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憧走走散  作者: 榎美夕
11/12

夏休み前日

今日は私がこの作品を投稿して1年目。


それを記念して久しぶりに更新することを決めました。


楽しんで読んでいただけたらとおもいます( ´・ω・`)



んー。

みんななんでそんなに元気なのかな。



夢実がこう思うのも無理はない。

いつもこんなに雨が降っている時、クラスでは

『異常に騒ぐ人』と『あからさまに暗い人』が居るからだ。


ちなみに夢実は異常に騒ぐ人の分類に入る。


「ゆっめみー!」


そう声を掛けた誰かは私の左肩に手を置いた。


えっ!だれ?!


驚きの余りすぐに手を置かれた左側を見る。が、そこには誰も居ない。


「ゆめみぃー」


そう言いながら笑い声が聞こえたのは右から。私はそのことに気づくと慌てて右側を向いた。


「うたじゃん! びっくりしたー!」


「ごめんね! ゆめみと久しぶりに話したくて来ちゃった!」


「あ! ねぇーね! どうして今日みんな元気か知ってる? 雨降ってるのに!」


「んー。 明日から夏休みだからじゃないー?」


……あ!そうだった!


「明日からだもんね!」


そう私が言うとうたは首を縦に1回振り友達の所へ行った。



「みんな楽しみなんだ~」



そう理解してからは夢実自身が何をしたいのか考える。



いっぱいお出かけしたい!そしていっっぱいねたい!できるなら……お友達ともたくさんあそびたぁーい!



────


チャイムがなり、先生が教室に入ってくる。


「先生おはよー!」


クラスの目立つ男子がそう言うとみんなもそれぞれのタイミングで挨拶をした。


しかし中々静かにならないため、先生が少し大きな声で挨拶をし、一瞬にして終わりにさせた。


その後は先生が一拍おき、すぐに、口を開く。


「明日から夏休みで楽しみだとは思いますが、しっかりと集中して過ごしてください!」


とは言っても、今日は2時間続きの学活の授業しかない。いつもの授業内容だと、あるテレビやビデオを見たり、話し合いをしたりする。


「せんせー、」


さっきも先に挨拶をした男子がまた先生に声を掛ける。


「どうしましたか?」


「今日の学活何するのー?」



他のクラスメイトも同じ事を疑問に思っていたらしく、殆どの人が先生の目をしっかりと見ている。


「今日は……宿題と今までやってきたプリントを配りますよー!沢山あるから、ちゃんと整理して持って帰ってください!」


「えぇー!!」


さっきまでは話を聞いていただけの私達が今度は大きな声で騒ぐをする。


今の騒ぎだけでは、宿題にしたのか、沢山のプリントに対してなのかは謎だが全員がなにか不満を持ったことには変わりはない。が、しかしその騒ぎを何も気を止めていないかのように先生は話を進める。


「じゃー、初めにプリントをファイルにしまうので誰か手伝ってください!」


クラスの約3分の1の生徒が立ち上がりプリントを配り出したが、プリントの量が余りにも多くその人数では足りないとのことだったので夢実を含めた数名も手伝った。


全員にプリントが渡り、席についた。


ふぅー、つかれたー。あれ?プリントない??


「ねぇねぇ! もしかして入れてくれた?」


そう聞くと隣の席の人は笑顔で頷いた。


「ありがとう!!」


人見知りの夢実だが、面識がある人なら大体このように話しかけることが出来るのだ。


「そのファイルは持ち帰ってください! 次は……皆さんお楽しみの宿題です!」



宿題かぁ。

でも、早く終わらせなきゃ!



そう思い、回ってきた宿題をめくる。



「この前に書いた計画表通りに少しづつやってくださいね!」


「はぁーい」


暗くだが返事をきちんとする。夢実も含めみんなも宿題の量が多いことに気を暗くしたのであろう。


「あとは……そうそう! 歯磨きカードとラジオ体操カード配りまーす!」


歯磨きカードとは保健委員会が主催している朝と夜、毎日きちんと歯を磨こう!と、いう計画のことで、歯磨きをした日を色を塗ることになっている。


更にラジオ体操カードとは、夏休み中の前半は毎日の朝6時に公園で行われるラジオ体操に参加し、ハンコを押してもらうためのカードだ。


先生はそれらを配りながら説明をする。


「宿題と歯磨きカードとラジオ体操カードもきちんと夏休み終わった次の日に持ってきてください!」


授業がタイミング良く終わった。


その後はすぐに帰りの会を終え、今日の授業が終わった。

──そう、これから家に帰れば夏休みの始まり。


厚い宿題

歯磨きカード

ラジオ体操カード

さっきのファイル

上靴……


これら全てを持って帰らなければならない。ただ、夢実は他の女子に比べ力が強く、意地が強いので全てを1人で持って玄関へ向かう。



さすがに重い……けど、持てないの恥ずかしいから。



玄関を出ると、学校に来る時に降っていた雨とは真逆でギラギラと太陽が登っていた。


遠くには虹が淡くかかっている。


あっ、きれい。そう思いつつも帰ろうと上空を見ていた目線を下にさげるとお母さんがいた。



あれ?お母さんだ!!



お母さんを見つけてすぐに走ってそばまで行く。


「お疲れ様!」


お母さんは優しい言葉をかけてくれる。

10分……いや、夢実からしては15分程の道のりを迎えに来てくれる為だけに歩いて来てくれたのだ。


ただ、まだそこまで深く考えられないため



来てくれた!うれしい!



と、いう感情しかなかった。


「ありがとう! ねぇねぇ!」


いつものように学校での出来事を話す。

いつもと違うのは明日からは小学校初めての夏休みと、いうこと。


────


家に着くまでほとんど学校の話をしていたのだが、それでもまだ説明が足りなく家に着きやっと全てを話し終わった。


その後は一人の世界に入ってしたいことを考える。



夏休み……お出かけもしたい!



夏休みという長い休みに大きく胸を膨らませながら。

どうでしたか?


このお話はまだスランプに入る前にだいぶ書き終わっていたのでそんなに文が変わっていなかったとは思います。


今後は1000字でも出すか、とりあえず今は新作を完成させたいと思っています。現在1万100字をこしたところです。頑張っていくので応援お願いします!

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― 新着の感想 ―
投稿1周年おめでとうございます。 夢実さんの小さいながらの心の動きや、負けず嫌いな性格なんかも改めて感じ取りながら、初めての夏休みに向かうワクワク、ドキドキした感じがとても楽しかったです
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