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憧走走散  作者: 榎美夕
10/12

友達付き合い

お待たせしてしまって本当にすみません(._. )


頑張って書きました!!


……(._.)(._.)


よ、読んでね( ´・ω・`)


運動会が終わり、約1週間がたったある登校時間。


なっちゃん、リレーどうだったのかな。

最近話してないから話したい。でも会えな──


「ゆめ〜元気ない?」


えっ、そんな風に見えちゃったんだ。


「ううん! なーんもないよ!」


友達の前では『ぼーっと』しないよーにしよっと


「よかったー」


こう優しく言ってくれているのはいつも一緒に学校に通っている小笠原(オガサワラ) (ハナ)


ハナとは、幼稚園からの付き合いで同じクラス。そんなハナは優しく、いつも私のことを心配してくれる。


「ありがとうね!」


やっぱりはなやさしい


「…… 」


首を少し傾げながらと、ある方向に熱い視線を送っているハナにつられその方向をみた。


「えっ! なっちゃんじゃん! 知り合いだったの?」


「んー。 話したことまではないから知り合いでは……ないかな? えーとね。 運動会の時にすっごくはやい人〜って思って、気にしてみたら学校とか行きとか帰りとかたまに見かけるようになったの! でも、 名前は分からなかった〜。 なっちゃんってゆーんだ!」


彼女は身長が高く、綺麗な顔立ちをしている。更に足も速く学年を超えての有名人らしい。


「そーだったんだ! うん!」


なっちゃんはやいもん!運動会で目立つ!


「話しかけに行く? 行こ?」


「んー。 なっちゃんはお友達といるし、わたし、ハナといるから……」


話したい……本当は。久々になっちゃんと。


この位置から見える信号が2度、赤から青になった。


「なら、、、いこ!」


話したい。

こう、思っているのがばれたのだろう。

ハナは私の腕を優しく引きながら走り始めた。


「いこいこ! 急いで走って!」


え?行くんだ!なっちゃんと話せる!やった!!


「うんっ!」


そのまま手を引かれる状況を保ちながら、私達はなっちゃんの元へと向かった。


「あれ〜? あ、ゆめみちゃんっ!」


そう、声をあげてくれたかと思えばそのまま走ってきてくれた。


走ってきてくれた!う、嬉しい!!

もしかしたら忘れられちゃったかなって思ってたから……よかった。


「久しぶりだね! 元気だった〜?」


今日も、いい笑顔!


「うん! 元気だよ!」


あ、そうだった。リレーのこと……頑張って聞こっと。


「なっちゃーん?」


そう問いかけた声が心做しかいつもより上ずった気がしたのだが、それを気にする様子も1ミリもなく聞き受けることを示す言葉が返ってきた。


「んー?」


「なっちゃんリレー何位だったの?」


たぶん1位だよね!

なっちゃんすっごくはやいもん!!


そんなことを思い、目を輝かせながら彼女の目を見ていると


「1位!!」


元気で弾んだ声がかえってきた。


やっぱりね!本当にはやいもん!


でも……1位いいなー、!んー。なっちゃんが1位でほんとによかった!


そう思い、わたしはきちんとなっちゃんの目を見て話した。


「そうだったんだ! 1位おめでとうっ! 私2位だったんだよね〜。 来年は1位になる!」


「そ、そうだったんだ。 うん! 応援してるね!」



やっぱり1位って思ってた、よね。


その会話の後からは普段通り先生のことや友達のことを話しながら歩いた。


気づけばもう校門がすぐ目の前。


なっちゃんと話してるとあっとゆう間。ハナと話してるのも楽しんだけど、何かが違う。んーー。何が違うのかな。


「ゆめみちゃん! また今度話そうね!」


まだ話していたい。

そんな言葉は言えるはずもなくいつもより元気に返事をした。


「うんっ!」


まだまだ話したいけど、すっごく楽しかった〜!つぎはいつ話せるんだろう。……って!?あれ?ハナ……!


少し冷静になりはなのことを思い出し後ろを見てみる。


す、すごい。


置いてきてしまったため、1人で私達の後ろについてきているのかとふと思ったのだが、1番初めになっちゃん達と一緒に居た人達と仲良さげに話をしていた。今日、初めて話したとは思えない程に。


わたしなら、あんなにすぐになかよしに話すなんてはずしくて出来ない。。


「あっ! ゆーめーみーー!」


ハナは私が1人でいることに気付いたようで、そう声をかけてくれた。


その声に気付き後ろを振り返った。


うっ


なっちゃんの友達たくさんこっち見てる……そんなに見てほしくないよ……



1度それを我慢して、手を振ったもののすぐに元々向いてた方向を見てしまった。


声かけてくれるのはうれしいけど、こんなに見られるのにがて……。こわいよ……。

うん。1人で教室行こっ。



わたしはそう心に決め、そのまま前に進んだ。


「な、なんで先行っちゃうの」


学校に着き、上靴をはこうとしたその時


息を切らし、悲しい目。そして涙声でハナはそう訴えてきた。


怒っている


と、言うより今すぐにでも泣いてしまいそうなそんな目で。


「えっ、話してたから。……ごめんね」


でも、あんなに楽しそうに話してたらわたしのところ来ないと思う……よね?ちがうかな?


「うん」


ハナ、いつもと声ちがう……


「そういえばさ!」


ちゃんと言えたかな。


夢実は、この空気が重くなったのが嫌で話しかけた。


「……。」


返事は帰ってこない。


「なっちゃんと話せるようにいっしょに来てくれてありがとう!」


もちろん目なんて合わない。

聞こえたのか、それとも聞こえなかったのかそれすらわからない状況。


────


いつもなら2分もかからず教室に着く道のりを、5分もかけてやっと教室の前に2人は着いた。


よーし。教室入ろっ!


そう思い、ドアを開けようと手を出すと、


「ゆ、ゆめみ。 ごめんね」


急に声をかけられたと思いや謝られ、驚きのあまり声を出せなかった。


「もぅ、今からいつも通りにねっ!」


……。え。え?、あ。うん。


「うん!」


ハナの言葉でふり回されているこの状況にら複雑なものがあった。だが、それをどう表現していいのかまだ小学1年生の夢実には分からなくて何も言えずに終わってしまった。


「あっ! ゆっめみ〜! おーーはよ!」


「おはよー!」


教室に入るといつもと変わらない挨拶が飛び交う。


朝からつかれた〜。でも、よし!

今日も一日頑張ろっ!

((((;゜Д゜))))


ど、どうでしたか?!


楽しんでいただけたら光栄です!


では!またの投稿で

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― 新着の感想 ―
お友達との日頃からの何気ないやり取り。 でも時としてすれ違いも発生した時、お互いの気持ちの揺れが感じ取れ、そして一言「ごめんね」が言える仲って素晴らしいなって思いました。 素敵なお話ありがとうございま…
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