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憧走走散  作者: 榎美夕
2/12

『この人』との出会い

お久しぶりです!


えーと。一話目が思ったより沢山読んでくれてる人がいたので今回頑張って書き上げました!!


普段はこんなに早く投稿できないです^^;


変なところあったりしたらゆってくれると嬉しいです!


では!


『この人』との出会い


お楽しみください(*- -)(*_ _)ペコリ




「………… 実! 夢実〜! 早く起きて朝ご飯食べちゃいな! 夢実〜? 起きた〜?」


「ん〜…… 」


お母さんが私の肩を揺らしながら起こしてくれている。

起こしてくれている声は聞こえているのだが、まだ起きたくない気分。


「早く起きないと遅刻するよ〜? い〜の?」


うーー。それは…… だめ。起きなきゃ〜。


「ん〜。お〜きた〜」


ふぁ〜。ん〜。ねむたい〜。


「よ〜し、ほらっ! ご飯食べに行こ!」


「う〜ん」


隣の布団で寝ている空を踏まないように寝室を出る。


寝室を出て目の前には、会社に行く準備をほとんど終わらせたお父さんがソファーに座りながらテレビのニュースを真剣にみていた。


窓から太陽の光が眩しくて目を隠しながら、


「お父さんおはよ〜」


「おぉ! 夢実おはよう! ぐっすり眠れたか?」


これはお父さんの口癖だ。


「うん~ねれたよ~!」


「それはよかったな! よしっ、朝ご飯ゆっくり食べてこーい!」


「は~い~」


こんな会話が毎朝続く。

夜は私が疲れて早く寝ることが多く、あまり『おやすみ』っと言い合えない。

だから、この朝の挨拶は大切な日課の1つだ。


そんな会話が終わった所でお父さんの横を通り、テーブルについた。

そこにはこれから食べる食パンとイチゴジャムと緑茶が既に用意されている。


「いただきまーす」


「はーい」


毎朝の事だが、お母さんは一緒にご飯を食べないのにテーブルに居てくれている。

寂しいことに気づいてくれていたのだろう。本当に優しいと心底思う。


ちなみに、朝ご飯は大抵パン。今日もパン。朝ご飯にご飯が出てしまうと、パンを食べている時に比べ、2倍も3倍も遅くなってしまうからだ。


だから私が朝はパンにしてほしい。と、お母さんに頼んでいる。


「ごちそうさまー」


「はーい」


はーいっと言ったお母さんはすぐに立ち上がり──


「そろそろ空起こす時間! 夢実、ちゃーんと学校行く準備しなよ〜!」


えっ!時間ちゃんと見てたんだ!


「はーい!」


そう言われすぐに、歯磨きをし、顔を洗い、着替えもした。

時間としては10分弱だろうか。

その間に空は朝ご飯を全て完食したらしい。


「おはよ!」


しっかりと目が覚めている私は元気よく言った。


「おねえちゃん、おはよ~」


空は朝ご飯を食べ終わった後にも関わらず未だに眠いようで、目を擦りながら返事をした。


や〜。そら、かわいい!!


こんな事を思っているという事実は世間で言われている『ブラコン』っとでも言うやつなのだろう。

だが、今までそんなことを全く気にせずに生活出来ているのは、家の外に出ると空の事を他人のように接するからだと思う。


空と挨拶を交わした後はランドセルの中身チェック。

忘れ物がないか最後の確認をする。


「あっ! たいへん!!」


国語のノートわすれる所だったぁー。


「んー? 夢実、どうした?」


心の中で言ったつもりだった言葉が家族全員に聞こえていたらしく、それを代表してお父さんが聞いてきた。


「国語のノートをわすれる所だったの!」


「おぉ、それは危ないなー。 でも、気づいて良かったな!!」


いつもこう。

最終的には『良かったな!』っと、言ってくれる。


「うんっ!」


学校行く前でよかった〜。でも、かくにんしなくてもわすれ物ないようにしないと。


「あっ俺、そろそろ行くわ」


心の中でそんな誓いをたてた私を尻目に、お父さんがそう言うとみんな玄関までお見送りする。これは家族内でのルールだ。


「いってらっしゃい! 気をつけてね!」


お母さんが一番初めに満面の笑みを浮べながら言った。


「いってらっしゃーい!」


私は手を振りながら。


「いってらっし〜」


う〜ん!かわいい。


空の言い方があまりにも可愛くて仕方が無い。可愛い可愛い天使だと本当に思う。


「おう! 気をつけて行って来るわ!」


そう言いながら玄関を開け、振り返ったかと思いきや私達に手を振った。


お父さんのバックには大きな木が2本見える。

風にゆられその木は楽しげにダンスを踊っているのがしっかりと見えた。


手を降ってきたお父さんに、お母さんがもう一度笑顔で


「いってらっしゃい」


っと言い、お父さんも笑顔で頷く。

本当に2人とも仲が良く、


大人になったらわたしもこうゆう関係になれるのかな


そう淡い気持ちを抱いた。


お父さんが頷いた後すぐに玄関は閉まった。


まだ学校行く時間まで10分もある!ん〜。テレビみよ!


テレビの目の前にあるソファーに登校する時に着ていくジャンパーを置き、これから背負っていくランドセルを抱えながらジャンパーの隣に座りテレビをみた。


テレビの右上に出ている時間を気にしながらテレビをみていると、家を出る3分前になっていた。


「お母さーん! 3分前だよ〜」


さっき時間を教えて代わりに今度は夢実がお母さんに時間を報告する。


「わかってるよ〜でもありがと!」


そう言い、抱いていたランドセルを床に置き、隣に置いていたジャンパーを着た。


それから2分後──家を出る予定の1分前。


ランドセルを背負った。

それから靴を履くために玄関に向かう。


後から来たお母さんが靴を履き終える頃に空がやってきた。


どうやら、今日もいつも通りのお見送りに来てくれたらしい。


私は一歩前に進み、外に出た。


あっそら!


「行ってくるね〜」


笑顔でいると空は可愛い笑顔で笑う。


「うんっ!」


まだ幼稚園児の空は、声も可愛い。


「空! 行ってくるね! すぐ戻ってくるからね。いい子でお留守番できる?」


お母さんは空の頬を両手で包みながらそう言った。


「うんっ! できるよ!」


頬を包んでいた片方の手で空の頭を軽くなでていた。


なでられてる時のそらの顔!かわいいなー!


「よし、いこ!」


弟の可愛さになんだか元気が湧いてきた私は張り切って声を出した。


時間過ぎてる気が……… まぁ。うん。気にしないでおこ。


「はーい!」



2人で階段を落ちないようにゆっくりと降りる。


今日、1人で行くきょり長いんだよね…。


今日送ってくれるのは家から約100Mのメートル所にある信号まで。


お母さんは、入学式が終わり普通に学校が始まってから毎日送ってくれている。


しかし、


早く1人で行けるように。


っと、毎日少しずつ送る距離を縮めているのだ。


階段を降りた後は、その100Mの距離は何も話さず人通りの多くない道を歩いた。


あー。もーすぐで1人になっちゃう…… 。


「夢実〜? もー信号だよ? この信号青になったらお母さん家戻るからね〜?」


「うん、わかった!」


さみし…… い…… でも1人で学校行けるようにならなきゃいけないって言ってた。


「あ、青になったよ! 怪我しないで学校行ってきてね!」


「うん! 行ってくるー!」


お母さんに手を振り、満面の笑みで答えた。


本当にさみしくて、

本当に色々ふあんで、、

本当に何かがこわい、、、、。


こんなことを思っても泣きべそをかきつつ笑顔を保った。


そうこうしているうちに信号を渡りきっていた。


渡りきった後、後ろを振り向いてみるとお母さんはまださっきまで一緒に居た所から一歩も動いていなかった。


お母さんすぐ行くとか言ってたのに?!なんでまだいるの?!


そんな事を思ったのだったが、


それよりもさっきまで思っていた気持ちが一気に吹き飛んだことが大きい。


私は心の底から笑い、ジャンプしながら手を振った。


よしっ。行こうっ!!


その後一度も振り向かず歩いた。


1人で歩き、気づけば約150Mも歩いていた。


「あっ!」


その人を見たら瞬間的に声が出てしまった。


「んー?」


その人は私の方に振り返る。


ど、どうしよう。でも『この人』、お母さんと一緒にここまで来てる時毎日見かけた人で会ってるは…… ず。


「あっ! さいきん、お母さんと一緒にここ通ってなかった?」


…… え?顔知ってたの?話したことないの…… に??


「う、うん」


内心とても驚いていたのだが、人見知りのため顔を見ず、うつむきながらそう答えた。


「今日は? 1人??」


「うん。 これからは1人なの」


声のトーンが暗くなっているのが私自身でもわかるくらい暗く答えていた。


「そっかー。 なら、いっしょに行く?」


えっ?!い、いいのかな。


「行こ??」


いっしょに行きたい! 。いっしょに行かせてもらう!


「うんっ!」


さっきまで下を向いて答えていたのだが、嬉しさのあまりきちんと顔を上げて、笑いながら答えた。


「あっ! 名前! 言ってなかったよね?」


うんっと返事をする変わりに、こくんっと頷く。


「2年の泉川(イズミカワ) 那菜(ナナ)だよ! よろしくね!!」


ななって言うんだ!あ、わたしも名前言わなきゃ…… 。


「え、えーと」


急に緊張してしまった。の、だが、ななちゃんは


ゆっくりでいいよ。


っとでも言ってくれているのかというように優しく微笑んでいれてくれている。


「えっと。 わ、わ…… わたし、成瀬 夢実! よろしく……ね!」


い、いえた??


「ゆめみちゃんね! わかったよ!」


そう言った彼女の笑顔は素敵だった。


「あ、とりあえず進みながら話そ!」


「うんっ!」


あ、なんて呼んだら良いのかな。き、聞いてみよ!


「なんてよんだらいい?」


「んー。 なんでもいいよ?」


これ、すごく困るやつだよー。


「なんてよばれること多いの?」


なんでもいい


っと言われたら必ず聞く質問。


「んー。 那菜〜とか、那菜ちゃんとかなっちゃんかな?」


んー。なっちゃんってよびたい。…… かも。


「なっちゃんってよんでも…… いい?」


「うんっ!! もちろんいいよ!」


やった!よかった!


「ゆめみちゃんって何組なの〜?」


「1組だよ!」


「えっ! そしたら同じ! うちも1組!! 運動会の時、仲間だね!」


「そうなの? それは…… うれしい!!」


こんな会話を、続けているとあっとゆう間に学校に着いた。


あ〜。やさしい。あと、ずっと笑顔。こんな人になりたい。


そう思っていた今日1日はいつもよりすごく早く学校が終わった気がした。


明日もなっちゃんと学校に行ける!!


学校が終わり、家に着いてからはこんな事ばかり考えていた。


早くいい事あったってお母さんに言わなきゃ!


っと思ったのだが、今はもう既にいつものお昼寝する時間を過ぎていて、この睡魔の怪物に全く適わず寝ることにした。


起きたらちゃんとお母さんに言う。


そう心に決めた私は、お昼寝を開始した。

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― 新着の感想 ―
何気ない日常の朝の風景や、登校のドキドキ感や一緒に行ける喜びが微笑ましく楽しく読ませて頂きました。 これからも、日々成長して行く様子が楽しみです
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