話せた。
私はこの時間がとっても大好きで、
とっても密度の濃い時間。
とっても短いけど、
とっても長い。
そして何より………… 凄く楽しい。
あー。なっちゃんともっと話していたい。
そんなことを想いながら走って教室へと向かい、机へとダッシュした。
しかし、教室に入ったのは良いけど──
「はいっ。成瀬さん遅刻!!」
えーー!?!?
なんで?!教室入ったのにぃ~……。
「チャイムギリギリに教室に入ったけど今、席に座ってないから遅刻ですっ!」
せ、先生……?!私の心読んだの?!
先生は少しドヤ顔をしつつ眼鏡を上に上げた。
そんな顔をべそをかきながら見ている私に
「ゆめみっち、どこにいたの?」
「ユメミ、お前なにしてたんだよーぅ!」
「大丈夫? 体調でも悪かったの?」
クラスメイト達が次々と聞いてくる。
あまりにも一斉に言うので、笑顔を作ったものの誰のも答えることは出来なかった。
今日は、一日中同じようなこと何回も聞かれたなぁ~……。
う~。つ、か、れ、た。なっちゃんは大丈夫だったかなー。
そう心配になり次の日の朝なっちゃんに大丈夫だったかと聞いてみると笑顔で
「大丈夫だよ! ゆめみちゃんなんかあったの~?」
「うーん、ちょっとわたしたいへんだったから」
「そっか、そっか!」
「あっ! ゆめみちゃん! 今日からリレ選の練習だよ!! 頑張ろ!」
あ、え? 今日……! から?!
そうだったぁ!わすれてた……。
「うんっ! がんばろ! 大休みだよね?」
大休みと言うのは2時間目の授業が終わってからとることが決められている休みのことで20分学校のある日はほとんどある。
「そうだよ~! これからは運動会まで毎日あるよ。 雨ふっても体育館でやるからね!」
そ、そう……だ、よね。大休み友達といれないよね……。
あと……。 知らない人……いっぱいいるよね。
「わかった! ありがと!!」
いつもの大休みも昼休みも外へ行って友達とよく一緒にいた。
学校の備え付けの遊具で遊んだり、
かけっこしたり、
縄跳びをしたりしていた。
一番多かったのは鉄棒。
鉄棒に座り、男子達のやっているサッカーを観ていたのだ。
友達といれないのは悲しい……。
そう思い夜、冗談交じりにお母さんに言うと急に本気の顔になり
「そうやって文句言うならやめてきなさい」
まさかそんなことを言われるとは思っていなかったので同様を隠せず驚いていると、
「夢実の代わりなんて沢山居るんだからね? そうやって文句言ってるんだったったら夢実が辞めてやりたい子に走ってもらいなさい」
そうつけ加えられた。
えっ…………、
そんなの……いやだよ……。私だって本気で走ってなったのに
「夢実」
私の事をまるで、なだめるのかと言うような声でお母さんは名前を呼んだ。
名前を呼ばれ顔を上げた。
うつむいたつもりは全くなかったのだが、自然とうつむいてしまっていたらしい。
お母さんと目が合うと
「選ばれるってそうゆうことだよ。 ちゃんと頑張りなさい」
そう、念を押すように言った。
「うん……」
なっちゃんみたくなれるようにがんばる。。
──そう夢実は思った。
この日からとゆうもの夢実は人が変わったのかのように変化した。
弱音を吐くことをせず、
大休みも毎日しっかりと練習をした。
本当は、走ることなんて嫌だけど……。
何度も転び、膝を真っ赤に染まらせながら頑張った。
毎日、毎日通院しながら。
次のお話で運動会になります(*´艸`)
楽しみにしていてください!
みなさま!
寒いので体調崩されないように!
(´・ω・)†アーメン