4 イベント起きず
1ページに4時間とか、かかり過ぎですよね。
話作りながらだとどうしてもかかっちゃうんです。
はぁ……。
「オレ、にいちゃんの子になるー!」
「ぼくも、ぼくも!」
と親泣かせな事を言っていた弟……いや、幼馴染達も元気にスクスクと育ち、今では立派な16才。
もうすぐ高校に入学とか、月日が経つのが早過ぎると感じる今日この頃。
ベッタリだった弟…じゃなかった、幼馴染達は家の弟も加えて俺から自然と自立していった……イヤ、仲悪くなったとかじゃあ無いんだよ?1人の人間として立派に成長していってるんだから兄役として喜ばないといけない事は解っているんだ……解っては、いる。理性が追い付いていないだけで……しくしくしく。
なので俺は空いた時間とかに、色々な経験を詰め込んで寂しさを紛らわせて……
ソコ!憐れまないで‼︎
…ごほんっ、兎に角前世では憧れで終わった古武術とか剣道、弓道、時には家に居るSPの人達に頼んで身体を鍛えたり、ヘリとか戦闘機とか船とかを操縦したり、アメリカに渡って銃を撃ってみたり、バイクを乗り回して族とかやって友情を育んだりとかした。
因みに、族やってた時は親と陸が留守中な事を良い事に髪を銀髪に染めてあんまり家に帰らず港の倉庫とかで寝泊まりを繰り返していた。ら、執事の爺ちゃんに密告されて急遽親到来。弟は何故か幼馴染衆を召喚し、他4家の御当主達をも巻き込んで…と、何か大袈裟な事に。
いや、別にグレてた訳じゃない……拗ねてただけで。
髪も折角イケメン面に生まれた訳だし、族デビューを兼ねて染めただけなんだけどなぁ〜〜?
親には泣かれ、顔を真っ赤に染めた幼馴染達及び弟にはぷりぷりと怒られたので元の金髪に戻した。
軽〜い気持ちで何と無くやってただけなのに周りが過剰に大騒ぎ。
族って言っても、皆良い奴らばっかりだったのにな?
落ち着いた今でもその話題はタブーとされていて話題に出るどころか、無かった事になってた。
別に良いけど、過剰反応し過ぎじゃね?とか思わなくも無い。
……倉庫には皆の目を掻い潜って偶に行く。だって友達とか居るしな。
………ばれてはいない筈だ……多分。
まあそんな感じで色々あった訳ですが、今年の春から高校1年生だ。
今世の身体のハイスペックさが半端なくて、テストでは毎回1番を叩き出す俺は入学式で代表者として挨拶する事に……と言っても、幼稚園から大学までがエスカレータ式のこの学園では特にメンバーに代わり映えしてないんだけどな。只、極偶に優秀な学生が転入や編入してくる位の変動はあるのだが。
どうやら、今年は何人かの外の人が入ってくるらしいとは聞いたな。
それでも俺が1番な訳だけど。だって、満点だし。
「……春樹さん、そのまま通り過ぎて裏門に回して下さい」
「はい、かしこまりました。他の皆様にも御連絡致しましょうか?」
「有難う御座います。でも、それは俺がやるんで大丈夫ですよ」
折角の入学式だし正門から入るのが正しいんだろうし、其処から入りたい気持ちは十分にあるんだけど門には何故か人だかりが出来ていた。しかも、何か不穏な空気が淀んでいる気がするので運転手の桜田 春樹さんに頼んでスルーする事に決めた。
ほら、君子危うきに近付かずって言うじゃんね?
ワザワザ厄介ごとに突っ込む事無いだろ。回避出来るならするべきだと思う。気になるなら、後で誰かに聞けば良いんだしな。ポチポチと他4家の運転手さん及び、ご当主様達にも情報をメールにしたためて一斉送信する。
「何だったんだろうねぇ、さっきの」
「そうねぇ〜、気にはなるわね?」
関わりたくは無いけど、と母が笑う。
「子供達の晴れの日に、何をやっているんだろうねぇ……警備員は居る筈なのにね?」
父は静かにだが怒っている模様。
うん、恐い。普段穏やかな人が怒ると威力が凄いって本当だなぁとしみじみ思いながら両親を見る。
「式が終わった後にでもゆっくり門で写真を撮ればまあ良いんじゃないかな」
「うん、皆と一杯撮りたいな!」
陸兎の言葉に、漸く皆の顔に笑顔が戻る。
「ああ、一杯撮ろうな!」
「ふふふ、もう本っっ当に可愛いんだからっ!」
お母様、ミートゥーで御座います。
そんなたわいも無い話をしていると、直ぐに裏門へと到着。
其処には和を除く皆が既に集合していた。因みに和は1つ年上なんで、迎える側。しかももう生徒会長を務めているので既に学校には登校済み。今頃は体育館で最終確認でもしているのではないだろうか。和の両親は、息子の晴れ舞台と家の付き合いで、桃園一家は完全に家の付き合い……因みに、和の入学式も全員集合した……でここに集まっていたりする。本っ当に仲良しだよね。良い事なんだけどさぁ。
表の喧騒は一先ず俺たちはスムーズに学園内に入り、入学式の開催を待った。
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只、次に書く内容を決めかね中なんで、明日は投稿を見送るかもしれませんorz