101回目の夜
別れようって言い出した君の
寂しげな笑顔に
巧く笑顔を作れない日から
100日がもう経ちました
貴女がいない部屋に慣れました
貴女がいない日々に慣れました
貴女がいない今日に慣れました
貴女がいないのには慣れないけど
今日を寝れば明日が来ると
毎日自分に言い聞かせてたら
気づいたらいつの間にか
100回の明日が過ぎてました
101回目の明日が来ると考えると
ふいに辛くなって
僕は101回目の今日の夜に
パジャマのまま出かけました
少し息を切らせて
たどり着いていた公園は
ブランコしかないけど
貴女と出会った場所でした
「あの星はシリアスって言うんだよ」
明るい都会では
二つの星しか見えませんが
貴女がみた星はどっちですか?
なにもわからないけど
わかったことだってあります
貴女が幸せでいると
私は幸せになれない
私が幸せでいると
貴女は幸せになれない
しかし
貴女は幸せでいるか
聞く意味はない
101日も変わらない
僕はパジャマ姿です
意味のなくなった101は
意味のない102に変わり
意味を持たないまま
意味が消え失せるだろう
だから僕は
101回目の夢を見ます
100という数字は
僕には現実過ぎました